2017年08月23日

南アルプストンネルの先進坑が公開された(報道記録)

JR東海/リニア南アルプストンネル山梨工区の現場公開/本線掘削へ準備着々(日刊建設工業新聞 2017年8月24日)
◇施工は大成JV
 JR東海は(2017年8月)23日、2027年の東京(品川)〜名古屋間開業を目指して建設中のリニア中央新幹線のうち、最難関といわれる「南アルプストンネル」の工事現場を報道機関に公開した。トンネル坑内が公開されたのは、リニア全線を通して初めて。
 この日公開されたのは、大成建設・佐藤工業・錢高組JVが施工する「山梨工区」の掘削現場。2016年10月に早川非常口(山梨県早川町)の掘削工事に着手。現在は斜坑から先進坑の掘削へと進んだところで、本年度内には本線のトンネル工事に着手する見通しだ。
 南アルプストンネルは延長約25キロ。山梨・静岡・長野の3県にまたがり、標高3000メートル級の山岳地帯を貫く計画。土かぶりが最大1400メートルに達し、高圧の湧水や破砕帯によるリスクも想定されるなど高度な施工・管理技術が求められる難工区となっている。

 このうち山梨工区の建設地は山梨県早川町新倉(一部静岡県側含む)で、山梨、静岡、長野の三つの工区に分けて建設するトンネルの東側(東京側)区間に当たる。本線トンネルの施工延長は約7・7キロ。NATMによる本線トンネル(幅約13メートル)、先進坑(延長約5・2キロ)、非常口などが建設される。早川町内の非常口(早川、広河原)から本線に向かう斜坑を掘り進め、本線トンネルの掘削に入るという手順工事が進められる。
 南アルプストンネルは実験線区間を除くと、初のリニアの本線工事区間で、工期は2025年10月末までを予定している。

 山梨工区では、非常口から先進坑までの斜坑約2・5キロの掘削を(2017年)6月末に終え、現在は斜坑から先進坑(高さ約6メートル、幅約7メートル)を約90メートル掘り進んだ段階。この日は、本線と並行する先進坑の最前線が公開された。公開地点は甲府市に設置予定の「山梨県駅」(仮称)の西約30キロの位置で、土かぶりは約750メートル。本坑の掘削に先立ち土質の調査なども行っている。

 JR東海山梨工事事務所の有江喜一郎所長は「地盤は砂岩と粘板岩、地下水の湧出量も1分間に1・5トン程度で工程は順調に進んでいる」と説明。1・2メートル(支保工の間隔)の掘削作業を昼夜2サイクルずつ計4サイクル行い、1日約5メートルのペースで進んでいるという。
 掘削用重機のドリルジャンボの重量は約35トン。掘削で発生する土の搬出量は1日当たり10トンダンプで100台分程度。1日約100人の作業員が従事している。「工事は2025年まで続く長丁場。引き続き地元の理解を得ながら安全と環境保全に注意して、着実に工事を進めたい」と話した。

 山梨工区の非常口は今回の早川非常口と、静岡側にある広河原非常口の2カ所。JR東海によると、広河原非常口は現在、ヤード整備などを行っており、準備工事が終わり次第、斜坑の掘削に着手できる見通しだ。

2017年8月24日、専門紙の記事が確認できたので記録しました(年月表記は引用者が補完しています)。
このブログでは タグ・早川町 からトンネル工事関係記事も確認できます。しかし山梨県早川町とリニア新幹線事業の関係は複雑なのでブログ記事もリニア新幹線情報サイトの方でも未整理で、私が公開済みの記事情報だけでは不十分なことをご了承ください。

最難関工事、南アルプストンネルの内部公開(UTYテレビ山梨ニュース 2017.08.23 18:50)
10年後の2027年に東京ー名古屋間での開業を目指すリニア中央新幹線。
リニア建設で最難関の工事とされる南アルプスを貫通するトンネルの内部がきょう公開されました。
「地下800メートルの作業用トンネル内部です、将来的にはあちらで本坑トンネルの掘削が行われます」(記者)。
公開されたのは、南アルプスを貫くトンネルのうち将来、非常用通路となる早川町の区間です。
去年10月に着工して掘削が完了した、およそ2.5キロの区間の先進部はトンネル幅が7メートル、高さ6メートルで、岩を丁寧にくりぬいた作業の痕跡が明らかになりました。
JR東海は地質調査として、今回公開した非常用通路からさらに5.2キロ掘り進める工事も開始しています。
南アルプストンネルは早川町と長野県大鹿村を結ぶ全長25キロのトンネルで、3000メートル級の山々が連なる南アルプスを貫通し、最も深い場所は地表から1400メートルとなり、リニア建設で最難関の工事とされます。
JR東海は進ちょく状況を踏まえ、今年度中にトンネル本体の工事に着手すると説明しました。
「着実に準備作業を行なって掘削を開始している、長丁場なので今のところ全体的に遅れているとは考えていない」(JR東海山梨工事事務所・有江喜一郎所長)。
南アルプストンネルは2025年10月に工事が完了する予定です。
リニア新幹線 トンネル工事現場を初公開(山梨県)(YBS山梨放送ニュース 2017/8/23 18:05)
 去年(2016年)10月から早川町で掘削が続くリニア中央新幹線のトンネル内部が初めて公開された。現在は、非常口の掘削が終わり作業用トンネルの掘削が進んでいる。公開されたのは南アルプスを貫くリニア中央新幹線のトンネルのうち山梨側7・7キロの区間。
 工事は完成後非常口として使われるトンネルの掘削が6月に終了している。現在は本線部分に並行して掘り進めて地質の確認などに使う「先進抗」と呼ばれる作業用トンネルの掘削が行われている。作業用トンネルは高さ6m、幅7mで23日は地下750m付近の掘削現場が公開された。
 山梨、長野、静岡にまたがる南アルプスを貫くトンネルは全長がおよそ25kmで地質や地下水脈の予想が難しく難工事が予想されている。JR東海によると現時点では懸念された地下水の流出もなく進ちょくは順調だという。JR東海は今年度中に本線部分の掘削に着手する予定だ。

「山梨、長野、静岡にまたがる南アルプスを貫くトンネル」ではなく「山梨、静岡、長野」の順に書くのが正確です。リニア新幹線計画図を見れば南アルプストンネルを表現する県名はこの順になることは誰でも分かります。
「懸念された地下水の流出もなく」ではなく、建設工業新聞も報じたように「トンネルからの地下水の流出は毎分1.5トン程度(と比較的少なく)」と発表されたようです。
JR東海は大量湧水の対策による工事一時中断も想定していたでしょうから「懸念されたレベルの地下水の流失は無い」との表現は可能かも知れませんが「流出もなく」では実態を報じる報道としては不適切です。

続きがあります・・・
posted by ict工夫 at 21:56| Comment(0) | TrackBack(0) | 工事