2017年05月07日

大鹿村保安林指定解除、住民の異議意見書は不採用(報道記録)

2017年03月30日のブログ記事、「長野県大鹿村の保安林解除が4月以降まで遅れる」 の関連です。
保安林指定解除に異議 住民ら意見書「不採用」(信濃毎日新聞 2017年5月7日)から記録です。

 リニア中央新幹線南アルプストンネル長野工区(8.4キロ)の掘削に必要な下伊那郡大鹿村大河原・上蔵(わぞ)地区の保安林(257平方メートル)の指定解除に異議を申し立てていた住民らの意見書に関し、国から提出者に対して6日までに、意見書を不採用とする通知があった。
 この保安林は、JR東海の申請を受けて2月に県が解除予定を告示。保安林上部に位置する集落の土地の安定性が損なわれる―などとして、異議を唱える意見書100通以上が地元住民らから提出されていた。
 提出者の1人でリニアに反対する住民グループ「大鹿リニアを止める実行委員会」の宗像(むなかた)充代表=上蔵地区=によると、「保安林の解除に直接の利害関係を有する者」とは認められない―とする農相名の書面が6日までに村内外の複数の提出者に届いた。
 村内では、釜沢地区の除山(のぞきやま)非常口(作業用トンネル坑口)で既に掘削が始まっている。JR東海はこの保安林の指定解除が確定し次第、上蔵地区の小渋川非常口でも掘削を始める意向を示している。

この報道内容からは保安林解除が決定したというのでは無く、いわゆる「原告不適格」の通知が来たということでしょうが、今後明確な情報が出ると思いますので、とりあえず記録です。

◇ 信濃毎日新聞記事中にある「大鹿リニアを止める実行委員会」の保安林解除に異議申し立ての活動は、 大鹿村保安林解除異議申し立て(2017年03月03日 南アルプスは大丈夫?リニア新幹線を考える登山者の会ブログ)に書かれています。
◇ 長野県「県民ホットライン」で、JRリニア新幹線トンネル工事の発生土置場に関わって長野県知事や長野県に考えていただきたいことについて(その2)(2017年3月29日受付、4月5日回答)、この「意見と回答」は発生土置き場と保安林解除の件ですが、長野県森林審議会保全部会 への諮問の対象』と回答されています。
(その1)に該当する「意見と回答」は見つかりませんでした。今回の事案についての「意見と回答」なのか、私には分かりかねます。
◇ 長野県「県民ホットライン」で、JRリニア新幹線トンネル工事の発生土置場に関わって長野県知事や長野県に考えていただきたいことについて(2017年3月3日受付、3月10日回答)が(その1)に該当することが分かりました。

長野県保安林関係事務取扱要領(PDFファイル 725 KB)(平成29_2017年4月 長野県林務部)があります。「最終改正 平成29年4月1日」となっています。
長野県庁林務部森林政策課
◇ 意見書の送付先は「長野県下伊那地方事務所林務課」でした 南信州地域振興局 | 林務課
林野庁、この件の広報が出るかも知れないので「お知らせ」をマーク
◇ 林野庁に 伊那谷国有林の地域別の森林計画書(PDFファイル 570 B )(計画期間:平成25_2013年4月1日〜平成35_2023年3月31日10ヵ年計画)

今後何か進展が報じられた時に、行政機関などソース確認の為に以上メモしておきました。

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posted by ictkofu at 22:52| Comment(2) | TrackBack(0) | 長野県

リニア訴訟・第4回口頭弁論は山梨県民の原告から意見陳述

「平成26年10月17日、国土交通大臣がJR東海に対して行なった、全国新幹線鉄道整備法に基づく中央新幹線工事実施計画の認可処分の取消しを求める訴訟」(通称:ストップ・リニア!訴訟)
2016年5月20日に東京地方裁判所に提出された訴状では、「事件名 工事実施計画認可取消請求事件」と記されています。(私の記事では「リニア訴訟」と略して書く場合が多いです)
ちなみに、第1回口頭弁論は 2016年9月23日、第2回 2016年12月9日、第3回 2017年2月24日、そして第4回は2017年4月28日にいずれも東京地裁で行なわれました。
今後は 第5回 2017年6月23日、第6回 2017年9月8日、第7回 2017年11月24日、第8回 2018年1月19日と予定されています。

