2017年06月27日

長野県大鹿村の状況はダンプ街道か、村の公式サイトから確認

前記事に書きましたが、2017年7月3日から小渋川非常口工事開始の報道があり、大鹿村からの情報を確認しました。
大鹿村・リニア新幹線情報、このページが基本です。
大鹿村内のリニア工事・道路状況は「平成29年6月23日現在」として更新されていました。このページにアップロードされているPDFファイルから下図を引用しておきます。今後の工事経過による変更があると思いますのでWebページで整理していく予定です。

【大鹿村サイトで 2017年6月22日作成・公開の画像】
大鹿村内の工事
造成工事・排水工事・仮囲い・ボーリング(観測井戸)工
 A 除山非常口ヤード隣接地 2017年4月〜8月
 E 変電所用地       2017年4月〜8月
区間4(赤石荘手前)待避所新設・拡幅工事 2017年1月6日〜8月下旬
区間6(日向休手前)待避所新設・拡幅工事 2017年6月下旬〜2018年2月下旬
 (日向休=ひなたやすみ)
除山非常口(のぞきやま)
 ヤード整備工事  仮設備工   2017年1月16日〜7月下旬
 トンネル掘削工事 トンネル掘削 2017年4月27日〜2025年11月
小渋川非常口(大鹿発電所横)
 ヤード整備工事  仮設備工   2016年11月〜2017年8月
 トンネル掘削工事 トンネル掘削 2017年7月3日〜2025年11月
          6月26日よりトンネル掘削のための準備工を開始
【編注・日程は全て(予定)と付記されています】

ジャーナリストの樫田秀樹さんが「ストップ・リニア!訴訟」2017年6月23日東京地裁の審理を傍聴され、その後の集会にも参加された記録を6月26日に公開されました。
「ストップ・リニア!訴訟」第5回口頭弁論。被告の国は、「一連の手続きで瑕疵があれば事業認可は違法になる」との見解は認めたが…
裁判後の記者会見で大鹿村の原告の方が話されたことが報告されていましたので引用しておきます・・・

[釜沢から村の中心部に行くために朝の8時に出勤する人たちがいるんです。でも、もうその時間で、向こうからガンガン、ダンプやトラックがやってくる。本日も28台のダンプが連なっていましたが、JR東海は『地元の人を優先して通す』と約束していたのに、全然道を譲ってくれません。僕たちは苦しい。でもJR東海は『理解してください』と言うだけですが、それは僕には『我慢してください』にしか聞こえないんです」

JR東海の環境影響評価によれば、大鹿村では一日最大で1736台のダンプ通行とされていますが、現在は非常口(南アルプス・トンネル掘削の入口)の工事。トンネル掘削が始まれば 往復1736台/日、下に引用した長野工区の工事概要によると「発生土運搬 8時00分〜18時00分」、1時間に片道60台〜90台と思います。

区間4、6の待避所新設・拡幅工事はダンプ街道に必須の工事なのでしょう。現地を全く知りませんので時間がある時に大鹿村道路状況の画像などを探してみたいと思います。Google君は既に大鹿村も制覇しているかな ?

【参照・中央新幹線南アルプストンネル新設(長野工区)工事における環境保全について(2016.10.24)】
2-6  工事用車両の運行
・大鹿村内における工事の実施にあたり、大鹿村外との車両の運行ルートとして使用する県道59号(松川インター大鹿線)の一部が狭隘なことから、県道59号の改良工事を長野県と連携して実施することとし、本工事に先立ち着手している。
・本工事における発生土の村外への本格的な運搬は県道59号の改良後に行うこととし、その間は、2-5 発生土置き場の計画(候補地含む)」に示す大鹿村内の発生土置き場(候補地 )及び仮置き場に運搬する。
また、村外への本格的な運搬開始後も、仮置き場をストックヤードとして用いることにより、発生集中交通量の平準化によるピーク値の低減を図る。
さらに、最終的な発生土置き場を一部大鹿村内に置くことによる村外への運搬量の低減を図る。
本工事で想定される工事用車両の台数を図 2-13 に示す。(なお、 図 2-13 には本書の対象工事(除山、釜沢、小渋川の各非常口からのトンネル掘削工 事)に加えて、2年目以降に着手を予定している別工事(青木川非常口からのトンネル掘削工事)の工事用車両の台数も含まれている。)
大鹿村・工事車両の運行

