2016年06月26日

JR東海のリニア事業に関する記者発表と全幹法、地域行政との関係

2016年02月02日に書いた記事 岐阜県瑞浪市日吉トンネル南垣外工区、入札手続き開始 2016年2月1日 の続報になります。私にはJR東海の発表記事が確認できませんが、中日新聞記事がリニア関係ブログに画像掲載されていたので転載します。

中日新聞記事

私はこれまでJR東海がWebページ発表する記者会見記事も読みながら入札公告を確認して記録してきました。その目的もあってリンク集を作成しています。しかしその入札結果・施工者決定については新聞報道から気付いただけでした。今回も同様です。

全幹法の下で税金を使ってこの民間事業をサポートしている各地域行政には全ての情報が届いているはずです。しかし、彼等から工事を含めた事業の進捗情報は発信されていない。公務員から主権者国民に報告もせずに税金を使って事業(支援)が行なわれている、この実態は当該公務員組織上層部の責任だと自分は考えています。

JR東海が沿線で部分的に委託していると思える 独立行政法人 鉄道建設・運輸施設整備支援機構(鉄道・運輸機構)では関東甲信工事局が担当しているらしいのですが、私が既にチェックしてある平成27年度について情報は非公開になっています。

以上の問題は奥が深いと思えるのですが、私は不勉強ですし、今は時間が無いので問題提起のみにします。
おそらく行政関係者や自治体議員諸氏にはこの状況が意味するものはとっくに分かっている事だと思います。せめて議員から丁寧な説明記事が出ていると良いのですが。

posted by ict工夫 at 11:35| 工事

2016年06月24日

甲府市中道北小学校の用地選定は7月にも決定(報道記録)

甲府市中道北小 用地選定7月にも決定(2016年6月23日 山梨建設新聞)
 リニア中央新幹線のルートが敷地を横断する中道北小学校について甲府市教育委員会は(2016年)7月にも、第5回目の移転住民説明会を開催し、用地選定を決める考えだ。前回の説明会では、6月中に用地選定を行う予定だったが、まだ住民の理解が得られていないと判断し、1カ月程度先送りにした。
 市では、ことし2016年の5月に第4回目の中道北小学校移転住民説明会を開催。市事務局側が移転候補地として、リニア中央新幹線軌道予定ルートと中央自動車道、国道140号の三方向に囲まれている現校舎南側の排水機場周辺(Bエリア内)をあらためて提示した。
 出席した住民からは「騒音や磁場、景観も良くない」「中央道南側(Bエリア内)や現校舎の北側(Aエリア内)に建設できないのか」「(排水機場周辺)提示した候補地に学校を造るのはおかしい。リニア整備は国家プロジェクトだ」といった意見が多数出ていた。
 過去に提示した移転候補のエリアは次のとおり(エリアCを除く)。
 【エリアB】(現地の南側)
  ◆第1回説明会で、現地周辺で検討という考え方に着目し、同エリアの北側から選定する。児童館や駐在所からあまり離れない場所で、地震などの際の避難所機能を考慮すると、「中央自動車道より北側で選定することが妥当」とした。
 【エリアA】(現地の北側)
  ◆農振法に規定する土地改良等「笛吹川沿岸地区(2012〜21年)」を実施中。事業終了後、8年間(2029年まで)は、農用地区域の解除は原則として不可能。このエリアでの農地転用は困難であることが判明し、同エリアから「候補地案は選定しない」ことにした。
posted by ict工夫 at 23:00| 山梨県

名古屋市の名城非常口工事でサンプル土壌に鉛汚染、沿線自治体で情報共有が必須

名古屋市公式サイトでは「報道資料 平成28年6月23日発表」平成28年6月23日 土壌汚染の報告について(中区三の丸二丁目5番2、3、4)(最終更新日:2016年6月27日)
「報告者に対し、適切な土壌汚染対策を実施するよう指導を行います。」の結果報告が必要です。7月14日現在、この事案について続報の掲載はありません。
岐阜県の事例、リニア中央新幹線工事の事前調査における観測井戸からの鉛の検出等について(第2報)(3月15日)
(第3報)
名古屋市のみならず、沿線自治体もご参考に。

リニア工事現場で基準値超え鉛(NHK 東海 NEWS WEB 2016年06月23日 19時04分)、以下抜粋して引用とコメントです

◆ 鉛が検出されたのは名古屋市中区三の丸・・・2016年04月08日に記事にした 名古屋市の名城非常口工事契約が締結された、この場所です。

◆ 名古屋市によりますと、工事を行っているJR東海が土砂を掘り出す本格着工に向けて土壌のサンプル調査を実施したところ、国の基準値の1.8倍から2.5倍の濃度の鉛や鉛の化合物が検出されたということです。・・・・名古屋市 はこの件をどのように市民に知らせているか、続報を確認するのは名古屋市民の仕事です。

◆ JR東海は現在、現場で土地の整備や工事機材の搬入などを進めていますが、鉛が検出されたことを受けて、速やかに詳細な調査を実施したうえで汚染された土壌を取り除く作業を行うということです。・・・これをフォローして逐一市民・国民に報告するのは行政の仕事です。

