2020年01月29日

第一首都圏トンネル(北品川工区)シールドマシンが公開された(報道記録)

リニア建設、掘削マシンを公開 国内最大級の直径14メートル(2020.01.29 15:20 共同通信)

 JR東海は(2020年1月)29日、品川―名古屋間に2027年に開業予定のリニア中央新幹線の地下トンネル建設で使う掘削用のシールドマシンを、製作した神戸市の工場で報道関係者に公開した。円筒形で直径約14メートルの穴を掘り進めることができるマシンは、鉄道建設用として国内最大級という。
 JR東海によると、公開されたマシンは「第1首都圏トンネル」のうち、東京都港区の品川駅から川崎市中原区の「等々力非常口」まで約9.2キロで使用。4月にスタート地点となる品川区の「北品川非常口」に運び込む。掘削開始までの準備に約1年かけ、その後北側の品川駅と西側の等々力まで工事する。
シールドマシン シールドマシン
左図は共同通信が全国発信した記事の掲載写真
上図はJR東海が提供した CG合成図との事です(乗りものニュース掲載)【1月30日に出た日刊建設工業新聞の記事でもこの画像を掲載していました】

◇ 2017年11月03日 第一首都圏トンネル新設(北品川工区)工事は大深度地下使用認可前に入札公告、私はこのような記事を書いています。

第一首都圏トンネル新設(北品川工区)工事は、熊谷組・大豊建設・徳倉建設JVによる落札が報じられています。(2018年4月16日 日刊建設工業新聞
そして 2020年1月30日 第一首都圏トンネル北品川工区/21年4月ころ掘削開始(日刊建設工業新聞)が出ました。
JR東海の 関連プレスリリース では 「第一首都圏トンネル新設(北品川工区)工事における環境保全について」 と題された記事は確認できませんが、2021年4月から工事が始まるまでに広報されると思います。

JIMテクノロジー株式会社 このシールドマシンの製造企業です。(漏れの無い的確な情報発信、さすが専門メディアの日刊建設工業新聞記事で判明しました、感謝します。)

続きがあります・・・
posted by ict工夫 at 23:08| 工事

2020年01月27日

名城非常口の工事現場について写真と記事(ネット記事備忘録)

2020.01.26 名古屋市の「中央新幹線名城非常口」工事現場の調査へ(相模原市議会議員 日本共産党・田所健太郎のタドケン通信)

『先日、名古屋市に総務委員会の行政視察に行った際、空き時間に「中央新幹線名城非常口」の工事現場を見てきました。』 と始まる記事と、おそらく隣の建物の上から見下ろして撮られた現場の写真2点、『2021年4月30日まで 作業時間帯 7:00〜19:00まで』など記された工事現場の掲示版写真です。
 名城非常口は直径40メートル、深さ90メートルの立坑を建設するもので、この工事では、2018年12月下旬に地下約50メートルまで掘削したところ大量の地下水が出て、工事が中止されていました。
 報道によると「水位を安定させる目的もあって深さ約25メートルの地点まで水がたまった」(2019年10月25日「朝日新聞」)ということです。
 工事は、地下水出水から約1年後の昨年(2019)11月から再開されています。
 都市部の工事でも地下水が大きな問題になっています。
 相模原市内では主に山間部を通過する計画になっているわけですが、この山間部は「神奈川の水がめ」です。
 今回の名城非常口の件では、地下水を止水することを目的に、地盤を固めるために薬剤が注入されたそうですが、これによる影響も危惧するところです。
 先日、とある会合に出席した際、「リニアなんかやっぱりいらないよ」、「あんなものに誰が乗るんだ?」、「自然に手を付ければ、災害のリスクが高まるだけだ」とたくさんの意見が出されました。
 必要性もなく、自然とくらしを壊すリニアは、中止するしかありません。

名城非常口はリニア中央新幹線の非常口で最初の工事開始でした。このブログのタグ「名城非常口」も設定して情報整理に備えたのですが、今は放置モードです。
2026年度(2027年3月まで)に品川〜名古屋間の工事が完了し春夏秋冬のテスト走行も終了、2027年度中(2028年3月まで)に開業という予定は既に夢になったでしょう。
このブログやWebサイトの記事は、保存資料を整理だけしてページ制作は先送りしています。仕事が一区切り付いたら再開のつもりです。

posted by ict工夫 at 00:31| 工事

2020年01月25日

JR東海社長は国交省の有識者会議に期待と(報道記録)

JR東海・最新のリリース一覧(参照)
リニア中央新幹線事業に関する社長記者会見での発表内容が、企業サイトの記事として公表されたものを私はこれまで確認できていません。今回、2020年1月22日の社長記者会見と報じられた内容も同様かも知れませんので、報道記事を公式発表の代理として記録しておきます。 【いずれも全文ではありませんので、元記事をご参照ください。】
ちなみに、以下の Yahoo!ニュース では読者コメントを受付けているので、既に数件のコメントが入っています。