大鹿村では「リニア対策委員会」ですが、「リニア推進」と銘打った行政組織が設置されて、街づくり、地域活性化事業を推進している行政は、リニア中央新幹線の効果を県民に知らしむ活動に注力していると見えます。それに加えて工事・諸事業の進捗状況も分かり易く説明を続けることで事業全体への理解が得られ信頼も高まるはずです。
その一方、リニア新幹線事業を「推進」している組織に何か相談するのはためらう人のために、人々が悩む法的、経済的問題などに親身になって対応できる行政組織を明確に示しておくことも必要でしょう。 「リニアで追い出された、*県死ね」なんてツイートが話題になってからでは遅いのです。

posted by ict工夫 at 18:10| 長野県

2017年06月26日

大鹿村小渋川非常口、7月3日掘削開始(報道記録)

この事案について南信州新聞が報じたポイントは「国は5月25日に非常口周辺の保安林(257平方メートル)指定を解除した。」です。
この件について記録しているブログ記事は以下の通りです。
◇ 2017年05月07日 大鹿村保安林指定解除、住民の異議意見書は不採用(報道記録)
◇ 2017年03月30日 長野県大鹿村の保安林解除が4月以降まで遅れる(報道記録)

林野庁の 林政審議会 はこの事案には関係無いようですから林野庁長官の判断によるのだろうと思います。
報道発表資料:林野庁 | 報道発表資料:中部森林管理局 これらに今回の大鹿村保安林指定解除について情報はありません。
しかし2017年5月25日に保安林指定が解除されたという情報は間違い無いでしょう。

長野県告示第61号 長野県報 では、平成29年(2017年)2月16日(木曜日) 定期発行第2850号 記載の「長野県告示第61号 解除予定保安林にする旨の通知 【森林づくり推進課】」が該当する告示です(左図)。

これ以後の経緯は 2017年03月03日 大鹿村保安林解除異議申し立て、及び 保安林解除異議申し立ての仕方(南アルプスは大丈夫? リニア新幹線を考える登山者の会ブログ)に詳しいです。この異議申立ては「長野県下伊那地方事務所林務課」を経由して国に送付されたものでした。
しかしこれらの異議申し立ては不採用になったというのが2017年5月7日の記事です。

長野県報で私が確認できた限りですが、林野庁決定の5月25日以後に「解除予定保安林」が解除決定した告示は出ていないと思えます。
これは国政マターだと気付いて インターネット官報 を確認しましたが、5月25日の告示は既にネットで無料閲覧はできません、平成29年5月25日(本紙 第7025号) に記載されている「保安林の指定を解除する件(農林水産九〇一)」かも知れません。いずれどこかで確認してみます。

保安林指定解除は、指定するより難しく慎重審議を要する問題でしょう。その審査経緯を国民に対して明確に説明することは林野庁の仕事です。
林業とか砕石業とか自分の仕事に影響する方々も One for All として地域の安全を守る為に保安林指定を受入れられたでしょう。その解除が地域の人々を踏みつける All for One としてなされたのでは無いことを国民に明確に説明することが大切です。腐臭に満ちたモリ・カケを食らうような林野庁ではないと思っています。

リニア小渋川非常口、7月3日掘削開始(信濃毎日新聞 2017年6月24日)