この事案に対してどのように対応すべきかは名古屋市行政だけの問題ではないのです。
山梨県では 「中部横断道のセレン汚染は残土処理の教訓になっているか」 で書いたように、この工事を主管する国土交通省甲府河川国道事務所は1年間ほど費やして対応しました。
岐阜県ではウラン鉱床問題があります。山梨県、静岡県、長野県ではおそらく南アルプス・トンネル工事の発生土に含まれるかも知れない重金属に対応せねばならないでしょう。
名古屋市は我が町の一つの工事現場の問題として単純に対応することはできません。沿線各地と情報を共有し、対応施策も共有するような、行政としてあるべきスタンスを示すことが求められるのです。
行政の不作為と指弾されないような名古屋市行政の真摯な対応と情報発信を望みます。

リニア工事現場、基準超土壌汚染 名古屋(中日新聞 2016年6月24日) 『市によると、JR東海が土壌調査を業者に委託し、2カ所で基準値を超えていたことが判明。21日に市に報告があった。(中略)市環境局の担当者は「自然由来の可能性が高く、健康への影響はない」と話している。』
中日新聞記事はネットで確認できました。この調査がどのような日程で実施され、基準値超えが判明したのはいつなのかも確認したいものです。21日(参院選公示の前日)に名古屋市に報告された? 自分がこれを胡散臭いと感じるのは既にJR東海への信頼が薄れているからです。中日もその他の愛知版も参院選記事で賑わっている。だから環境局の担当者も原発震災の時と同じような言葉を平気で使う。

岐阜県では2016年2月22日の広報がありました、リニア中央新幹線工事の事前調査における観測井戸からの鉛の検出等について(岐阜県環境生活部環境管理課)
これは発生土に含まれていたのではなく、地下水(井戸)の汚染が確認されたということで、岐阜県としては 『地下水要綱に基づき、県は、JR東海からの報告を受け、井戸等が所在する市とともに対策会議を開催します。・・・』など「今後の対応」についてもこの記事で広報しています。

もし山梨県庁と山梨沿線自治体が実験線における水源問題とその対策・対応について明確にホームページに記録し報告していたら、準備書に至る前の段階でリニア新幹線事業に対する沿線地域の対処も違っていたかも知れません。広く情報共有するより仲間内の話で済ませるのが慣習と思える地域行政の怖さを自分はリニア問題をフォローしながら感じています。そういう自治体が「住民に丁寧に説明して・・」と求めても事業者には痛くも痒くもない、「皆さんを見習い同じように進めてまいります」で終り。

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posted by ict工夫 at 19:36| 発生土(残土)

「地生態学」から見たリニア新幹線、講演会@相模原市

リニア新幹線を考える相模原連絡会のホームページに掲載された告知PDFファイルから部分的に画像化してご案内します。

リニアの工事で私たちの暮らし、環境はどうなる−「地生態学」から見たリニア新幹線−
日時:2016年7月30日(土) 14:00〜
会場:ソレイユさがみ セミナールーム1(橋本駅北口徒歩3分・イオン橋本店6F)
講師:徳竹真人さん(環境地盤研究所)
資料代 500円

相模原学習会 相模原学習会
相模原学習会

環境地盤研究所ホームページは確認出来ませんでしたが「公益財団法人 とうきゅう環境財団」で多摩川河床に発達する“牛群地形”の形成と保護に関する研究 について掲載されています。

この講演会広報テーマとは直接関係しないと思いますか、この記事に「行政の不作為」というタグを付けました。私がこの言葉を初めて書いたのは、2014.09.09 行政の不作為という問題をいかに回避するか という記事でした。
リニア事業の進行状況を考えれば、既に「そもそも論」を交わすよりも具体的個別事案について検討することが必要だと考えています。私が気になっていて調べる時間が無いことの一つは、沿線地域の変電所新設とそれに伴う送電線敷設に内在する問題です。
変電所はリニア新幹線の運転制御に欠かせない装置であり、単に電力を送るという通常の変電所とは異なる意味があると理解しています。時間があればこの点を調べていきたい・・・
このケースでも高圧電線の敷設に当然考慮するべき問題を行政は把握していると思います。そこに行政の不作為という問題は発生するはずです。

posted by ict工夫 at 14:05| 集会・講演会

2016年06月23日

原発・リニアと活断層〜熊本地震が教えるもの、講演会@川崎市麻生区

原発・リニアと活断層〜熊本地震が教えるもの

日時:2016年9月29日(木)18:30〜20:30

会場:麻生市民館(小田急線新百合ヶ丘駅下車北口徒歩3分・麻生市民館は麻生図書館と合築の麻生文化センター内にあります。川崎市麻生区
編注・図書館案内ページによると駐車場あり(区役所・市民館と共通)

講師:島村英紀さん

資料代・500円
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このブログでは、参議院国土交通委員会 2016年5月26日 活断層対策の質疑応答を記録を書きました。該当する参議院質疑応答の全文は 2016年5月26日参議院国土交通委員会質疑応答 | 辰已孝太郎議員 として記録しました。
地震の揺れによる構造物の破壊については阪神淡路大震災での高速道路崩壊を記憶しています。しかし地面がずれる現象を見たのは熊本地震を報じるニュース画面が初めてでした。
9月末開催の講演会広報としては早過ぎる掲載ですが、後日再掲載することにして速報しておきます。島村さんの記事はいろいろと読んでおきたいので自分用にリンク設定しました。

タグ:訴訟 防災 集会
posted by ict工夫 at 21:21| 集会・講演会