2018年01月18日

リニア中央新幹線の環境基準について(山梨県知事記者会見)

山梨県知事記者会見(平成30_2018年1月15日月曜日)(更新日・2018年1月16日)(改行などは引用者によります)
発表事項以外の質疑応答 リニア中央新幹線の環境基準について
記者
 リニア中央新幹線の騒音を巡る動きについてお伺いします。リニア中央新幹線の騒音に係る環境基準は、新幹線の基準が適用され、住宅地では70デシベルと定められていますが、先日、沿線住民で作られるグループが一般の騒音の環境基準である55デシベルという基準を、新たに県が条例を作るなどして設定して欲しいという要望が寄せられました。これについて県側からは難しいという回答でしたが、リニア中央新幹線の地上部を山梨県が7割を占めることになるため、他県からも注目されていると思います。例えば入口の検討として不可能なのかも含めて、新たな基準を前向きに設定するお考えがあるのか、ご所見をお伺いします。

知事

 先週、有志の皆さん方からご要望があったという点については承知をしております。条例を制定してできるだけ厳しく(して欲しい)ということですが、新幹線鉄道の騒音に係る環境基準、これは全国一律で設定されています。この一番の趣旨は、日常生活に支障がないようにということがメインで設定されているということで、全国一律の適用基準であります。
そういう意味では、告示としての対応がありますけれども、今の時点では条例を作って(基準を)厳しく(する)ということは考えておりません。
いずれにしてもリニア中央新幹線の整備と、住民の皆さん方の生活に支障がないようにという(ことは)、これはまさに両輪だと考えていますから、今までも事業主体であるJR東海には、住民の皆さん方の生活に支障がないように、いわゆる騒音対策についても強く要望しておりますので、引き続き、きちっと住民の皆さん方の日常生活に支障がないようという要望は強く対応していきたいと(思います)。いずれにしても両輪で対応していくことが肝要だと考えています。

知事が言及された要望については 山梨県沿線住民がリニア騒音対策を県庁に要請(報道記録)(2018年01月10日記事)で記録しています。「山梨リニア沿線住民の会」は独自にネット発信はしていませんから、私には要請書の内容は分かりません。

2018年01月15日に記事にした 「特定工場等の騒音規制基準と新幹線騒音基準の関係」、この告示については触れられていない質疑応答でした。一般論としては国の通達があるということで地方自治体に打つ手は無いのでしょう。
しかし、以前にも書きましたが、国が新幹線騒音基準として設定したのは「鉄道」新幹線の騒音についてであり、エンジンが無くて空中を走行するリニア中央新幹線(マグレブ・リニアモーターカー)にも、この騒音基準が適用できるとする根拠が私には判りません。
私は騒音に関する科学的な知識はありませんので、この件は後日整理しておきたいと思います。

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2018年01月15日

特定工場等の騒音規制基準と新幹線騒音基準の関係

リニア中央新幹線関連のFacebookを見ていて知りました。山梨県富士川町議会の質疑応答で行政側からは次のような答弁があったそうです。
『騒音規制区域の改正は、県は、12月に告示をし、施行は、平成30年4月1日の予定。JR東海は、当てはめる地域指定に基づき、環境対策工を施工する。 同社の判断により施工されるので、防音防災フードか、防音壁か、他の防音対策になるかは、町は確認できない。』
答弁された12月告示をヒントに山梨県公報が掲載した「告示」から確認しましたので以下に記録しておきます。【編者が縦書きを横書きに、漢数字をアラビア数字に変更、元号に西暦を付記】

山梨県公報 第2753号

○特定工場等において発生する騒音及び特定建設作業に伴つて発生する騒音について規制する地域の指定並びに特定工場等において発生する騒音の規制基準の一部改正

山梨県告示第380号
 特定工場等において発生する騒音及び特定建設作業に伴つて発生する騒音について規制する地域の指定並びに特定工場等において発生する騒音の規制基準(昭和52_1977年山梨県告示第66号)の一部を次のように改正し、平成30_2018年4月1日から施行する。
平成29_2017年12月14日
山梨県知事 後藤 斎
 別添図面中富士川町に係る部分を次の図のように改める。
 (「次の図」は省略し、その図面は山梨県森林環境部大気水質保全課及び峡南林務環境事務所に備え置いて縦覧に供する。)

(経過措置)