 JR東海は2017年6月_23日、リニア中央新幹線南アルプストンネル長野工区(8・4キロ)を掘り進めるため、下伊那郡大鹿村上蔵(わぞ)地区の作業用トンネル坑口「小渋川非常口」で7月3日に掘削を始めると発表した。県内では同工区の別の作業用トンネルを同村釜沢地区の「除山(のぞきやま)非常口」から4月に掘削を始めており、2カ所目になる。この日、村と地元自治会にも伝えた。
 リニアのトンネル掘削を巡っては、除山非常口の掘削開始日をJR側が地元住民らに連絡したのが前日夕方以降と遅く、住民や県、村などから相次いで批判を受けた。今回は掘削開始の10日前に通知。JR東海広報部は「丁寧に調整を図った結果、今回はこの時期の連絡になった」とした。
 同社によると、小渋川非常口の作業用トンネルは1・1キロで、掘削断面は約55平方メートル。26日に立ち木の伐採を始め、当面重機で掘り進める。発破を使い始める時期は未定。
 南アトンネル長野工区は村内3カ所の作業用トンネル坑口から掘り進める計画で、計約235万立方メートルの残土が出る見込み。同社は隣の下伊那郡松川町の沢筋を埋め立て候補地としているが、下流域の住民が反対し、確定していない。村内ではこうした状況のまま掘削が進むことに懸念の声も出ている。

「小渋川非常口」3日から 大鹿村のリニア南アトンネル掘削(南信州新聞 2017年6月24日)

 リニア中央新幹線南アルプストンネルの作業用トンネル坑口「小渋川非常口」(大鹿村上蔵地区)について、JR東海は2017年6月_23日、7月3日に掘削作業を始めると発表した。4月27日の除山(のぞきやま)非常口(同村釜沢地区)に次ぎ、県内では2カ所目のトンネル工事になる。
 この日、県と村、地元自治会にも伝えた。小渋川非常口の作業用トンネルは1・1キロで、掘削断面は約55平方メートル。計画だと、26日から立ち木の伐採など準備工に入る。
 小渋川非常口は村内の作業用トンネル坑口の1つで、国は5月25日に非常口周辺の保安林(257平方メートル)指定を解除した。
 トンネル掘削を巡り、除山非常口の掘削開始では県や地元などへの連絡が前日と遅く、対応への批判が出て、今回は10日前の発表となった。JR東海広報部は「これまでも地元と連絡を密にするよう努めてきたが、さらに丁寧に調整を図った結果、今回はこの時期の周知となった」とした。
 南ア長野工区(8・4キロ)は村内3カ所の坑口から掘り進める。残りの「釜沢非常口」(釜沢地区)は進入路となる仮設橋設置に時間がかかることから計画が大きくずれ込み、来年4月頃の掘削開始を予定。

2017年6月23日(金)の発表について2016年6月26日(月)に確認しました。
大鹿村では 大鹿村内のリニア工事・道路状況 が更新されて以下が追記されています。
「小渋川非常口トンネル掘削工事」※6月26日よりトンネル掘削のための準備工を開始します。※7月3日よりトンネル掘削工事に着手します。

JR東海のサイトでは、以下のページで広報記事はありません。新聞記事が書いているように、工事開始は既定情報の日程通告なので大鹿村と長野県に連絡するだけだったと思えます。
ニュースリリース
中央新幹線・最新情報
長野県 環境保全の計画、小渋川非常口工事について状況に変化があれば工事説明書の改訂があるかも知れません。

posted by ict工夫 at 22:28| 工事

リニア新幹線工事でダンプ街道と化した長野県大鹿村、山梨県では問題無し

リニア、山梨県で南アルプストンネルの掘削が始まる。ということは、掘り出された残土はどこに行くのか?早川町住民に尋ねてみた(2018/03/20 樫田秀樹さんの記事)から引用しておきます、知らぬは山梨県庁のみ?
『リニア関係のダンプカーすごいです。10kmほど車で走ると10台すれ違います。 2年後のピーク時はこの4倍になると思うとぞっとします。私の職場前をダムの砂利 運搬ダンプも走っているので、その数を加えると約20台、県道のあちこちアスファ ルトはひびだらけ穴だらけです。』

ジャーナリストの樫田秀樹さんが「ストップ・リニア!訴訟」2017年6月23日東京地裁の審理を傍聴され、その後の集会にも参加された記録を6月26日に公開されました。
「ストップ・リニア!訴訟」第5回口頭弁論。被告の国は、「一連の手続きで瑕疵があれば事業認可は違法になる」との見解は認めたが…
裁判後の記者会見で大鹿村の原告の方が話されたことが報告されていましたので引用しておきます・・・

