放火から約1年、新幹線の安全は 進む対策、難しい現実(乗りものニュース 2016.05.15)
『JR東海が2016年5月10日(火)、東海道新幹線の静岡〜掛川間で避難誘導訓練を行いました。営業列車の運行終了後に行われたこの訓練、そのシナリオは次のようなものです。』 と始まる恵 知仁さん(鉄道ライター)の記事で、訓練を視察され写真も多数掲載されています。
『のぞみ号の4号車デッキから出火したとのシナリオ。運転士が防犯カメラの映像などで火災の発生を確認し、トンネルを避けて列車を緊急停止させた。・・・乗客ははしごで線路脇の保守用通路へ次々と降り、手配されたバスへ歩いて向かった。出張などで乗り合わせていた3人の社員は、乗務員と連携しながら避難誘導に協力した。』 ポイントのみ引用しました。
リニア新幹線では添乗の乗務員はいても運転士はいません。大深度地下や山岳トンネルでの非常口を使う避難訓練が山梨実験線でシミュレーションされたかどうか、私は情報を知りません。
JR東海のニュース・リリース 2016.04.22、東海道新幹線でのお客様避難誘導訓練の実施について
東海旅客鉄道株式会社
東海道新幹線でのお客様避難誘導訓練の実施について

2016年4月14日に発生した熊本地震では幸いにも九州新幹線での人的被害は無かったとのことです。
新幹線、地震の「死傷事故ゼロ」は幸運だった〜それでも安全対策は万全といえるのか(東洋経済オンライン 2016年04月23日)を興味深く読みました。なにしろ私は新幹線のことも無知なヒトです。
私は2013年08月23日に 「リニア大深度地下の非常口実験設備が山梨笹子峠にある?」 の中で、『2014年から営業線工事に着手するなら、その前にこの非常口実験を公開し、都民、神奈川県民、愛知県民を招いての現地見学や、救急車、レスキュー隊、乗客輸送用のバスなど緊急車両の集結なども含めたテスト運用等が、実験線を走らせながら行なわれることが期待されます。』 と書きました。
その後、リニア関連記事を確認する時にはリニア避難実験の実施記録も無いかどうか確認していますが、未だ読んでいません。山梨県内行政サイトにもこのリニア非常口について紹介した記事はありませんので、非常口での救援活動が可能な道路インフラなども整備されたのかどうか私には不明です。