2018年07月14日

長野県中川村のブッポウソウ保護でJR東海が工事中断(報道記録)

中川のリニア関連トンネル工事中断 ブッポウソウ報告受け(信濃毎日新聞 2018年7月14日)

 JR東海が(2018年7月)13日、リニア中央新幹線関連工事として上伊那郡中川村で新設中の「四徳渡(しとくわたり)トンネル」の工事を中断したことが分かった。
12日夜に開かれた同村リニア対策協議会で、工事現場近くで営巣していた県天然記念物の渡り鳥「ブッポウソウ」がいなくなった―とする報告があったことを受けた一時的措置。JR側は「今後の対応は、県をはじめとする関係機関と相談しながら決めたい」としており、工事の再開時期などは未定だ。

 ブッポウソウの保護活動をしている地元の「ブッポウソウの里の会」によると、一帯は1990年以降、ブッポウソウが毎年営巣。今年も5月下旬に2組の営巣を確認したがひなは確認できず、6月20日ごろにはいなくなっていた。通常の年は7月下旬ごろに巣立つという。12日の協議会では、5月下旬から7月下旬の繁殖時期に「何の配慮もされず工事が行われた」との声がメンバーから出ていた。

 ブッポウソウは長野県版レッドデータブックで「絶滅危惧1A類」に指定されている。同会によると、中川村はブッポウソウの県内有数の営巣地で、今年は約20組の営巣を確認した。特に四徳渡トンネル付近は村内で最も多い地域で、同会や野鳥の会が巣を掛けるなど保護活動をしている。
 JR東海は7月2日の現地調査でブッポウソウのつがいが飛んでいるのを確認したが、巣は確認していないとしている。
(以下略)
 「ブッポウソウの里の会」事務局の桃沢孝之さん(中川村)は、ブッポウソウが見られなくなったことについて「絶対とは言えないが、工事が影響したと思う」と指摘する。
 四徳渡トンネルの工事は、下伊那郡大鹿村から同郡松川町へと続く県道松川インター大鹿線の改良工事の一環。大鹿村からリニアのトンネル工事の残土運搬での利用が見込まれている。
 JR側は、県の公共事業の環境配慮書に基づき、専門家から助言を受けて、ブッポウソウに配慮した工事計画を立てたと説明。繁殖期間中は大きな音を立てる工事を避け、クレーン作業も5月10日以降しておらず、安全上必要な照明は夜中にともしているという。同社は、7月2日の現地調査でブッポウソウのつがいが飛んでいるのを確認したが、巣は確認していないとしている。
 協議会でJR側に工事中断を要請した宮下健彦村長は「今後どうするか、ブッポウソウの里の会の話も聞きながら(対応を)進めてほしい」と話している。

中川村リニア中央新幹線対策協議会
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◇ 長野県飯田建設事務所 県道松川インター大鹿線の改良工事について、リニア中央新幹線南アルプス長野工区(大鹿村)の発生土(残土)を搬出するための道路整備については、このページが全体像を明確に説明しています。
このブログでは 長野県のリニア発生土運搬道路工事の近傍で土砂崩れ発生 など「タグ・中川村」で記事を書いています。

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posted by ictkofu at 17:03| Comment(0) | TrackBack(0) | 長野県