[釜沢から村の中心部に行くために朝の8時に出勤する人たちがいるんです。でも、もうその時間で、向こうからガンガン、ダンプやトラックがやってくる。本日も28台のダンプが連なっていましたが、JR東海は『地元の人を優先して通す』と約束していたのに、全然道を譲ってくれません。僕たちは苦しい。でもJR東海は『理解してください』と言うだけですが、それは僕には『我慢してください』にしか聞こえないんです」

JR東海の環境影響評価によれば、大鹿村では一日最大で1736台のダンプ通行とされていますが、現在は非常口(南アルプス・トンネル掘削の入口)の工事。トンネル掘削が始まれば 往復1736台/日、下に引用した長野工区の工事概要によると「発生土運搬 8時00分〜18時00分」、1時間に片道60台〜90台と思います。

山梨県内で現在は早川町での工事だけですが、既存の発生土(残土)置き場は満杯で新規に置き場を増やしていく状況にある事は報じられています。早川町全域で片道465台(往復930台)/日との計画が出ていましたが、ダンプ街道とはならずに地域の生活環境にも何も問題が無いようです。
私は現地を全く知りませんのでネット情報からの推測ですが、早川町には何も問題なしと思うのは東京品川区との交流事業には変化が無いからです。
◇ 品川区公式サイト・山梨県早川町との交流(更新日:2017年3月31日) 内容に以前と変化はありません。
2017年4月には山梨県議会リニア研究会の皆さんが早川町を視察されていますが、何か問題提起されたという報道もありませんでした。視察議員諸氏からの発信は未確認ですが、何かあれば記者に語り記事になったでしょう。

【参照・中央新幹線南アルプストンネル新設(長野工区)工事における環境保全について(2016.10.24)】
2-6  工事用車両の運行
・大鹿村内における工事の実施にあたり、大鹿村外との車両の運行ルートとして使用する県道59号(松川インター大鹿線)の一部が狭隘なことから、県道59号の改良工事を長野県と連携して実施することとし、本工事に先立ち着手している。
・本工事における発生土の村外への本格的な運搬は県道59号の改良後に行うこととし、その間は、2-5 発生土置き場の計画(候補地含む)」に示す大鹿村内の発生土置き場(候補地 )及び仮置き場に運搬する。
また、村外への本格的な運搬開始後も、仮置き場をストックヤードとして用いることにより、発生集中交通量の平準化によるピーク値の低減を図る。
さらに、最終的な発生土置き場を一部大鹿村内に置くことによる村外への運搬量の低減を図る。
本工事で想定される工事用車両の台数を図 2-13 に示す。(なお、 図 2-13 には本書の対象工事(除山、釜沢、小渋川の各非常口からのトンネル掘削工 事)に加えて、2年目以降に着手を予定している別工事(青木川非常口からのトンネル掘削工事)の工事用車両の台数も含まれている。)
大鹿村・工事車両の運行

山梨県の街づくり、地域活性化事業にリニア中央新幹線がどのように寄与するか、それを県民に、地域の方々に明確に知らしむ為には、既に始まっている工事・諸事業の進捗状況も丁寧に説明を続けるのが大切だと思います。
早川町工事でなんら問題が出ていない事から見ても山梨県の行政能力は素晴らしいと誇れる記事になるでしょう。
裁判官がどう言おうと、全国民に向けてリニア事業に問題無しとの発信が山梨県の大切なお役目ではありませんか?

posted by ict工夫 at 18:10| 発生土(残土)

2017年06月25日

中央アルプストンネル(山口)工事説明会から環境保全計画の公表まで

2016年8月に鉄道・運輸機構が受託した工事の担当事業者が決定しました。
2016年12月に岐阜県中津川市山口地区の工事説明会が開催されました。
2017年5月にJR東海が中央アルプストンネル(山口)工事における環境保全計画を公開しました。
2017年6月25日現在、山口工区が着工したという情報は出ていません。
これまでの経過を以下に記録しておきます。

中央アルプストンネル(山口非常口)工事は鹿島JV(2016年08月02日)を書きました、ソースは以下の報道・・・
「鉄道運輸機構関東甲信工事局/リニア・中央アルプストンネル(山口)工事/鹿島JVに」(2016年7月27日 日刊建設工業新聞)
 鉄道建設・運輸施設整備支援機構鉄道建設本部関東甲信工事局は、(2016年7月)15日に一般競争入札(WTO対象)を開札した「中央新幹線、中央アルプストンネル(山口)」工事の落札者を137億9599万円で鹿島・日本国土開発・吉川建設JVに決めた。
(以下略)

