2017年09月09日

福井の新幹線トンネル工事で地上のグラウンドが深さ8m陥没

独立行政法人 鉄道建設・運輸施設整備支援機構(鉄道・運輸機構) | 現地調査と技術委員会は9月23日(土)開催(2017年9月20日) | 台風による委員会の開催延期広報 | 北陸新幹線、柿原トンネル陥没事故の記者会見について(2017年9月12日)| 北陸新幹線、柿原トンネル陥没事故について(PDFファイル)(2017年9月8日)
北陸新幹線、柿原トンネル陥没事故の記者会見について 平成29年9月12日 鉄道・運輸機構
標記の件に関し、応急対策及び今後の予定について、下記により記者会見を行いますのでお知らせします。
1.日時 平成29年9月12日(火曜日)16時から
2.場所 福井県庁6F 記者会見室

9月12日の記者会見を報じた記事あり、今後は技術委員会現地調査と臨時委員会に注目します。
福井新聞
中日新聞・日刊県民福井
毎日新聞/北陸新幹線

福井県あわら市 | 新着情報 | 柿原グラウンド(最終更新日 2017年9月8日)『当面の間、柿原グラウンドの利用を中止させていただきます。ご迷惑をお掛けしますが、よろしくお願いいたします。』
福井県 | 報道発表資料

トンネル崩落「原因分からず」 北陸新幹線工事、機構が陳謝(2017年9月13日 午前7時20分 福井新聞)
 福井県あわら市柿原で建設中の北陸新幹線柿原トンネルの天井部分が崩落、地表のグラウンドが陥没した事故で、鉄道建設・運輸施設整備支援機構は12日、県庁で会見した。グラウンドの陥没について「トンネル上部から地表まで約15メートルあり陥没は想定外だった。人がいたら大惨事になっており、市民が利用する施設で事故が起こり大変申し訳なく思っている」と陳謝した。
 会見には萩原秀樹・大阪支社工事第三部長と玉本学也・福井鉄道建設所長が出席。17日に有識者らでつくる技術委員会が、現地調査と臨時の委員会を行うことを明らかにした。
 柿原トンネルは全長約2・5キロのうち、約850メートル区間で陥没防止のため地盤改良されているが、グラウンドには行われていない。理由について「これまでの経験で問題なしと判断した」とした。
 機構によると、トンネル工事現場での崩落は2003年の機構発足以来、今回で4回目。これまでの事故では、複雑な地質や地下水の圧力が原因とされているが、今回の原因について同部長は「分からない」と繰り返した。
 今回と同じ工法を採用し、昨年11月に福岡市で起きた道路大規模陥没事故を受け、国土交通省から注意喚起の通達が出ていたことを明らかにし、「地下水などに留意して施工してきたつもりだった」と釈明した。
 県内の北陸新幹線工事では、14のトンネルと20の高架橋・橋があり、工事が順次始まっている。事故を受けて行った機構の工事現場の点検では、いずれも異常がなかったという。
 工事再開時期や、崩落に伴う費用、工法変更などの可能性については、いずれも「分からない」「原因究明を待ちたい」などと繰り返し、「2023年春の敦賀開業に遅れが出ないよう努める」と述べるにとどめた。
 また機構は会見で、天井が崩落し土砂が流入した8日のトンネル内部の写真を公開した。
 現場では、陥没部分の埋め戻しを終え、13日からトンネル内の空洞を埋める作業を始める。
トンネル内部の写真
天井が崩落し土砂が流入したトンネル内部。高さ約8メートル、幅約10メートルのトンネルに土砂があふれ掘削の先端部分が見えない=8日午前11時10分ごろ、福井県あわら市柿原(鉄道建設・運輸施設整備支援機構提供)
原因究明へ17日会合 北陸新幹線トンネル崩落(2017年9月13日 日刊県民福井)
工学の専門家ら議論
 北陸新幹線柿原トンネル(あわら市)で起きた崩落事故について、建設主体の鉄道建設・運輸施設整備支援機構(鉄道・運輸機構)は、17日午後にあわら市で原因究明に向けた有識者会合を開く。鉄道・運輸機構大阪支社の萩原秀樹工事第三部長と玉本学也福井鉄道建設所長が12日、県庁で会見し説明した
 鉄道・運輸機構は、トンネルの設計・施工の助言を受けるため、「北陸新幹線、金沢・敦賀間トンネル施工技術委員会」(委員長・朝倉俊弘京都大名誉教授)を3年前に設置している。トンネル工学の専門家ら17人で構成しており、17日は委員15人が現地を視察した後、原因究明の議論に入る。
 萩原部長は会見冒頭で事故を謝罪し、現時点で原因は不明だと説明。現場の図面を示しながら、崩落がトンネル先端ではなく、既に掘削した部分で起きたことについて「知見の中で初めて」との認識を示した。施工中の他の県内18工区に異常がないことも報告した。
 崩落現場の金沢方面には既に掘り進んだ空洞の部分があり、底部には地下水がたまっていた。事故発生前、周辺で地下水の水位に変化はなかったという。12日は地下水を抜く作業を実施し、13日からおおむね一週間かけ、新たな崩落が起きないように空洞を埋め戻す。
続きがあります・・・
posted by ict工夫 at 17:38| 国会・国政

