2019年04月26日

山口工区陥没、続報

2019年5月28日に鉄道・運輸機構が原因と対策を発表しました(別ページを設定して情報整理を継続します)

2019年04月09日に掲載した記事「中央アルプストンネル(山口)非常口工事の土砂崩落」の続報です。今回はJR東海社長の記者会見がありました。本事案に関する掲載記事は未確認です。
リニア山口工区陥没 JR、工事再開時期示さず(2019年4月26日 信濃毎日新聞)

 岐阜県中津川市山口にあるリニア中央新幹線中央アルプストンネル山口工区(長野県木曽郡南木曽町―岐阜県中津川市、4・7キロ)の作業用トンネル(斜坑)地上部で(2019年4月)8日に起きた陥没について、JR東海の金子慎社長は(2019年4月)25日の記者会見で「原因がまだ分かっていない」と述べた。中止している工事の再開時期は示さなかった。
 陥没は作業用トンネルの坑口「山口非常口」から200メートル付近の雑木林で発生し、直径8メートル、深さ5メートルほど。ほぼ真下の同トンネル内で(2019年4月)4日に崩落があり、復旧作業中だった。工事を受託する鉄道建設・運輸施設整備支援機構(鉄道・運輸機構)が原因を調べている。
 金子社長は有識者の意見も踏まえて再発防止策を実施した上で工事を再開すると説明。2027年に東京・品川―名古屋間の開業を目指すリニアの「全体の工期には影響がないと考えている」とした。
 機構は陥没について、(4月)8日に中津川市に連絡したが、木曽郡南木曽町への連絡は(4月)9日だった。金子社長は「今後は地域にご心配を掛けないような形で工事を進めたい」と述べた。

地域の人々に対する岐阜県中津川市、長野県南木曽町からの情報提供は未確認です。後日確認します。

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posted by ict工夫 at 14:43| 工事

2019年04月19日

NHKの番組「ブラタモリ」が教えてくれた実験線乗降システム

NHK 2019年4月13日(土)午後7時30分〜8時15分の放送で、ブラタモリ #130 「甲府盆地〜ミラクル盆地は試練がいっぱい〜」 がありました。

リニアに乗車する時の通路が特殊な構造であることを伝えたのはこのNHK・ブラタモリの動画が初めてではないかと思います。
私はこれまで駅舎のホームは何処にもあるホームと同じと思っていました。しかし、ブラタモリ映像から考える限り、乗客がホームで到着を待つ状況は生じないと思えるのです。

これまで公開されているリニア画像は動画を含めて車内の写真、山梨県リニアミュージアム近くの軌道を走行する写真、空撮の写真だけしか私は知りません。私には写真を探し回る時間はありません。

山梨県立リニア見学センターのプロモーションビデオが YouTube で公開されています。
6分38秒の動画で3分10秒頃から数秒間に乗降口の画像があります。私が知っているのはこれだけです。タモリさんの動画でその乗降口が使用されている状況が分かりました。
これまで見たニュース等で山梨リニア実験線の体験乗客(マスコミ、一般人)が乗降する画像を見たことがありませんので参考になりました。
山梨県立リニア見学センターのページに リニアの仕組み−乗降装置について の解説記事と略図がありますが実際はかなり重厚な構造のようです。

ブラタモリの映像から考えると、リニア中央新幹線の駅は鉄道のようなプラットホームでは無い。
控え室から続く通路の先に電磁気防止設定された水平可動通路があり、客車の入口に接続されて乗降する方法ではないかと思います。ブラタモリでは降車の状況はありませんでしたが、同じように磁気防御通路だろうと思います。
リニア駅は空港と同じとの意見を見たことがありますが、ブラタモリを見てなるほどと思いました。

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posted by ict工夫 at 07:30| 地域活性化