この工事が何時スタートするのかチェックしていましたが、東濃リニア通信(ブログ)2016年12月07日記事 に工事説明会の開催告知が記録されていたのでメモしてありました。

山口地区は長野県境の高土幾山の下を抜けて、山口地区の下をトンネルが通り、国道19号の下を通って、落合ダムの上流を橋梁で渡ります。
 山口地区は破砕帯が多く、山口ダム建設の時も難工事で発電所の位置を変更しています。当然水脈が絶たれ河川や井戸・湧水の枯渇が大変心配されます。
 また、国道19号線沿いに非常口が設けられ、幹線道路である19号線の渋滞と騒音・粉塵公害も心配されます。残土の捨て場は決まっていません。6年間で、110万立方メートルが運び出されます。ダンプカーや工事車両が走り回り交通弱者への影響も予想されます。
山口地区の工事説明会告知

その後、地元住民への説明会開催について報じた中津川市広報も確認できました。広報 なかつがわ 2017年2月 p.22(PDFファイル)
しかし工事開始の時期については記載されていません、説明されたと思うのですが。

中津川市広報2017年2月号

説明会が終り着工する時には環境保全情報が広報されるのが通常です。山口工区は鉄道・運輸機構がJR東海から委託された工事ですがJR東海の 中央新幹線 環境保全の計画(岐阜県) で発信されました・・・
2017.05.31 プレスリリース・中央新幹線、中央アルプストンネル(山口)工事における環境保全について [PDFファイル 158.0 KB]
JR東海のホームページで公開されたのは 中央新幹線、中央アルプストンネル(山口)工事における環境保全について(PDFファイル 9,876 KB )

2017年6月30日現在、中央アルプストンネル(山口)で工事着工の情報はありません。

続きがあります・・・
posted by ict工夫 at 23:00| Comment(0) | TrackBack(0) | 工事

2017年06月24日

第5回口頭弁論、長野県原告の意見陳述の状況(報道記録)

リニア訴訟、県内原告が意見陳述(信濃毎日新聞 2017年6月24日)・・(原文のまま、年月追記、改行、強調など編集は引用者です)

 JR東海のリニア中央新幹線計画について、沿線1都6県の住民らが国に工事実施計画の認可取り消しを求めた訴訟の第5回口頭弁論が(2017年6月)23日、東京地裁(古田孝夫裁判長)で開かれた。
長野県内の原告が初めて意見陳述し、駅や保守基地など諸施設の位置や大きさが特定されない段階での環境影響評価(アセスメント)や認可は違法と主張。国側は、認可は国土交通大臣に与えられた裁量権の範囲内だと反論した。

 原告側は、下伊那郡豊丘村に建設予定の変電所でアセスをしていないなど調査項目に欠落がある上、駅や保守基地、作業用トンネル坑口は位置が不明確で、必要な調査はできないはずだと主張した。同郡大鹿村の騒音評価に都市部の幹線道の基準を採用するなど、実態に沿っていないとも訴えた。金枝真佐尋弁護士(大町市)は「地域の意見がくみ入れられないアセス手続きは違法だ」と述べた。

 国側は準備書面で、輸送の安全性や採算性について、認可前の整備計画決定に至る過程で十分検討したと反論。全国新幹線鉄道整備法で広範な裁量権が与えられており、その範囲内で合理的に判断したとした。アセスについてはこれまでに、裁量権の逸脱や乱用があったとは認められないとしている。

 原告団は計738人で県内からは南信地方を中心に29人が参加する。計画は生活被害や環境に大きく影響するとして昨年5月に提訴。史上最大規模とされるアセスが適正だったかが主要な争点となっている。

 次回弁論は(2017年)9月8日で、静岡県の原告が意見陳述する。
タグ:訴訟 長野県
posted by ict工夫 at 17:52| Comment(0) | TrackBack(0) | 訴訟