2018年02月27日

大井川減水問題と山梨県の富士川との関連を県庁は検討済みか?

ネット情報で知ったのですが、私には理解できませんのでメモとして残します。河川法 の下記条項らしいです。

(河川管理施設の操作規則)
第14条 河川管理者は、その管理する河川管理施設のうち、ダム、堰 、水門その他の操作を伴う施設で政令で定めるものについては、政令で定めるところにより、操作規則を定めなければならない。
 2 河川管理者は、前項の操作規則を定め、又は変更しようとするときは、あらかじめ、政令で定めるところにより、関係行政機関の長に協議し、又は関係都道府県知事、関係市町村長若しくは当該河川管理施設の管理に要する費用の一部を負担する者で政令で定めるものの意見をきかなければならない。
(他の河川管理者に対する協議)
第15条 河川管理者は、前条第1項の河川管理施設の操作規則を定め、若しくは変更しようとする場合又は河川工事を施行し、若しくは第23条若しくは第24条から第29条までの規定による処分(当該処分に係る第75条の規定による処分を含む。)をしようとする場合において、当該操作規則に基づく操作又は当該河川工事若しくは当該処分に係る工事その他の行為が他の河川管理者の管理する河川に著しい影響を及ぼすおそれがあると認められるときは、あらかじめ、当該他の河川管理者に協議しなければならない。
 第15条の2 河川管理者又は許可工作物の管理者は、河川管理施設又は許可工作物を良好な状態に保つように維持し、修繕し、もつて公共の安全が保持されるように努めなければならない。
 2 河川管理施設又は許可工作物の維持又は修繕に関する技術的基準その他必要な事項は、政令で定める。
 3 前項の技術的基準は、河川管理施設又は許可工作物の修繕を効率的に行うための点検に関する基準を含むものでなければならない。
(工作物の新築等の許可)
第26条 河川区域内の土地において工作物を新築し、改築し、又は除却しようとする者は、国土交通省令で定めるところにより、河川管理者の許可を受けなければならない。河川の河口附近の海面において河川の流水を貯留し、又は停滞させるための工作物を新築し、改築し、又は除却しようとする者も、同様とする。
【2項以下略】

マークした部分です。リニア事業の大井川減水対策はこの法で河川工事とか工作物とか処分と規定されている件をJR東海と静岡県が協議していることになり、それに山梨県側も係ることになるのが定めです。
山梨県議会の議員諸賢にはこのような法制に詳しい方もおられると思いますので、既に議会で質疑応答があったかも知れません。
【追記】ポイントは、リニア事業大井川問題に関係する富士川影響について、大井川導水路工事計画の進行に合わせて国土交通省甲府事務所と山梨県の間でも協議が行なわれて山梨県にはどのような説明がされたかを県議会議員が確認している内容です。
国土交通省関東地方整備局甲府河川国道事務所 にこの件について何か情報があるかどうかは後日確認してみます。

大井川と早川・富士川の関係については 2016年03月15日 「早川水系の発電全面廃止で大井川減水問題解決の道が見える」を書いています。早川水系の発電事業については調べている時間が無いので未だに理解していません。後日の課題です。

私はリニア中央新幹線事業を調べているうちに大井川から山梨県にも水が来ていて発電に使われ富士川に流れていくことを初めて知りました。
私が時々書いたことですが、リニア中央新幹線のような広域事業では沿線全体を見ていかないと自分達の計画も成り立たない。しかしこの点が沿線各都県の発信する情報からは見えて来ない。自分達のリニア関連事業で地域活性化すると考えているだけとしか思えないのです。開通が半年や1年の遅れならまだしも、他都県の工事遅れなどにより3年、5年と延びても耐えられる財政状況を確保なさっておられるのか。山梨県で言えば総合球技場は完成したがリニア開通時期は未定だとか・・「リニアで変わるやまなしの姿」が「リニアでしくじった山梨の姿」にならないように工事で失敗した明野処分場を他山の石としたい・・・

【追記 2018年3月2日】
私は河川法、政令、規則を丁寧に確認していませんので、リニア事業の大井川問題を調べておられるブロガーさんからご教示があり修正して情報を整理しました。
利根川水系の八ッ場ダム、長崎県の石木ダム、山形県最上川支流の小国川ダムなどの情報は時々確認して国や地方自治体の施策遂行の状況を見ています。リニア中央新幹線事業について考えるのにも役立っていると思っています。
それにしても河川管理というのは大変なものだと思いました。富士川を国土交通省が管理している事はその上流や流れ入る笛吹川もそれに入る荒川も更に甲府の相川や濁川など・・・そこで何か改革事業を行なう時も富士川の管理者=国土交通省の承認が必要になるのでしょうか。不勉強で河川管理のことなど初めて知りましたが面倒なシステムです。ふと思いましたが道州制に移行する時には国土交通省の各地方整備局が道州首庁になるかも知れないと・・・

