2016年12月08日

甲府市立中道北小学校の移転先を決定した教育委員会議事録と資料

2016年10月11日に開催された甲府市教育委員会の10月定例会議は「議題 第23号 中道北小学校の移転先選定について」を審議し、以下のように甲府市立中道北小学校の移転先を教育委員会事務局提案の通りに可決しました。
中道北小学校の移転について | 中道北小学校移転先 | 移転先PDFファイル(2016.10.13作成 1,660 KB)

議題:第23号
中道北小学校の移転先の選定について
リニア中央新幹線の整備に伴う中道北小学校の移転先について、次のとおり決定する。
1 移転先
甲府市上曽根町、下曽根町地内(別紙図面のとおり)
2 提案理由
これまでの住民説明会等においての意見、要望等を踏まえ、選定にあたっては、これまでの教育環境、通学環境が大きく変わらない場所、活断層を避ける場所、既存の児童館及び駐在所からあまり遠くならない場所、避難所としての施設の確保、農振農用地域の除外、景観、騒音、磁界、中道地域の将来的なまちづくりなどの課題について総合的に検討し、中道北小学校の移転先として適していると判断したことから提案するものである。

決定した移転先

甲府市教育委員会の2016年9月臨時会、10月定例会の会議録が12月6日作成のPDFファイルでアップロードされたことに気付きましたので、とりあえずブログ記事として記録しました。後日Webサイトで整理する予定です。

以下はリニア中央新幹線建設事業に伴い、その路線が敷地を通る計画が決定されたことにより、甲府市立中道北小学校が移転することとなり、その移転先が決定された経緯です。
甲府市教育委員会の会議録から私が確認できた限りでは、2016年9月の臨時会と10月定例会での審議だけでこの決定が行なわれました。
下記のように2015年11月10日から開始された地域住民への説明会などに教育委員も出席された記録は私には確認できませんでした。2015年11月以前の教育委員会会議でこの事案が審議された記録も、私には確認できていません。
甲府市長部局でこの事案がどのように検討されたか、私には確認できていません。甲府市議会での審議状況も私には不明です。これらについては後日の課題と考えています。

私がこの事案をフォローしての感想は2016年09月30日記事 甲府市中道北小学校移転計画と説明会は企画部主導でやり直すべき に尽きます。
あらためて説明会で使われた学区などの図をみながら、小学校の通学区はどのように決められるのか、私は何も知らないことに気付きました。甲府市では富士川小学校が琢美小学校に統合され琢美小が善誘館小学校と改称されました。もっと以前には春日小に穴切・相生が統合されて舞鶴小学校になったのですが、これらの統廃合に際して距離や通学路の関係から学区編成が組み替えられるようなケースがあったかどうかは知りません。中道北小学校移転計画に際して現在の学区を既定のものとして進められたことは良かったのか、その疑問は残ります。

リニア新幹線工事日程、工事車両などの通行道路、建設資材置き場などと学校移転事業計画の整合性などについて教育委員会会議で検討されたとは思えないのです。これらについては実験線での経験豊富な山梨行政ですから学校移転計画とリニア新幹線工事計画の整合性を図ることは容易だと思いますので、後日の市政情報にも注意していくつもりです。それは同様な問題をかかえた沿線都県に住む人々にも参考になるでしょう。

報告:第15号 (これは9月臨時教育委員会会議録に記されている報告で使われた資料一覧)
中道北小学校の移転先について
配布資料一覧
(以下タイトルの「中道北小学校移転」「説明会」などを編者が略しています。全てPDFファイルで)

中道北小学校移転 住民説明会
・2015年11月10日 第1回 会議録(373 KB)
・2016年01月28日 第2回 会議録 | 候補地案(2,200 KB) | 防災図(3,680 KB)
・2016年03月15日 第3回 会議録 | 中間点・磁力・騒音等(2,263 KB) | H27児童分布図(549 KB)
・2016年05月11日 第4回 会議録 | 資料(1,688KB)

・2016年08月04日 中道北小学校移転 保護者説明会 会議録 | 資料(4,872KB)