2017年09月08日

山梨県富士川町9月議会、リニア防音で住民投票条例案提出(報道記録)

富士川町については、2017年08月30日  リニアが見える街の騒音対策で苦悩する山梨県富士川町 を書いています。
富士川町9月議会は 9月8日開会、11日一般質問、12日議案審議の予定です。
『2017年9月4日 9月議会一般質問通告者は9名です。ぜひ傍聴にお越しください。』との町政の期待に応じた報道がありました・・・
リニア防音で住民投票条例案提出(NHK甲府放送局ニュース 2017年09月08日 17時02分)
10年後に開業予定のリニア中央新幹線の計画ルートにあたる富士川町は、騒音対策として高架橋に「防音フード」の設置を希望するかどうかを問う住民投票の条例案を定例町議会に提出しました。
リニア中央新幹線が通過する計画の富士川町では、トンネル部分を除くおよそ2.6キロについて高架橋が住宅街などを横切る見通しです。
JR東海は沿線の騒音対策として高架橋に「防音壁」と呼ばれる高さ3メートルほどの壁を設置するか、軌道をすべてコンクリートで覆う「防音フード」の設置を検討しています。
こうした中富士川町はより騒音を抑える効果がある「防音フード」の設置を希望するかどうかを問う住民投票を行うための条例案をきょう開会した定例町議会に提出しました。
この中で、志村学町長は「沿線住民の意向を最も反映できる手段として住民投票を実施し、その結果をJR東海に伝えたい」と述べました。
富士川町によりますと住民投票の対象となるのはルートの中心から両側400メートル以内の18歳以上の住民や法人の代表などおよそ3800人で、防音フードの設置を希望するか、しないかを選択する形を想定しているということです。
富士川町議会は住民投票を実施するかどうか議論した上で最終日の今月22日に採決することにしています。 JR東海によりますと、住民投票の実施が決まれば、リニア中央新幹線の建設をめぐる住民投票としては全国で初めてだということです。

これまで報道では「防音フード」と伝えていますがJR東海は「防音防災フード」と呼んでいます。
富士川町でいえば、2014年11月12日 富士川町ますほ文化ホールで開催された事業説明会でも、説明スライド(PDFファイル) の24ページ「高架橋の概要」に書かれています。

日本航空のエンジン出火が当初はバードストライクだと報じられたのは記憶に新しいところです。(参照・産経News YouTube 【緊急着陸の模様】JALエンジンから出火 羽田に引き返す模様2017,9,5
リニア車両の防災とは何を意味するのか、防災が不要な防音壁だけの区間があるのは何故か、報道はそこまで伝えてほしいと思います。

志村学町長の「沿線住民の意向を最も反映できる手段として住民投票を実施し、その結果をJR東海に伝えたい」というお考えは別なソースでも読んだことがあります。これはおかしい!と私は思います。
「防音防災フード」を求める住民意思が明らかになった時は、山梨県知事を通じて国土交通大臣によるJR東海現行計画の変更指示を求めるのが筋でしょう。国土交通省としてはそれは出来ないというなら国会審議です。全国版でマスメディアが報じることでリニア新幹線事業への国民の理解も深まります。

posted by ict工夫 at 18:28| 環境影響

2017年09月05日

愛知県第一中京圏トンネル(西尾工区)工事は大成建設・日本国土開発・JR東海建設JV

愛知県春日井市 での工事です。
工事着工前に「中央新幹線坂下非常口新設工事における環境保全について」と同様な情報が発出され工事説明会が開催されます。

西尾(さいお)工区には本線山岳トンネルと非常口(斜坑)、本線との連絡坑で繋がる保守基地があります。2014年11月27日に春日井市民会館で開催された説明会でこれらの資料が配付されています。この時以後に変更された内容を含めた工事説明会になります。
尚、保守基地用地に関する情報は春日井市サイトからはすぐに確認できませんでしたので後日にします。

中央新幹線第一中京圏トンネル新設(西尾工区)工事の契約について
工事名  中央新幹線第一中京圏トンネル新設(西尾工区)
請負業者 中央新幹線第一中京圏トンネル新設(西尾工区)工事共同企業体
  (大成建設株式会社・日本国土開発株式会社・ジェイアール東海建設株式会社)
工事場所 愛知県春日井市西尾町
工事区分 土木
工事概要 トンネル工事
契約締結日 平成29_2017年9月5日
工   期 契約締結の翌日から平成36_2024年9月30日
第一中京圏トンネル(西尾工区)
○工事の留意点
 ・ 本工事は、春日井市西尾町付近を施工区域とし、主に美濃帯堆積岩類及び領家帯花崗岩類の地層におけるトンネル工事であり、最大断面積が 300 ㎡ 以上の区間を含んでおり、高度な施工技術を必要とします。
 ・ 関係する地域との連携を密にしながら、工事の安全及び環境影響評価法(平成9年法律第81号)に基づく「中央新幹線 (東京都・名古屋市間)環境影響評価書【愛知県】(東海旅客鉄道株式会社平成26年8月29日公告)」を踏まえ、環境の保全に十分配慮して実施する工事です。