2019年04月11日

中央新幹線工事の進捗状況 2019年3月31日現在

JR東海が公開する「計画の進捗状況」として掲載される「中央新幹線工事の進捗状況」(PDFファイル)を記録しておきます。 今回は 2019.04.08 作成と思えるPDFファイルでした。
中央新幹線工事の進捗状況

鉄道・運輸機構の受託工事について下図は2017年の資料です。

鉄道・運輸機構の工事受託状況
鉄道・運輸機構の工事受託状況
posted by ict工夫 at 22:00| 工事

2019年04月09日

中央アルプストンネル(山口)非常口工事の土砂崩落

【追録 2019.04.18】
鉄道・運輸機構 > 業務案内 > 鉄道の建設 > 整備新幹線の建設 > 北陸新幹線、このページ末尾に 『北陸新幹線、金沢・敦賀間トンネル施工技術委員会<柿原トンネル陥没事故について> が設定されています、これは既に私が確認して記事に記録してあるものですが、北陸新幹線は事業者の報告記事がこのように何時でも、誰でも、何処からでも確認できます。全幹法に基づく国策「整備新幹線事業」である事を証していると思います。
リニア中央新幹線事業はよく知られているように新幹線整備の国策による民間事業であって鉄道・運輸機構は事業者から特定の区間工事を請け負った下請け組織に過ぎないでしょう。全幹法に基づき認可した政府、所管省庁は今回の事案について事業者に国法の下にある新幹線事業主体としての責務を果たすように指導すべきであろうと私は考えています。鉄道・運輸機構からの報告記事は事業者(JR東海)サイトに掲載されるべきものだと思っています。
◇ 2019年04月26日 山口工区陥没、続報 を掲載しました。
【追録 2019.04.11】
鉄道・運輸機構 から4月8日広報をフォローする続報はありません。 岐阜県庁および中津川市、長野県南木曽町からの発信はありません。マスコミ報道しか無く、事案への対応について地元行政から住民に説明が無いなら、住民の不信感は事業者向けだけなのでしょうか。文章を練って印刷物にして配付する必要はない、今そこにネットがある、いつでも何処でも使え、読めるのです。「何か問題が起きたら、すぐ知らせて欲しい・・」と住民が考えることは無いものでしょうか。

リニア工事 陥没の連絡遅れ南木曽町に謝罪 JRと機構(信濃毎日新聞 2019年4月11日)(引用中の強調は編者)

 岐阜県中津川市山口にあるリニア中央新幹線中央アルプストンネル山口工区(木曽郡南木曽町―中津川市、4・7キロ)の作業用トンネル(斜坑)地上部で陥没が確認されたことに関し、JR東海と、工事を受託している鉄道建設・運輸施設整備支援機構(鉄道・運輸機構)の担当者が(2019年4月)10日、南木曽町役場を訪れた。状況をあらためて説明し、連絡が遅れたことを謝罪した。
 JR、機構は現地の責任者や担当者、町は勝野実副町長らが出席。機構は8日に陥没を確認、国土交通省や中津川市には同日に連絡したが、南木曽町には9日に連絡した。勝野副町長は「住民に不信感が生まれないように、今後は何か起きた時には連絡をすぐにしてほしい」と求めた。
 機構側は早急に原因を究明し、今後の対策が決まり次第、町に説明するとした。同機構総務課は「南木曽町を含めた関係者の了解を得てから工事を再開する」としている。
 陥没は直径8メートル、深さ5メートルほど。作業用トンネル坑口「山口非常口」から東へ200メートルほどの雑木林で8日午前7時ごろ、巡回中の作業員が見つけた。4日には陥没箇所のほぼ真下の同トンネル内で崩落があり、復旧作業中だった。機構は崩落があった4日時点で、発表していなかった。

鉄道・運輸機構 から 2019年4月8日付けで広報がありました・・・中央新幹線、中央アルプストンネル(山口)非常口トンネルの地上部土砂崩落について(PDF:719KB)