こう着状態のリニア新幹線着工問題 JR東海は専門家会議設置に前向き(1/22(水) 18:31 配信 静岡朝日テレビ−Yahoo!ニュース掲載)
 リニア新幹線をめぐり、今週、愛知県内から予定通りの開業を求める声が相次いでいます。一方、国交省が提案した新たな専門家会議の設置についてJR東海は前向きな受け止めを明かしました。
 JR東海 金子慎社長:「早期の開業に向けて事柄を進めたいという気持ちでいたので、いろんなことが今とまっている状態だったので前に動き出してほしいと思っている」
 きょう名古屋市で会見したJR東海の金子慎社長は、こう着状態となっているリニア新幹線静岡工区での工事に向けた進展に期待感をにじませました。
 その言葉を引き出したのは、先週、国土交通省が大井川の水量減少や地下水の影響について、県の専門部会とは別に、専門家による新たな会議の設置を提案したことです。
 JR東海 金子慎社長:「我々は我々でこれで大丈夫ですと説明しているつもりだが、専門家の力を借りて一体どういうことなのかと判断、助言してもらうことは適切なのかなと思います」
 静岡県は流域市町や専門部会の意見をとりまとめてから返答する方針ですが、会議の中立性について懸念する声もあります。
 一方、これまでもリニア工事の着工をめぐり静岡県と対立してきた愛知県の大村知事。おとといの会見では2027年度の開業予定は厳守すべきと重ねて強調しました。
 愛知県・大村知事:「よく川勝知事はタイムスケジュールは変えられるというが、タイムスケジュールは変えられない。必達の目標だと思う」
 新しい会議を設置する動きについても、開業予定を絡めた注文を忘れませんでした。
 愛知県・大村知事:「また新たに会議体を作ることは我々からみると時間稼ぎしているように思えてならない。それはダメ。タイムスケジュールは変えられない」
JR社長 国交省の有識者会議に期待感 リニア中央新幹線(1/22(水) 19:01 配信 静岡放送(SBS)−Yahoo!ニュース掲載)・・・ この記事の YouTube版もあります
 リニア中央新幹線の工事を巡る協議についてJR東海の金子社長は1月22日、国交省が提案している第三者による新たな有識者会議について「有効だと思う」と事態打開への期待感を示しました。
 JR東海 金子慎社長「会の中で解決していったらということだと思うが、有効なのではないか、と思っている」
 JR東海の金子社長は22日の定例会見の中でこのように述べ、リニア中央新幹線の工事を巡る協議について、国交省が提案している第三者による新たな有識者会議の設置に期待感を示しました。
一方、この有識者会議については、リニア新幹線の工事にともない大井川の水量が減ることを心配している静岡県と流域市町から「中立性に疑念がある」との声も上がっています。金子社長は県との協議がこう着状態に陥っているとの認識を示したうえで、専門性の高い会議から助言をもらい状況を打開したいなどとしました。
posted by ict工夫 at 22:58| リニア中央新幹線

2020年01月19日

国土交通省が静岡工区の進め方に係る静岡県への回答書を公表した

リニア中央新幹線静岡工区の進め方に係る静岡県への回答書の公表(国土交通省 令和2_2020年1月17日)

令和元_2019年12月25 日付「リニア中央新幹線静岡工区の進め方について」において静岡県から要請があった事項につきまして、本日付けで国土交通省より静岡県に回答いたしました。
回答については、別添資料をご確認ください。

「リニア中央新幹線静岡工区の進め方について(回答)」(別添 PDFファイル)

参考・令和元年12月25 日「リニア中央新幹線静岡工区の進め方について」(静岡県からの要請書が画像化されたPDFファイル)

静岡県には リニア中央新幹線建設工事に伴う環境への影響に関する対応 と題されたページがあります。(更新日:令和2_2020年1月16日)
このページに リニア中央新幹線建設に係る大井川水問題の現状・静岡県の対応・第2版(2020年1月16日現在)(PDFファイル)もアップロードされています。

このPDFファイルの p.36〜37 「今後の進め方」 「JR東海との科学的根拠に基づく対話を引き続き実施」の項には以下のように記されています。
<県の姿勢>
① 全体として「地域の理解と協力」を得るための前提となる「わかりやすい説明」をしようとする姿勢はJR東海から見て取れるが、まだ「情報が不足しているところ」、「環境影響評価が不十分なところ」が多く存在する。
JR東海には、よりわかりやすく、また環境への影響を回避・最小化・代償するための具体的対策について検討を求める。
② 特に、以下の3点については、より深い対話を進める。
 ・中下流域の地下水への影響(有害物質の管理を含む)
 ・県境付近のトンネル工法による工事中の湧水の大井川水系外への流出の問題
 ・沢枯れ、河川流量の大幅減少による、希少種等の生息環境の大きな影響の回避