この工事は平成29_2017年2月28日に 建設工事(公募競争見積方式)の発注予定 で告知されたものです。この時点で公開されたのは「工事のあらまし」と「契約手続きについて」の2本のPDFファイルでしたが、前者は上記の画像と内容は同じです。後者から一部を引用しておきます。見積書提出期限から2か月を経過して請負業者決定が広報されたことになります。

(4)工事内容 トンネル工事
   (本線トンネル、非常口(斜坑)、保守基地連絡坑等を含む。) 
(6)留 意 点 【内容は「工事の留意点」と同じです】
【手続き日程から】
(2)競争参加説明書等の交付期間、場所及び方法
  @交付期間 平成29年2月28日(火)から平成29年5月29日(月)まで
(3)競争参加資格確認申請書等の提出期限 平成29年5月29日(月)まで
(4)見積書の提出日時 平成29年7月31日(月)13時30分
続きがあります・・・
posted by ict工夫 at 23:00| 工事

2017年09月03日

第6回口頭弁論が2017年9月8日に東京地裁で開催されます

「ストップ・リニア!訴訟」の第6回口頭弁論が、2017年9月8日(金)午後2時30分から、東京地方裁判所103号法廷で開かれます。法廷では沿線の原告による4回目の意見陳述が行われます。
今回は静岡県の原告二人が出廷して、大井川源流部のリニア工事による大井川の減水、還流による復水計画の欠陥、源流部河岸の大規模な残土処分場による自然環境への不可逆的な被害について意見を述べます。原告側代理人も概括的な意見を陳述する予定です。

第6回口頭弁論

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posted by ict工夫 at 16:45| 訴訟

2017年09月02日

東京・東雪谷非常口新設工事入札公告

JR東海サイトの 建設工事(公募競争見積方式)の発注予定 で公開されました。2017年8月31日付けですが、サイトには9月2日に更新されたようです。

建設工事(公募競争見積方式)の契約に係る手続き開始について
平成29年8月31日
 下記の工事を公募競争見積方式による契約手続きに付すので、競争参加を希望する者は、「4.担当箇所及び手続き日程(1)担当箇所」まで連絡されたい。なお、手続き等の詳細については、別途交付する「競争参加説明書」による。
1.工事概要
  (1)工 事 名  中央新幹線東雪谷非常口新設
  (2)工事場所  東京都大田区東雪谷
  (3)工事区分  土木
  (4)工事内容  立坑の施工
  (5)工  期  契約締結の翌日から平成34年12月15日まで
  (6)留 意 点 (掲載図に記載された文言と内容は同じなので引用略します)
2.契約手続きの方式
 本工事は、施工方法等の技術提案を受け付け、価格以外の要素と価格を総合的に評価して協議先 を選定し、協議を行い、協議が成立した場合に、その者と契約を締結する方式(公募競争見積方式) の工事である。
3.主な競争参加資格(引用省略)
4.担当箇所及び手続き日程(以下のみ引用)
(2)競争参加説明書等の交付期間、場所及び方法
   @交付期間 平成29年8月31日(木)から平成29年11月6日(月)まで
(3)競争参加資格確認申請書等の提出期限
   平成29年11月6日(月)まで
(4)見積書の提出日時
   平成29年12月25日(月)13時30分
東雪谷非常口工事
○工事の留意点
・ 本工事は、都市部トンネルの非常口を新設する工事です。住宅街に位置し、かつ鉄道に近接して地下を深く掘削する非常に難易度の高い工事であり、高度な施工技術を要します。
・ 関係する地域との連携を密にしながら、工事の安全並びに環境影響評価法(平成9年法律第81号)に基づく「中央新幹線(東京都・名古屋市間)環境影響評価書【東京都】(東海旅客鉄道株式会社 平成26年8月29日公告)」を踏まえ、環境の保全に十分配慮して実施する工事です。

洗足池の環境保全も関係する非常口です。以前から大田区議会の奈須りえ議員がブログにお書きになっています。大田区行政の対応は私には分かりません。都内は大深度地下ですから地域の皆さんもほとんど無関心なのではないかと思います。豊洲新市場や新国立競技場などと違ってマスコミが取り上げることも無い。
2017.05.01 「リニア洗足池非常口」建設のための解体工事(アスベスト除去・排出経路などについて)(奈須りえ)
2017.04.21 リニア中央新幹線の非常口を作るため、警視庁舎宅の解体工事の説明会(大田区東雪谷1丁目:洗足池近く)(奈須りえ)
2017.02.10 大田区におけるリニア工事着工の地元説明について(奈須りえ)
2016.05.10 大田区内のリニア計画路を歩いたことが「おとなりさん」で紹介されました(大田区議会議員・奈須りえ)
2016.04.05 大田区の洗足池は大丈夫? リニア問題(北澤潤子)
2015.01.26 大田区洗足池近くにできるリニアの非常口と残土のこと(奈須りえ)

posted by ict工夫 at 23:54| 工事