2019年04月03日

鉄道・運輸機構の2019年度発注予定(2019年4月1日公表)

鉄道・運輸機構の広報ページは 平成31年度発注見通しの公表について Main procurement plan in FY 2019(平成31_2019年4月1日)
このページから (工事)一般競争入札1件と(役務)公募型競争入札2件、簡易公募型競争入札5件がある事を確認して開いたファイル 関東甲信工事局における発注の見通しの公表について(PDF:73.8 KB)(作成日 2019年3月29日)からの引用です。

平成31年度 独立行政法人鉄道建設・運輸施設整備支援機構
関東甲信工事局における発注の見通しの公表について
平成31年4月1日
独立行政法人
鉄道建設・運輸施設整備支援機構
関東甲信工事局
独立行政法人鉄道建設・運輸施設整備支援機構関東甲信工事局における平成31年度の工事 等の発注の見通しを下記のとおり公表します。
なお、ここに掲載する内容は、平成31年4月1日現在の見通しであるため、実際に発注する工事 等がこの掲載と異なる場合、又はここに掲載されない工事等が発注される場合があります。
T 工 事
 1 一般競争入札(1件)
  1‐1 工事名 : 中央新幹線、中央アルプストンネル4
   1)工事種別 : 土木
   2)工事場所 : 長野県木曽郡南木曽町
   3)工 期 : 約75か月
   4)工事概要 : 山岳工法によるトンネル 6,540m
           斜坑 290m
   5)入札予定時期 : 第3四半期(編注・2019年10月〜12月)

 2 条件付一般競争入札
   該当なし
 3 一般競争入札(従来型)
   該当なし
 4 随意契約
   該当なし
U 役 務
 1 公募型プロポーザル方式
   該当なし
 2 公募型競争入札方式(2件)
  2‐1 中央新幹線
   1)業種区分 : 土木設計調査
   2)履行期限 : 約18か月
   3)役務概要 : 発生土置場に関する協議資料作成(編注・場所不明)
   4)入札予定時期 : 第3四半期(編注・2019年10月〜12月)
  2‐2 中央新幹線
   1)業種区分 : 地質調査
   2)履行期限 : 約50か月
   3)役務概要 : 水文調査(長野県飯田市、下伊那郡阿智村、木曽郡南木曽町、
           岐阜県中津川市)
   4)入札予定時期 : 第4四半期(編注・2020年1月〜3月)

 3 簡易公募型プロポーザル方式(1件)
   3‐1 中央新幹線
    1)業種区分 : 土木設計調査
    2)履行期限 : 約18か月
    3)役務概要 : 山岳トンネル詳細設計(編注・場所不明)
    4)見積予定時期 : 第3四半期(編注・2019年10月〜12月)
 4 簡易公募型競争入札方式(5件)
  4‐1 中央新幹線
   1)業種区分 : 土木設計調査
   2)履行期限 : 約12か月
   3)役務概要 : 協議関連資料作成(編注・場所不明)
   4)入札予定時期 : 第2四半期(編注・2019年7月〜9月)
  4‐2 中央新幹線
   1)業種区分 : 土木設計調査
   2)履行期限 : 約12か月
   3)役務概要 : 保守基地詳細設計(編注・場所不明)
   4)入札予定時期 : 第3四半期(編注・2019年10月〜12月)
  4‐3 中央新幹線
   1)業種区分 : 用地測量調査
   2)履行期限 : 約5か月
   3)役務概要 : 事業用地取得等に伴う土地調査測量(長野県下伊那郡阿智村)
   4)入札予定時期 : 第1四半期(編注・2019年4月〜6月)
  4‐4 中央新幹線
   1)業種区分 : 用地測量調査
   2)履行期限 : 約6か月
   3)役務概要 : 事業用地取得等に伴う土地調査測量(長野県飯田市)
   4)入札予定時期 : 第2四半期(編注・2019年7月〜9月)
  4‐5 中央新幹線
   1)業種区分 : 用地測量調査
   2)履行期限 : 約6か月
   3)役務概要 : 事業用地取得等に伴う土地調査測量(長野県木曽郡南木曽町)
   4)入札予定時期 : 第2四半期(編注・2019年7月〜9月)
 5 随意契約
  該当なし