中央新幹線、中央アルプストンネル(山口)非常口トンネルの
地上部土砂崩落について
 中央新幹線、中央アルプストンネル(山口)非常口トンネル(以下、斜坑と呼ぶ)の作業中に地上部(雑木林)の土砂崩落が発生しました。地域及び関係者の皆様にご迷惑をおかけしたこと、お詫び申し上げます。概要については下記のとおりです。
1.日 時:平成31_2019年4月8日(月) 午前7時00 分頃 晴れ
2.場 所:岐阜県中津川市山口地内
     斜坑入口から200m付近(別紙のとおり)
3.被害の状況:地上部(雑木林)の土砂崩落状況 直径8m程度、深さ5m程度。
       第三者及び斜坑内の作業員の被災はありません。
       現在、斜坑内及び雑木林への立ち入り禁止措置を取っています。
4.発生状況:  (2019年)4月4日(木)斜坑内において小崩落が発生したため斜坑内の復旧作業を実施しておりましたところ、4月8日(月)午前7時頃、地上部(雑木林)の土砂崩落を確認しました。
 なお、現在、斜坑内及び地上部(雑木林)の土砂崩落は治まっています。
5.原 因: 詳細を調査中であり、早急に原因を究明いたします。
6.受注者: 鹿島・日本国土開発・吉川特定建設工事共同企業体

中央アルプストンネル(山口)については以下の記事を書いています。
2018年05月17日 岐阜県山口非常口工事発生土の仮置き場計画(報道記録)
2017年06月25日 中央アルプストンネル(山口)工事説明会から環境保全計画の公表まで
2016年08月02日 中央アルプストンネル(山口非常口)工事は鹿島JV

鉄道・運輸機構の広報記事に気付いた時、2017年9月に発生した北陸新幹線・柿原トンネル陥没事故、その処理過程を思い出しながら、今回の報道記事及び関連地域行政サイトを確認しました。
岐阜県 報道発表資料 | 岐阜県公式ホームページ全体の新着情報
岐阜県 リニア中央新幹線工事情報 山口工区
岐阜県 東濃県事務所
岐阜県 県土整備部 | 砂防 | 恵那土木事務所
岐阜県中津川市 リニア中央新幹線情報 | ほっとニュース
2019年4月9日には、この件に関する記事を確認できません。引き続き地域行政からの発信に注意していく予定です。

尚、リニア中央新幹線事業はJR東海が認可された民間事業ですが、その工区の一部を鉄道・運輸機構に委託して工事が行われています。山口工区もそのひとつですから、今回の事案に関して事業主体としてJR東海からの情報発信があるかと考えましたが、4月9日現在では見当たりませんでした。

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posted by ict工夫 at 22:49| 工事

2019年04月03日

鉄道・運輸機構の2019年度発注予定(2019年4月1日公表)

鉄道・運輸機構の広報ページは 平成31年度発注見通しの公表について Main procurement plan in FY 2019(平成31_2019年4月1日)
このページから (工事)一般競争入札1件と(役務)公募型競争入札2件、簡易公募型競争入札5件がある事を確認して開いたファイル 関東甲信工事局における発注の見通しの公表について(PDF:73.8 KB)(作成日 2019年3月29日)からの引用です。

平成31年度 独立行政法人鉄道建設・運輸施設整備支援機構
関東甲信工事局における発注の見通しの公表について
平成31年4月1日
独立行政法人
鉄道建設・運輸施設整備支援機構
関東甲信工事局
独立行政法人鉄道建設・運輸施設整備支援機構関東甲信工事局における平成31年度の工事 等の発注の見通しを下記のとおり公表します。
なお、ここに掲載する内容は、平成31年4月1日現在の見通しであるため、実際に発注する工事 等がこの掲載と異なる場合、又はここに掲載されない工事等が発注される場合があります。
T 工 事
 1 一般競争入札(1件)
  1‐1 工事名 : 中央新幹線、中央アルプストンネル4
   1)工事種別 : 土木
   2)工事場所 : 長野県木曽郡南木曽町
   3)工 期 : 約75か月
   4)工事概要 : 山岳工法によるトンネル 6,540m
           斜坑 290m
   5)入札予定時期 : 第3四半期(編注・2019年10月〜12月)