中道北小学校移転 自治会説明会
・2016年08月08日 下曽根西自治会 会議録 | 資料
・2016年08月10日 白井東自治会 会議録 | 資料
・2016年08月17日 下曽根中自治会 会議録 | 資料
・2016年08月19日 白井西自治会 会議録 | 資料
・2016年08月22日 下曽根北自治会 会議録 | 資料
・2016年08月23日 文珠自治会 会議録 | 資料
・2016年08月24日 下曽根東自治会 会議録 | 資料
・2016年08月26日 浜自治会 会議録 | 資料
・2016年08月29日 宮下自治会 会議録 | 資料
・2016年08月31日 中村自治会 会議録 | 資料
・2016年09月01日 下区自治会 会議録 | 資料

中道北小学区自治会(H28)・・・(「9月臨時会議題等」PDFファイルに含まれている学区内自治会の構成と会員数、下図です)
学区内自治会構成
自治会の会員数とは加入世帯数なのか、教育委員会事務局からの説明は議事録に記載が無いので確認するために地図に表示された町名から甲府市データを確認してみましたが、私には不明です。
甲府市公式サイト・住民基本台帳人口・世帯数
住民基本台帳人口・世帯数 2018年11月
 世帯数 9月10月11月
上曽根町6876891,376511512512
下曽根町436402838340341340
白井町339349688260262262
9月臨時教育委員会会議録
日時:平成28年9月28日(水)午前10時00分〜11時00分
場所:会讓室7−2
出席委員:平賀委員長•小宮山職務代理者•佐藤委員•原委員•長谷川教育長
出席事務局職員:数野教育部長•嶋田教育総室長•深澤総務課長•村田総務課課長補佐•鷹野総務課係長•杉山総務課主任
傍聴人:6人
(以下引用省略)

1 開会
平賀委員長
 ただ今より、教育委員会を始めます。
 本日の主旨は、この後の事務局からの説明を踏まえ、配布された資料を参考に現地を確認するなど、今後、移転先について検討していただくためのものであります。
 なお、次回の教育委員会において、移転先を決定してまいります。

2 会讓録署名委員の指名
平賀委員長
 会讓録の署名委員は、小宮山職務代理者を指名します。

3 讓事
平賀委員長
 それでは讓事に入ります。
 報告第15号中道北小学校の移転先について、資料に基づきまして、深澤総務課長より説明をお願いします。
 (深澤総務課長より資料に沿って説明)

平賀委員長
 説明が終わりました。これから質疑に入ります。ご意見、ご質問等がございましたら、お願いいたします。

小宮山職務代理者
 移転について、最も重要な問題は、子ども達の教育環境をどうするかということであり、現状、あるいはそれ以上の教育環境を維持していくことが、最も大切なことだと考えています。
 今の説明の中で、二点お聞きしたいことがあります。まず、騒音について。住民のみなさんは不安に思っていることと思います。対処方法について説明をいただきましたが、どのように解決をしていくのか教えていただきたい。

深澤総務課長
 騒音について、学校環境衛生基準はクリアできると見込んでおります。しかし、リニアの騒音が73デシベルと想定されておりますので、より良好な学校環境にしていくためにも、住民のみなさまからの要望でもある、リニア軌道へのフードの設置について強く要望していきます。
 また、リニアだけではなく、国道、中央道についても、必要に応じて協讓していくと共に、影響があるのであれば、騒音の軽減について強く要望していきたいと思っております。

小宮山職務代理者
 充分な対策をお願いします。
 もう一点は、リニアの磁界についてです。安全基準をクリアしていると思いますが、実際にリニアが開通していないため、安全性は確保できていると言っても、住民のみなさまにはどうしても不安があると思います。その不安を解消するために、どのように対応をしていきますか。

深澤総務課長
 JR東海の環境影響評価書及び世界保健機構の見解から、影響はないと考えております。
 ただやはり、住民説明会の際、不安だという意見もありました。これまでも説明はしてきましたが、今後も不安を解消できる情報を得て、周知をしていきたいと考えております。