【補足】河川管理者について
大井川については・・・
◇ 静岡県サイトで 静岡土木事務所/河川事業 に記されていましたが関連記事も多数ありそうです。
◇ 国土交通省中部地方整備局静岡河川事務所 大井川水系河川維持管理計画国管理区間(PDFファイル)によると「直轄区間は、本川河口より24.2q」とのことです。従ってJR東海と静岡県の協議は当然でしょう。
富士川については・・・
◇ 国土交通省関東地方整備局甲府河川国道事務所サイトに 富士川の懇談会 というページがありました。
◇ 山梨県サイトには 河川管理 ホームページがありました。
 甲府河川国道事務所のPDFファイル・・河川管理レポート や懇談会目次などを見る限り富士川は国土交通省が管理しているように思えます・・・と書いて次の記事を思い出した・・・
◆ 2017-08-09 記事で 「富士川水系の浸水想定区域が更新された広報 8月1日」 を書いていました。富士川は国の管理下にあります
◇ 静岡県交通基盤部河川砂防局河川企画課に 富士川水系(ふじかわすいけい)の詳しい紹介があります、但し静岡県内のみ。

posted by ict工夫 at 23:19| 環境影響

2018年02月26日

山梨県富士川町のリニア事業対策、広報3月号から

山梨県富士川町の「広報ふじかわ」2018年3月号からの抜粋画像です。富士川町ホームページ から「町政情報」―「広報」を開けばPDFファイルとして閲覧できます。

富士川町広報3月号

「広報ふじかわ」2018年3月号のリニア中央新幹線情報(その5)は『現段階において気になることについて、「Q & A」によりお知らせします。』

富士川町広報3月号

このブログで画像化してご紹介しても読み難いことは承知のうえです。文章はいずれ全てテキスト化してWebサイトで記録する予定です。
理屈はともかくリニア中央新幹線事業が沿線各地域ではどのように動いているか、それを知りたいとお考えなら右に記載した「※リニア情報HP」や「※リニア情報ブログ」の記事からリンクしている先をご自身でご確認ください、「リニアで変わるやまなしの姿」も見えて来るはずです。
いちいち記事を開くのは面倒なら 関連ブログなどのリンク集 を作成していますのでご利用ください。

【追記】
リニアを考えよう!コミュニティー(公開Facebook)に参加していますので、今回の画像2点を投稿としてアップロードしました。Facebook の ID をお持ちの方は Facebook にログインした状態でこの Facebook を開いてください。登録会員ではなくても記事は閲覧できるはずです。私が投稿した記事の permalink は 2018/02/27 15:17

posted by ict工夫 at 22:57| 山梨県

2018年02月24日

長野県松川町の発生土置き場、対策委員会を開催(報道記録)

リニア残土処分候補地で合同協議開始 松川町対策委で報告(2018年2月24日 長野:中日新聞)

 松川町リニア中央新幹線工事対策委員会が(2018年2月)22日夜、同町役場であった。町内の生田生東区にある残土処分候補地について、受け入れに反対している下流域の福与区を含めた生田三区で、1月から合同協議を始めたことなどが報告された。
 JR東海や県飯田建設事務所など、委員20人余が出席した。
 福与区のリニア工事対策委は2016年11月、上流域に盛った土の安全性などに疑問が残るとして残土の受け入れ反対を表明。昨(2017)年11月には、候補地取り下げを含め再検討を求める要望書を町に提出した。
 町は、昨年12月に予定されていた候補地の改良計画説明会の延期をJR東海と生東区に要望。生東、部奈(べな)、福与の合意に向け、3区が候補地の適否などを協議する第1回打ち合わせ会議を1月26日に開いた。
 残土の一部を活用して、同町古町の前河原地籍に道路を新設する計画もあり、現在概略を設計中だが、10万立方メートルの土が必要になる見込みであることや、残土を運び込む工事用車両の通行については、8団体から安全対策などの要望があることも明らかにした。
松川インター企業団地で検討されているガイドウェイ(軌道)関連施設については、現在造成計画案を設計中で、3月に提示予定。
 JR東海中央新幹線建設部名古屋建設部の古谷佳久部長は、昨年12月に中川村で起きた土砂崩落について、あらためて陳謝。「より慎重に工事を進めてまいりたい」と述べた。  (服部桃)