 2 条件付一般競争入札
   該当なし
 3 一般競争入札(従来型)
   該当なし
 4 随意契約
   該当なし
U 役 務
 1 公募型プロポーザル方式
   該当なし
 2 公募型競争入札方式(2件)
  2‐1 中央新幹線
   1)業種区分 : 土木設計調査
   2)履行期限 : 約18か月
   3)役務概要 : 発生土置場に関する協議資料作成(編注・場所不明)
   4)入札予定時期 : 第3四半期(編注・2019年10月〜12月)
  2‐2 中央新幹線
   1)業種区分 : 地質調査
   2)履行期限 : 約50か月
   3)役務概要 : 水文調査(長野県飯田市、下伊那郡阿智村、木曽郡南木曽町、
           岐阜県中津川市)
   4)入札予定時期 : 第4四半期(編注・2020年1月〜3月)

 3 簡易公募型プロポーザル方式(1件)
   3‐1 中央新幹線
    1)業種区分 : 土木設計調査
    2)履行期限 : 約18か月
    3)役務概要 : 山岳トンネル詳細設計(編注・場所不明)
    4)見積予定時期 : 第3四半期(編注・2019年10月〜12月)
 4 簡易公募型競争入札方式(5件)
  4‐1 中央新幹線
   1)業種区分 : 土木設計調査
   2)履行期限 : 約12か月
   3)役務概要 : 協議関連資料作成(編注・場所不明)
   4)入札予定時期 : 第2四半期(編注・2019年7月〜9月)
  4‐2 中央新幹線
   1)業種区分 : 土木設計調査
   2)履行期限 : 約12か月
   3)役務概要 : 保守基地詳細設計(編注・場所不明)
   4)入札予定時期 : 第3四半期(編注・2019年10月〜12月)
  4‐3 中央新幹線
   1)業種区分 : 用地測量調査
   2)履行期限 : 約5か月
   3)役務概要 : 事業用地取得等に伴う土地調査測量(長野県下伊那郡阿智村)
   4)入札予定時期 : 第1四半期(編注・2019年4月〜6月)
  4‐4 中央新幹線
   1)業種区分 : 用地測量調査
   2)履行期限 : 約6か月
   3)役務概要 : 事業用地取得等に伴う土地調査測量(長野県飯田市)
   4)入札予定時期 : 第2四半期(編注・2019年7月〜9月)
  4‐5 中央新幹線
   1)業種区分 : 用地測量調査
   2)履行期限 : 約6か月
   3)役務概要 : 事業用地取得等に伴う土地調査測量(長野県木曽郡南木曽町)
   4)入札予定時期 : 第2四半期(編注・2019年7月〜9月)
 5 随意契約
  該当なし

「1‐1 工事名 : 中央新幹線、中央アルプストンネル4」は初出です。 「中央新幹線、中央アルプストンネル3」は 鉄道・運輸機構の2018年度発注予定(2018年10月1日公表)にありました。
「4‐3 中央新幹線 役務概要 : 事業用地取得等に伴う土地調査測量(長野県下伊那郡阿智村)」 これは 鉄道・運輸機構の2019年度発注予定(2019年1月4日公表) で既出です。
鉄道・運輸機構は整備新幹線では建設主体ですが、リニア中央新幹線事業ではJR東海から委託された工区などを担当しています。上記で今回の公開記事からは場所不明なトンネル、保守基地なども委託工区のこれまでの状況を整理していけば推測できると思いますが、私は自分の本業に忙しく、このような情報確認以外にはなかなか時間が取れません。地域行政からは事業進捗について具体的な情報発信が無いので、いずれは自分のリニア情報のWebサイトで整理しておく予定です。

続きがあります・・・
posted by ict工夫 at 16:05| 工事