小宮山職務代理者
 リニアの磁界については、科学的な説明では分かりにくく、不安を感じるかと思います。情報を収集して、説明を重ねてほしいと思います。以上です。

原委員
 私も、教育環境が最も重要であると思っております。
 学校を建てるにあたり、教室からの景観について、多くのご意見をいただいておりますが、どのようにお考えでしょうか。
 また、閉塞感があるのではないかと言われておりますが、どのようにお考えでしょうか。

深澤総務課長
 景観につきまして、確かに移転先は、中央道、国道、リニアと3方を囲まれている場所となります。しかし、実際に現地視察をしましたが、児童が勉強する教室の2階、3階から見る景色については、あまり現状と変わらないので、問題はないと考えております。
 また、閉塞感について、3方を囲まれておりますが、現地を見る限りでは、それぞれ感じ方の違いはあると思いますが、閉塞感を感じることもそれほどないのではと感じています。

原委員
 学校の建設にあたっては、充分な協讓を重ねていただきたいと思います。

佐藤委員
 4月に現地視察をしてから日も経っていたので、咋日、自分で現地を再度確認いたしました。
やはり、児童館が近くにあるということもあり、Aエリアが相応しいと考えてしまうのですが、どうしても駄目なのでしようか。

深澤総務課長
 確かに、環境はAエリアがよいと私共も感じているところですが、国の灌漑施設の整備により、平成41年までは農振の解除が出来ません。
 更に、地域によって通学距離が長くなってしまうという問題や、校舎の南側にリニアの軌道が通るため、教室の正面になる可能性があり、騒音の問題が懸念されます。これらのことを踏まえますと、やはりAエリアは難しいのではないかと考えます。A

佐藤委員
 現在の中道北小学校の隣接地が移転候補地に上がっていますが、通学路は、道が狭い上に、農業用のため、水路にふたをすることが出来ず、安全面で心配があります。
 中央道南側については、住宅がなく寂しい地域もあり、保護者の方が不安に思うことがあるのではないかと感じました。
 また、防災関係の問題として、液状化現象が懸念されることもありますが、対策をきちんとしていただかなくてはいけないと感じました。

深澤総務課長
 おっしゃる通り、教育環境同様に子どもたちの安全安心も大事なことです。
 移転先が決まることにより、詳細な調査が入ります。水路を含めて様々な課題については、安全を注視する中で対策を取っていきます。
 液状化現象の問題についても、しっかりと対応をしていきます。

佐藤委員
 学校へ通う子どもたちや保護者の目線になって、しっかりと対策をしてください。よろしくお願いいたします。

平賀委員長
 教育環境、子どもたちの安心安全、防災等、多岐に渡って質問が出ましたが、他にあるでしょうか。

原委員
 子どもの教育環境を第一に考えることが大前提ですが、小学校は、災害時の避難所としての役割も見逃せません。
 仮に、中央道の南側に小学校が建設された場合、大地震が起きた時に中央道を超えて避難しなければならない地域もあると思うのですが、どのように中央道を超えるのでしょうか。

深澤総務課長
 現状、中央道を超えるのに、中央道の下に数ヶ所道があります。
 避難所としての位置付けも、移転先の選定にあたって重大な要因になると考えています。

原委員
 中央道が崩れることは考えにくいことですが、最近の災害を見ますと、想定外のことも起き得るので、中央道の南側に笛南中学校、北側に小学校があれば、地域の方々の災害時の避難所としての役割が果たせるのではないかという思いがあります。そのことも含めてご検討いただきたいと思います。

平賀委員長
 その他、ございますか。

長谷川教育長
 すでに教育委員には、移転先についての学習や情報収集、現地の確認等をしていただいており、私も事務局として、個人的に幾度も現地の様子を確認しに行っております。
 次の定例教育委員会で、移転先が決定することとなりますので、今日の報告を踏まえ、再度、事務局の案内のもとでの現地視察をすることは可能でしょうか。

深澤総務課長
 事務局で対応させていただきます。

4 閉会
平賀委員長
 次回の教育委員会において移転先を決定していきますが、詳細な日程については改めて連絡をいたします。
 これをもちまして、臨時教育委員会を閉会いたします。
続きがあります・・・
posted by ict工夫 at 12:15| Comment(0) | TrackBack(0) | 山梨県