「1‐1 工事名 : 中央新幹線、中央アルプストンネル4」は初出です。 「中央新幹線、中央アルプストンネル3」は 鉄道・運輸機構の2018年度発注予定(2018年10月1日公表)にありました。
「4‐3 中央新幹線 役務概要 : 事業用地取得等に伴う土地調査測量(長野県下伊那郡阿智村)」 これは 鉄道・運輸機構の2019年度発注予定(2019年1月4日公表) で既出です。
鉄道・運輸機構は整備新幹線では建設主体ですが、リニア中央新幹線事業ではJR東海から委託された工区などを担当しています。上記で今回の公開記事からは場所不明なトンネル、保守基地なども委託工区のこれまでの状況を整理していけば推測できると思いますが、私は自分の本業に忙しく、このような情報確認以外にはなかなか時間が取れません。地域行政からは事業進捗について具体的な情報発信が無いので、いずれは自分のリニア情報のWebサイトで整理しておく予定です。

続きがあります・・・
posted by ict工夫 at 16:05| 工事

駿河湾サクラエビの不漁と山梨県早川の濁り

【追記 2019-04-27 23:00】
富士川の濁り、徹底究明で一致 静岡・山梨知事(2019-04-24 静岡新聞)
 駿河湾産サクラエビの不漁との関係性が指摘されている早川水系(山梨県早川町)と富士川本流の濁りについて静岡、山梨両県が合同調査に正式合意したことを受け、両県知事は23日、それぞれの定例記者会見で「原因を究明したい」「水質を客観的に確認する」と述べ、科学的データに基づく対策が不可欠との姿勢で一致。両県トップは濁りの原因の徹底究明に強い意欲を示した。
山梨県知事記者会見(平成31_2019年4月23日火曜日)、記者質問に知事が答えています。
静岡県知事記者会見トップページ

【追記 2019-04-03 22:30】
 山梨県早川町住民の方々は早川が濁っている原因は承知なさっているようで、発電企業が改修工事の為に早川からの取水をやめたので、普段は水流が無い河床に水が流れて濁っているとのことです。(以上、ネット情報から)
早川町行政も当然知っているでしょうから山梨県知事にはこの事が伝わっていて、今後の知事記者会見で説明があると思います。4月3日に静岡新聞が報じた内容からは、山梨県政は既に濁りの原因が分かっていると思えます。

山梨県知事記者会見(平成31年4月2日火曜日)(2019年4月3日)
川の水質汚濁について
記者  先ほど住民団体が、早川の水質汚濁について要望書を提出しましたが、そこで言及されていたのが、川勝静岡県知事が早川の水質汚濁の影響を調査したいという旨を長崎知事に申し出て了承を得たと静岡の地元新聞が書いている。このことについて、了承の具体的内容はどのようなものか、またそれを踏まえ庁内に何らか指示したのか教えていただきたい。
知事
 川勝静岡県知事の念頭にあるのはサクラエビ(の不漁)で、川の水質について問題意識をもって調べられないかという話だったため、それは協力してやりましょうという話です。上流域として、川の水質には重大な関心を持っているため、共同で調査しましょうと話をしました。庁内の関係部局には静岡と共同で調査するので相談してくださいと指示をしました。ただ、その後静岡側から具体的なアクションはないため、それを待っているところです。
記者  早川の上流域で水が濁っているということを、県として把握しているか。
治水課長
 データ的な観測はないが、目視による色の違いは、河川管理者として把握しています。
記者  それは目視で濁っているなということを把握しているということでよいか。
治水課長
 合流する部分で他の川と色が違うなと認識している。ただ、早川単体として見た場合、大雨の後に明らかに濁った泥水が流れているという状況ではありません。

2019.04.03 早川濁り調査、山梨県連携 静岡県知事の協力要請に対応(静岡新聞)
 長崎幸太郎山梨県知事は2日、甲府市の県庁で開かれた定例記者会見で、川勝平太知事から同水系の水質調査に協力を求められたことを認め、連携して対応する考えを示した。
 山梨県大気水質保全課によると、同県は流域人口の少なさや上水道への利用がないことなどを理由に早川を水質汚濁防止法に基づく調査対象としていない。静岡県と調査する場合、同法に基づかない独自調査になる可能性もあるが、具体的には今後詰めるという。
 関係者は、早川は周辺の土質から濁りやすい性質があると指摘。ただ、周辺の企業活動が関係している可能性もあり、日々の変化もポイントになってくるとみられる。
 同課の担当者は「山梨県としても、関係企業になるべく広く情報を公開してもらいたいというのが基本姿勢。場合によっては、企業にもっと情報を出すよう求めることも当然あり得る」と話す。

