2014年05月30日

早川芦安連絡道路、調査やトンネル設計(報道記録)

山梨県公共事業評価委員会 ページを丹念に確認することで山梨県内の事業情報を知ることができる場合があります。県庁ホームページの「お知らせ」などでは告知されない場合が多いようです。

この報道のソースに該当する情報は、平成26_2014年度の公共事業評価実施状況 として保存されていて「事前評価対象事業(総事業費10億円以上の新規事業)」に記載されている 早川芦安連絡道路(PDF:595KB) です。2014年5月28日第1回評価委員会審議による決定が報じられたものです。

早川芦安連絡道路、調査やトンネル設計へ(2014年5月30日 山梨建設新聞)
 山梨県の2014年度第1回公共事業評価委員会が(2014年5月)28日に開かれ、事前評価事業として畑地帯総合整備事業菱山地区(甲州市)、早川芦安連絡道路(南アルプス市〜早川町、L4980m)の2件を「妥当」とした。
早川芦安連絡道路では14年度、測量や地質調査、環境調査、トンネルや橋梁などの設計を進めて施工方法を検討。用地買収、工事用道路工事も予定する。順調にいけば15年度から工事を進め、19年度の事業完了を目指す。
 2件の事業概要は次のとおり。

 【早川芦安連絡道路】
 早川町奈良田地区と南アルプス市芦安地区を結ぶ道路として計画。両地区は主要地方道南アルプス公園線と県営南アルプ宇林道で結ばれているが冬季は閉鎖されている。災害時の孤立集落発生を防ぎ、地域の活性や観光への貢献を考え、両地区を結ぶ連絡道路を緊急道路整備改築事業(国補)として計画した。

 県によると、全体計画は延長4980m、幅員5・5(7・0)m。早川町奈良田地区の主要地方道南アルプス公園線を起点に、早川を橋梁で跨ぎ、その後は一部盛土とした後、東方面へトンネルを整備し、トンネルを通過後、南アルプス市芦安曽根沢地区で一部盛土を行い、県営林道南アルプス線に接続する。
 全体延長のうち4分の3を占めるのがトンネルで、計画規模は延長3740m。全幅は5・5(6・5)mで、路線幅員の7mから縮小することでコスト縮減を図る。また、トンネルによる最短距離ルートとすることで地形への影響を最小限に抑え、最も経済的な計画とする。費用対効果(B/C)については、便益(B)が100億6000万円、費用(C)が76億2000万円(改築費65億6000万円、維持管理費4億6000万円)で、便益が費用を上回っている。

 トンネル工事に伴う発生土は約20万立方mを見込んでおり、盛土の一部に利用する。また、JR東海によるリニア新幹線建設に伴う発生土が早川町新倉地区で約330万立方m見込まれており、そのうち約160万立方mを同連絡道路の盛土に活用する予定。

 総事業費は約80億円。財源は、国費32億5000万円、県費17億5000万円のほか、リニア工事の発生土を盛土に活用する計画のため、その負担金30億円も見込んでいる。

 年次計画によると、14年度は調査設計、用地買収、工事用道路工事を進める(事業費3億円)。調査設計では測量、地質調査、環境調査などの現況調査を進めるとともに、トンネルおよび橋梁の設計も行い、施工方法や最適ルートを検討する。15年度以降は、道路改良工事、橋梁工事、トンネル工事を進め19年度の完了を目指す。年度ごとの事業費は、15年度15億円、16年度20億円、17年度20億円、18年度12億円、19年度10億円。

【編注・もう1件甲州市の事案はリニア新幹線事業には関係ないので省きます】
 【畑地帯総合整備事業菱山地区】
 甲州市勝沼地区のぶどう畑地を対象に生産基盤の整備を計画。ニホンジカなどの鳥獣被害も発生しているため防止施設も整備する。
 全体計画は、区画整理31・9h(7カ所)、用排水路1430m(8路線)、農道7930m(26路線)、鳥獣害防止施設9500m(H2・3m。電気柵1カ所)。受益面積は156hで、JR中央線を挟み、東西に広がる区域が対象。総事業費は28億円。
 評価委員会で県は同事業について、B/Cは2・37と高く、既存施設の改修が中心で環境への影響を低減することや、区画整理の切盛量も少なくして現地の地形に応じた工事とすることを説明。住民を対象としたワークショップも開催し合意形成を図っていることも紹介した。
 14年度は、鳥獣害防止施設の整備を行う(事業費5000万円)。15年度以降は区画整理や用排水路、農道、防止施設の整備を順次進め、22年度の事業完了を目指す。
posted by ict工夫 at 23:00| 山梨県

2014年05月24日

美しい県土づくりにリニア残土の活用

2014年05月25日の記事ですが、樫田秀樹さんの リニア。南アルプスの残土捨て場予定地を視察された記録が公開されています。
続きがあります・・・
posted by ict工夫 at 17:56| 発生土(残土)

2014年05月01日

日本自然保護協会のリニア環境影響評価書に対する意見

「リニア中央新幹線環境影響評価書に対して意見を出しました。」 更新日:2014.04.28
Twitter 日本自然保護協会NACS-J でも流れていますので、ご存じの方も多いと思いますが、上のページにテキスト、そのPDFファイルがアップロードされています。
『環境影響評価法を単なる手続きとしか考えていない』 というのは関係自治体でも自分達の事業について覚えがあることではないか? 事業主体と評価主体が全く異なる立場にいる自治体など無いでしょう。評価を外部に委任したとしても、その第三者機関と称するものが事業主体と裏で繋がっているのが実相ではないか。

続きがあります・・・
posted by ict工夫 at 09:10| 環境影響