 この告示の施行の際限に設置されている特定工場等(設置の工事をしているものを含む。)であって、この告示による改正後の特定工場等において発生する騒音及び特定建設作業に伴つて発生する騒音について規制する地域の指定並びに特定工場等において発生する騒音の規制基準の規定による規制基準値が、この告示による改正前の特定工場等において発生する騒音及び特定建設作業に伴つて発生する騒音について規制する地域の指定並びに特定工場等において発生する騒音の規制基準の規定による規制基準値未満となるものに係る規制基準については、この告示の施行の日から一年間は、なお従前の例による。

○振動を防止することにより住民の生活環境を保全する必要がある地域の指定及び特定工場等において発生する振動の規制基準の一部改正

山梨県告示第381号
 振動を防止することにより住民の生活環境を保全する必要がある地域の指定及び特定工場等において発生する振動の規制基準(昭和54_1979年山梨県告示第100号)の一部を次のように改正し、平成30年4月1日から施行する。
平成29_2017年12月14日
山梨県知事 後藤 斎
 別添図面中富士川町に係る部分を次の図のように改める。
 (「次の図」は省略し、その図面は山梨県森林環境部大気水質保全課及び峡南林務環境事務所に備え置いて縦覧に供する。)

(経過措置)

 この告示の施行の際限に設置されている特定工場等(設置の工事をしているものを含む。)であって、この告示による改正後の振動を防止することにより住民の生活環境を保全する必要がある地域の指定及び特定工場等において発生する振動の規制基準の規定による規制基準値が、この告示による改正前の振動を防止することにより住民の生活環境を保全する必要がある地域の指定及び特定工場等において発生する振動の規制基準の規定による規制基準値未満となるものに係る規制基準については、この告示の施行の日から一年間は、なお従前の例による。
リニア中央新幹線は「特定工場等」に分類されることを初めて知りました。

この告示では数値など具体的なことが示されていませんが、それらは公報には記載しない図に書かれているだけで、例規などの条項としても具体的な数値は書かれていないのかも知れません。私には理解できない告示です。

「特定工場等」の定義とか、(昭和52_1977年山梨県告示第66号)(昭和54_1979年山梨県告示第100号)や関係する山梨県条例・規則などの確認は後日にします。
ちなみに、環境省・特定工場等において発生する騒音の規制に関する基準(公布日:昭和43_1968年11月27日 厚生省・農林省・通商産業省・運輸省告示1号)
参照、長野県・騒音規制法の概要(更新日:2017年4月1日)

それにしても、「特定工場等」に係る騒音規制改訂の告示がリニア中央新幹線騒音対策についての告示だと察知できる能力は私には全くありません。

山梨県の「特定工場等が発生する騒音の規制基準」と「新幹線騒音基準」とを比較検討しておきたいと思いますが、リニア中央新幹線を「特定工場等」と定義することでリニア中央新幹線の騒音基準が新幹線基準より厳しいものになっているなら、リニア中央新幹線を国策事業と考えているはずの国(国土交通省)はそれを容認するかどうか。この事業は民間事業なので地方自治体の騒音などの規制基準については国が関与するところでは無いということになるか。
2018年01月10日に記録したのですが、「山梨県沿線住民がリニア騒音対策を県庁に要請」 に際して県庁職員が述べたと報じられた内容は、この要請時点で既に告示されていた「特定工場等が発生する騒音の規制基準の改訂」を踏まえてのものだったのか。
今回の山梨県告示が「丁寧な説明」とは言えないものなので、全ては今後の課題とします。

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2018年01月10日

山梨県沿線住民がリニア騒音対策を県庁に要請(報道記録)

リニア騒音対策 沿線住民が要請(NHK甲府放送局ニュース 2017年1月10日 18時02分)

リニア中央新幹線の計画ルートの沿線住民でつくる団体が、沿線の騒音対策として県独自で条例を制定し、国の基準より厳しい環境基準を設けるよう県に要請しました。
リニア中央新幹線を含む新幹線の騒音をめぐっては、国が環境基本法に基づき住宅地では70デシベル以下とするよう定めていて、JR東海はこの数値を目安に騒音を抑える対策を進めています。
こうした中、甲府市や中央市、富士川町などリニア中央新幹線の計画ルートの沿線住民でつくる「山梨リニア沿線住民の会」のメンバーおよそ20人が10日、県庁を訪れ、県に対し国の基準より厳しい環境基準を独自に設けるよう求める要請書を提出しました。
要請書では開業後も地域に住み続けるために県が条例を制定し、住宅地を通過する際の基準を55デシベル以下にすることや、沿線で生じる騒音を予測する地点を増やし、住民が正確な情報をつかめるようにすることなどを求めています。
これに対し県大気水質保全課の古屋敏彦課長は「騒音の基準は全国一律で、県として新たな基準を設けることは難しい」などと述べました。
「山梨リニア沿線住民の会」の代表を務める内田学さんは「沿線住民は騒音への不安を抱いている。県は、住民の立場になって真摯に対応してほしい」と話していました。