2019.04.02 早川濁り、山梨県へ質問書 リニア市民団体が提出(静岡新聞)
 質問書は、近年のサクラエビ不漁とリニア南アルプストンネル山梨工区(早川町、2015年12月着工)の時期的な近さを指摘し「関わっているのではないかとの推測も生じてくる」と言及。
 (1)早川の水質調査に関し、静岡県に示した協力意向の具体的な内容
 (2)JR東海の環境対策に対するチェック状況
 (3)汚濁水処理に使われる希硫酸や凝集剤の影響
 (4)山梨県としての責任の認識
  などを挙げている。
川村代表(※)は「サクラエビ不漁は静岡県や静岡市の問題であると同時に、山梨県を含めた早川や富士川の流域全体の問題」と強調。
山梨県の担当者は「県として、まだ具体的な動きはないが、今後事務レベルの話し合いになると思う」と応じた。
(※)リニア・市民ネット山梨(代表・川村晃生氏)、 リニア・市民ネット ブログストップ・リニア!訴訟原告団&リニア新幹線沿線住民ネットワーク公式ホームページ

2019.04.02 静岡県からの要請 山梨県長崎知事 早川の水質調査に協力へ(UTYテレビ山梨ニュース)
2019.04.02 長崎知事 早川の水質調査協力要請を了承(YBS山梨放送ニュース)
◇ 委細は 山梨県知事記者会見、2019年4月2日の会見記事公開を待ちます。
この件は山梨県政の対応スタンスが見えてきたら更新する予定です。

2019.04.01 ダンプの列、残土の山 土ぼこり舞う川沿い 山梨・早川本流ルポ(静岡新聞)
2019.04.01 山梨・早川本流も強い濁り 雨畑ダムと別、静岡県が原因調査へ(静岡新聞)
『静岡新聞社は3月中旬、晴れ続きの平日の日中を選び、民間の環境調査会社とともに早川の水質を確認した。』
『今回の調査結果から、(早川)上流10キロ付近では富士川の環境基準を上回る濁りの水が流れている可能性が示唆される。通年の水質調査が必要だが、山梨県大気水質保全課によると、対象河川を決める権限は当該県にあり、早川は流域人口の少なさなどを理由に対象としていないという。』
 新聞が報じたような回答をしたなら、県庁さん恥ずかしいですね。川は流れるものですから流域人口は早川町の人口だけでは無い事くらい子供でも分かる。富士川に入れば水量からして薄められるから問題無いとの見解でしょうか?
2019.03.27 サクラエビ不漁に関係する富士川水系濁りに静岡県知事は「リニア工事影響も視野」山梨県と連携し現地で本格調査に着手(静岡新聞)
参考・2019年01月06日 駿河湾サクラエビの不漁は山梨県早川・富士川の汚染が影響しているのか?
最初に書いた私の記事ですが、静岡県からの発信から記録したものです。

リニア中央新幹線事業については山梨県内でイケイケドンドンしていれば完成する事業では無いことは当り前であり、それは山梨県に限りません。沿線各地はもとより日本全国、リニア中央新幹線に関係する組織・企業でも同じです。
しかし、これまで各地域行政から発信される情報を見てきた限り、地元でのリニア関連事業の計画・成行きと他の沿線地域での状況を平行して考察している発信情報を見たことがありません。リニア中央新幹線停車駅が無い静岡県は例外ですが、その静岡県の状況を観ながら地元の問題に想いを馳せるスタンスは全く感じられないのです。
 リニア中央新幹線事業については山梨県内でイケイケドンドンしていれば完成する事業では無いことは皆様ご承知の通りです。今次の山梨県・市町村議会議員選挙で候補者の皆様がどのようなスタンスでリニア中央新幹線事業に臨んでおられるか、注目していく必要はあると思っております。大井川問題は未解決ですし、既に名古屋市の名城非常口工事中断で1年近い遅れが予想されます。

posted by ict工夫 at 08:13| 環境影響