そして、p.37  国交省側の対応については、
 ・(2019年)10月24日、国土交通省事務次官が知事を訪問し、「国土交通省が交通整理役になること」を申入れた。
 ・同日、知事は事務次官に対し、これまでの県とJR東海との対話の成果(「中間意見書」「引続き対話すべき事項」)について、どのように評価しているのか、見解を文書で提出することを依頼した。
 ・国土交通省技術審議官(鉄道局)が、11月6日〜22日流域8市2町の首長を訪問。その際、流域の首長からは、「国交省の公平性や中立性の担保」を求める意見が伝達された。(島田、焼津、藤枝、菊川市長)
 ・また、12月25日、副知事が国交省だけでなく、環境省や農林水産省など、水資源・自然環境に関する省庁を挙げて対処することを文書で要請した。
 ・このような状況を踏まえ、現在新たな枠組を国土交通省が検討中。
と記されて終っています。
いみじくも、この静岡県資料が更新・公開された 2020年1月16日の翌日に国土交通省が回答書を公表しました。

静岡県資料や国土交通省回答書全文は後日Webサイトで整理する予定です。
posted by ict工夫 at 09:00| 静岡県

2020年01月18日

南アルプスにリニアはいらない全国集会@川崎市 2020年1月19日

この集会を報じた記事がありましたので記録しておきます。
南アルプス壊す工事 リニア沿線住民ら全国集会 川崎(2020年1月20日 しんぶん赤旗)
 JR東海が国と一体で進めるリニア中央新幹線(東京・品川―名古屋間)の建設工事に反対するリニア新幹線沿線住民ネットワークと「ストップ・リニア!訴訟」原告団は19日、川崎市麻生区で「南アルプスにリニアはいらない」と題した全国集会を開きました。約210人が参加しました。
 地質学者で静岡県中央新幹線環境保全連絡会議委員の塩坂邦雄さんは、大井川源流部のトンネル工事で懸念される水資源への影響について「静岡県から山梨県側に約210万立方メートル、長野県側に約10万立方メートルもの水が流出する。静岡県に戻すとしても生態系を破壊する。JR東海はどうするのか」と批判しました。
 五十嵐敬喜・法政大学名誉教授は「南アルプスは2014年にユネスコエコパークに指定され、世界自然遺産と同等の価値を有している」と強調。「自然環境を完全な状態で保護することが求められ、開発行為は厳しく規制される。トンネルを掘ることは絶対に許されない」と指摘しました。
 元日本自然保護協会保護室長の辻村千尋さんは「JR東海は南アルプスルートを決定したあとで、絶滅危惧種の生息域での対策を示している。環境への影響を回避しているとは言えない」と述べました。
 東京と神奈川の沿線住民が工事の現状や問題点を報告しました。
「地下トンネルは生態系壊す」 リニア建設反対市民がシンポジウム(2020年01月20日 カナロコ by 神奈川新聞)
 JR東海が進めるリニア中央新幹線の建設に反対する市民団体「リニア新幹線沿線住民ネットワーク」と「ストップ・リニア訴訟原告団」は19日、川崎市麻生区の麻生市民館でシンポジウムを開き、地下トンネルが南アルプスの豊かな自然を破壊する危険性について意見を交わした。
 JR東海は2027年に品川―名古屋間の先行開業を目指し、各地で工事を進めている。しかし、山梨、静岡、長野の3県にまたがる南アルプスの地下を貫くトンネルの掘削工事について、静岡県の大井川に注ぐ地下水を減少させるとの懸念が強く、同県は着工を認めていない。  シンポジウムには、静岡県中央新幹線環境保全連絡会議に専門委員として参加する塩坂邦雄さん、弁護士で法政大名誉教授の五十嵐敬喜さんらが出席した。  五十嵐さんは「南アルプスはユネスコ(国連教育科学文化機関)のエコパークに登録されており、世界遺産と同等に扱うべきものだ」と指摘。「開発行為はエコパーク指定に反するもので、開発の許可処分を取り消し、工事は中止されなければならない」と訴えた。  塩坂さんは、南アルプスは今でも年数ミリの隆起が測定されている山である点を強調。「地下トンネルは断層を突っ切ろうとしている。地震時に断層が動けば、リニアの走るトンネルはどうなるのか。トンネル工事で地下水も一気に噴出する可能性があり、生態系を壊す。大井川流域の砂漠化を招きかねない」と強い懸念を示した。  会場の参加者からも、工事が自然環境に及ぼす影響を懸念する意見や質問が相次いだ。
南アルプスにリニアはいらない
巨大土木事業からの自然災害を訴える全国集会
日 時:2020年1月19日(日) 14:00〜16:30
会 場:神奈川県川崎市 麻生市民会館大会議室
シンポジウム
   塩坂 邦雄氏(静岡県中央新幹線環境保全連絡会議委員)
   辻村 千尋氏(前日本自然保護協会保護室長・自然保護アナリスト)
   五十嵐敬喜氏(弁護士・法政大学名誉教授)
   進行:川村晃生(ストップ・リニア!訴訟原告団長・慶応義塾大学名誉教授)
資料代:500円
主 催:ストップ・リニア!訴訟原告団・リニア新幹線沿線住民ネットワーク
協 賛:リニア新幹線を考える登山者の会大鹿村の十年先を変える会
全国集会@川崎市
続きがあります・・・
posted by ict工夫 at 19:18| 集会・講演会