リニアの騒音で生活に支障、条例で対応を(UTYテレビ山梨ニュース 2018.01.10 18:50)

「今の基準ではリニアがうるさくて生活できない」としてリニア沿線の住民グループが、騒音の基準を厳しくする条例制定を県に求めました。
県に要請書を提出したのは、山梨リニア沿線住民の会です。
要請書ではリニアの軌道の両側400メートル以内の騒音の基準について、住宅周辺は現在の70デシベル以下から55デシベル以下にする条例の制定を求めました。
また防音フードの基準となる65デシベルの騒音を体験する実験の結果、騒音被害が出るのは明らかと訴え、対応を要望しました。
「70だの75デシベルという騒音が出たら睡眠もとれない、非常に危惧している、沿線住民の立場に立って県職員としてしっかり仕事をしていただきたい」(山梨リニア沿線住民の会内田学代表)。
県は国が定めた騒音基準を自治体が厳しくすることは難しいと話し、今後文書で正式に回答することにしています。
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2018年01月09日

リニア訴訟第8回口頭弁論、2018年1月19日@東京地裁

ストップ・リニア!訴訟第8回口頭弁論のご案内
期日 : 2018年01月19日(金)
集合 : 13:15 東京地方裁判所(14:00〜傍聴券の抽選があります)
開廷 : 14:30 東京地方裁判所 103 号法廷
閉廷 : 15:30
今回は東京と川崎市の原告二人が出廷して、都内の非常口工事と残土搬送の問題と、大林組をヘッドとするJVが受注した川崎市東百合ヶ丘非常口工事で予想される周辺環境への影響などについて意見陳述します。原告側代理人も両地域でのリニア工事の影響について概括的な意見を陳述する予定です。

東京都・川崎市の非常口で私が記録しているのは、品川駅を出てすぐの北品川、中原街道洗足池近くの東雪谷、多摩川を越えて川崎市の等々力梶ヶ谷東百合丘、東京都町田市で小野路、小山です。町田市の非常口工事については リニア中央新幹線を考える町田の会_Facebook がフォローされているので私の記事には未掲載です。
当初の環境影響評価準備書を見た時に5キロ毎に非常口と称されていたので私は勘違いしたのですが、名城非常口問題でも明確になったように、非常口の建設工事から始めるのは、そこがトンネル掘削の始点になるからです。トンネル工事について全く知識が無かった私は建物の非常口のようなものだと思い込んでいた間違いでした。リニア中央新幹線沿線の非常口について整理してWebサイトで記録する予定が遅れています。

第8回口頭弁論

【編注】 掲載画像はストップ・リニア!訴訟原告団からの呼びかけですので、集合時刻などが記載されています。訴訟関係者ではなくて傍聴を希望なさる方も14時前に到着なさってください。裁判所入口に案内掲示があるはずです。これまでの口頭弁論では傍聴希望者が傍聴席の定員以上になり抽選が行なわれたそうです。
◇ 裁判所|見学・傍聴案内 傍聴の手引 | 個人での裁判傍聴 | 傍聴券交付情報

今回の東京都と川崎市原告の意見陳述で品川〜名古屋沿線都県からの意見陳述は一巡することになります。訴訟裁判の状況は以下の通りです。
ストップ・リニア!訴訟原告団&リニア新幹線沿線住民ネットワーク のホームページから詳細な報告記事が読めます。
私もこの訴訟に関する情報を整理しておくつもりでWebページは準備はしていますが時間が無くて更新できません。訴訟の論点について記事にするには現在進行中の各地事業の具体的な情報も確認し言及する必要があります。Webサイトやこのブログはその準備作業のようなものです。
2018.01.19 第8回口頭弁論(東京都と川崎市原告の意見陳述)
2017.11.24 第7回口頭弁論(愛知県原告の意見陳述)
2017.09.08 第6回口頭弁論(静岡県原告の意見陳述)
2017.06.23 第5回口頭弁論(長野県原告の意見陳述)
2017.04.28 第4回口頭弁論(山梨県原告の意見陳述)
2017.02.24 第3回口頭弁論(岐阜県原告の意見陳述)
2016.12.09 第2回口頭弁論(神奈川県相模原市原告の意見陳述)
2016.09.23 第1回口頭弁論・報告集会

