大深度地下利用で説明会 住民、振動など懸念 川崎でJR東海(神奈川新聞 公開:2014/04/23 更新:2015/03/31)
参加者からは工事による振動や騒音など生活への影響を心配する声が相次いだ。
JR東海は(2014年)3月、大深度地下使用法に基づく認可前の手続きとして、地下40メートル以上のトンネル建設を予定する神奈川、東京、愛知の3都県約55キロ区間の事業概要書を公告した。
川崎市民プラザふるさと劇場で開かれた説明会には、市民ら約200人が出席。JR東海の担当者は「近隣住民の理解を得ながら工事を進めていきたい」などと話した。
質疑応答では「これだけの工事をやって振動や騒音といった影響は出ないのか、私たちは安心して暮らせるのか、数値で示してほしい」などと、環境や生活への影響を懸念する意見が続出。同社は「今後地質の調査によって地盤の固さを特定する。振動や騒音の少ない実績のある工法を採用する」と答えた。
JR東海は着工に向け、地質と井戸の調査を3都県でそれぞれ約80カ所、約4千カ所で行う予定。
同法は公共事業に限り、地上の所有者に関係なく地下40メートル以上の使用を認めており、国土交通相の許可を受けると地上の用地を買収せずに着工できる。
(2014年4月)21日には東京都内、22日は名古屋市でも同様の説明会が開かれた。