【参照】
松川町サイトでは 「町政情報」 で「会議の公開」中に「松川町リニア中央新幹線建設工事対策委員会」ページがあります。
このブログ記事では以下の2点が関係し、その他はタグ・松川町でリストされます。
2017年11月08日、長野県松川町で残土処分の候補地取り下げ要請
2017年08月10日、長野県松川町で盛土してガイドウェイ製造工場設置の計画、発生土を活用する
・・・茨城県、山梨県、愛知県にもガイドウェイ製造工場建設がありますので、私が判る範囲でWebサイトで情報を整理する予定です。自分の仕事が忙しいのでかなり先になります。

posted by ict工夫 at 23:25| 発生土(残土)

2018年02月23日

長野県喬木村、保健所も出動して大気測定(追記・結果報告)

◇ 2017年9月8日、長野県喬木村・リニア中央新幹線工事に伴う大気環境測定について、(以下引用、強調は編者です)【この記事は 2017.09.11 掲載しましたが結果報告が出たので追記して日付も更新しました】
村ではリニア中央新幹線工事前と、本格的に工事が始まった後の大気環境の比較が出来るよう、大気環境測定車による大気測定を下記のとおり実施いたします。
期間中、付近の皆様にはご迷惑をおかけいたしますが、ご理解とご協力のほど、よろしくお願いいたします。

1.測定期間(今年度は工事前の測定を行います)
   平成29_2017年9月7日(木)から10月11日(水)の33日間
2.測定場所
   喬木村阿島北コミュニティー消防センター内 駐車場(喬木村259番地2)
3.管轄・保守担当機関
   長野県南信州地域振興局 松本保健福祉事務所

長野県・保健福祉事務所(保健所)連絡先一覧・・・なので大気測定に保健所が動くのだと理解しました。

正直に申して驚きました。喬木村(たかぎむら)での工事実施状況を確認していませんが、昨年度の測定で何か問題に気付いたのでしょうか。「今年度は工事前に」大気環境測定をしておくという喬木村行政のスタンスは素晴らしいと思います。
Before と After なんてのは化粧品かエステのコマーシャルだけだと思っていましたが、まさかリニア中央新幹線工事に伴う環境問題をこのように捉えて実行する自治体があるとは!

続きがあります・・・
posted by ict工夫 at 23:00| 環境影響

2018年02月17日

名古屋商工会議所、きらりと輝く名古屋の個性をつくり上げる(報道記録)

◇ 時事ドットコム「トップの視点」−きらりと輝く個性必要=名古屋商工会議所の山本亜土会頭(2018/01/22-16:17)

 「きらりと輝く名古屋の個性をつくり上げることが大切だ」と話すのは、名古屋商工会議所の山本亜土会頭。2027年には、東京との間を結ぶリニア中央新幹線が開業する予定。首都圏への移動時間が大幅に短縮されるため、「名古屋が関東圏と一体化し、埋没・吸収されるリスクがある」と指摘する。
 埋没を避けるため、リニア開業までの約10年間に街の魅力を向上させる取り組みを加速する考え。名古屋鉄道の会長でもある山本氏は、「観光、産業、サービスが一体となった街づくりが必要」と強調。官民挙げての地域再開発が進むことに期待感を示していた。

「トップの視点」は経済誌などでもよく見かけるシリーズなので、リニア入札不正問題などと絡めた取材記事ではありません。先月(2018年1月)の記事ですが別件で時事ドットコムを見ている時に気付いたので記録しておきます。
「名古屋が関東圏と一体化し、埋没・吸収されるリスクがある」とのご意見には国土交通省が推進するスーパー・メガリージョン構想への地元の懸念が感じられました。
私はリニア事業問題で品川駅地域と名古屋駅地域についてはほとんど調べていません。リニア新幹線があろうと無かろうと自力発展してゆく地域と考えているからです。品川駅から多摩川までの地域は東京在住時代の記憶しかありませんが、リニア情報を読む時には目に浮かぶ懐かしい場所もあります。名古屋は全く知りませんので、いつか訪問してみたいと思っています。

◇ 名古屋商工会議所には リニア中央新幹線の建設促進 記事があります。リニア中央新幹線情報サイトの リニア中央新幹線 愛知県 でリンク設定しています。今後は名古屋商工会議所の具体的な活動についても確認しておきたいと思います。

posted by ict工夫 at 13:30| 地域活性化