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2018年01月07日

リニア新幹線学習会「リニア新幹線は公共事業か?」

リニア新幹線学習会 「リニア新幹線は公共事業か?」
日時:2018年1月14日(日) 開場 13:00 開会 13:30
会場:ソレイユさがみ セミナールーム1(橋本駅北口スーパーイオン6F)
講師:五十嵐敬喜さん(弁護士・法政大学名誉教授)
資料代・500円
主催:リニア新幹線を考える相模原連絡会
共催:教育と緑ある橋本のまちづくりを考える会
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2018年01月03日

南アルプストンネル山梨工区本坑、着工に1年半の遅れ(報道記録)

リニア トンネル3月までに着手(NHK甲府のニュース 2018年01月03日 10時58分)

(山梨県)早川町で行われているリニア中央新幹線の南アルプストンネルの建設工事で、計画に遅れが出ているトンネル本線の掘削について、JR東海はことし(2018年)3月までには着手したいとしています。
山梨、静岡、長野の3県にまたがる全長25キロの南アルプストンネルは、東京・名古屋間のリニア中央新幹線の最難関の工事とされ、平成27_2015年12月に早川町で工事が始まりました。
現在はトンネル本線の掘削に先だち、地質を調べるために掘る「先進坑」の掘削が進められていますが、資材置き場の確保などに時間がかかり、当初、おととし(2016年)秋ごろに着手するとしていた本線の掘削はまだ始まっていません。
一方、建設工事を巡る談合事件の捜査が進む中、地元で工事に遅れが出ることが懸念されていますが、JR東海の柘植康英社長は「現在行われている工事については、工期に影響が出ないことを最優先に考えていきたい」としています。
JR東海は、今後、早川町での工事を着実に進め、ことし(2018年)3月までにはトンネル本線の掘削に着手したいとしています。

『工期に影響が出ないことを最優先に・・・』 との発言に注意する必要があります。
南アルプストンネル山梨工区の環境影響評価に基づく事業計画は、発生土汚染の検査も含めて、予定工事期間により発生土の運搬予定やその置き場についても計画されています。その期間が短くなった時にどのような影響が出るか。
私の経験では納期が限られた短期間の仕事では校正ミスで誤植を見落としたり、プログラムのミスで後日トラブルが出たりする場合が多いので、通常より特に注意深くなります。そんな時の車の運転などは心ここにあらず状態もありますから格段に用心深くなるものです。

続きがあります・・・
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2018年01月02日

リニアで変わるやまなしの姿(出版情報)

リニア新幹線、「AIピョン吉」がPR(日本経済新聞 2017/12/28 1:30)

 山梨県はリニア中央新幹線についてもっと知ってもらおうと漫画「リニアで変わるやまなしの姿」でPRを始めた。山梨県出身の漫画家吉沢やすみさんのヒット漫画「ど根性ガエル」に登場するピョン吉が、タブレット内の人工知能(AI)になって、リニアの魅力や開業後の生活を紹介する。
 リニア中央新幹線は2027年に東京・品川―名古屋間で開業を予定している。「ど根性ガエル」の主人公ヒロシとピョン吉が、開業から10年たった37年に山梨県に帰郷したところから始まる。自然豊かな環境で子育てしながら東京の会社に通う移住者や、東京・山梨・名古屋にオフィスを構えて短時間で行き来して仕事をする人たちが描かれている。
 漫画は季刊の県広報誌で6回連載する。18年1月末をめどに県内の小中高校の全生徒らに冊子を配る。県のホームページで公開するほか、電子書籍でも無料配布する予定。

この山梨県政による広報活動については リニアで未来の街づくりキャンペーン準備中(2017年12月27日 ブログ・ICT甲府)を書きましたが、年末仕事多忙のため確認が遅れました。

日本経済新聞記事が紹介している山梨県広報誌とは、「ふれあい」 です。
2018年1月1日付け発行の「ふれあい」Vol.55 で 「山梨の未来を開く リニア開業まで10年切る」 が初回掲載ページです。

この記事はカテゴリーを「地域活性化」に設定し、タグとしては 事業評価 | 地域活性化 | 山梨県 | 出版物 | 報道 を設定しました。今後もこの設定を継続します。

続きがあります・・・
posted by ictkofu at 16:30| Comment(0) | TrackBack(0) | 地域活性化