今回の第4回口頭弁論は山梨県民の原告2名が意見陳述をしました。山梨県リニア実験線の沿線住民からの聴き取り及び現地視察に基づく陳述と、甲府盆地の地上走行から発生する問題を中心にした意見陳述が行なわれましたので、その陳述要旨から簡単にご紹介しておきます。

実験線沿線の状況
トンネル掘削に伴う問題として水枯れの問題
 飲み水に使っていた井戸水は枯れ、水田の用水として利用していた谷川の水も枯れている。御坂町上黒駒地区・大野寺地区、八代町竹居地区・奈良原地区等で水枯れが発生している。
 地表の水が失われることによって水飲み場やヌタ場を失ったイノシシやシカなどの大型獣が人里近くまで降りてくることが以前より頻発し「獣害」が発生している。

高架橋・橋梁整備に伴い日照が遮断される問題
 笛吹市内はほぼ東西にリニアが走っているため晩秋から初春まで場所によっては一日中、日の当たらないケースも発生している。

 果樹(主に桃・ぶどう)に対して多大な被害を与えている。果樹への影響について事前調査はなかったので農家への説明も無かった。被害補償は事後的に市場取引等を参考にしており被害農家にとっては不十分。

 居住者への補償は現に居住している家族員数で30年間補償するもの。地域は農家がほとんどで住居は大きく広いが高齢化などで家族は少ない。暖房の灯油代、電気代、日照に代る乾燥費などを人数で算定されては人間らしい生活は保てない。
【編注・沼田場(ヌタ場、ぬたば)とは、イノシシやシカなどの動物が体表に付いているダニなどの寄生虫や汚れを落とすために泥を浴びる場所のこと・・・だそうです。】
甲府盆地の地上走行から発生する問題
1.騒音被害の状況について
 (編注・この問題は甲府市中道地区が現状では新幹線騒音環境基準が適用されない地域区分になっていることから生じています、今後山梨県が決定する地域計画に関わるので4.の要請になっています。)

2.JR東海の対応
 「国の基準に基づいて公平に補償します」とか「総合的な対策を講じます」とか具体性に乏しい回答のみ。畑地が路線にかかる人の「いつまで作付けが出来るんですか。」という質問には「出来れば来年は止めてほしい」と回答した。

3.環境影響評価について
 環境影響評価法が定める「事後調査」について実施しないことは不適切な対応である。

4.山梨県知事に対する要請書を提出
 2017年4月4日、甲府市上曽根町5つの自治会は総会の決議を経て住民全員の総意を持つて騒音対策を山梨県とJR東海に要望した。

以上は訴訟団から報告された意見陳述要旨から更に要約して抜き出したメモに過ぎません。リニア中央新幹線情報サイトで全て記録する予定ですが、今回は山梨県リニア実験線沿線の状況が、初めて、オオヤケの記録として残されたのでブログでもご紹介しておきました。
法廷で陳述されたようなリニア実験線沿線での被害に対して山梨県政や地域自治体がどのように具体的な対応・対策をなさっているかは私にはわかりません。
以前どこかで書いたことがありますが、リニア実験線は鉄道技研やJR東海にとっては科学技術の実験設備だが、地域行政にとっては社会実験の場でもあるはずなのです。

傍聴された方による記事があります・・・
◇ 2017.04.30 リニア、第4回口頭弁論で裁判長が「そもそも、どういう場所にどういう施設を造るものとして事業認可されたのか? それを明らかにしてほしい」と国に要請。(樫田秀樹さんのブログ)
◇ 2017.05.03 山梨リニア工事でシカやイノシシが人里に移動の異変〜第4回ストップ・リニア!訴訟傍聴報告(「日本熊森協会」の公式ブログ)
尚、訴訟団のホームページなどは リニア中央新幹線 関連リンク集 に記載してあります。

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posted by ictkofu at 07:34| Comment(0) | TrackBack(0) | 訴訟