ポイントは南アルプス工区の一本化と民間事業から国によるトンネル工事への変更である。
南アルプストンネルを山梨・静岡・長野の3工区として設定したことが間違えだった、3工区に分離して認可した国土交通省(鉄道局)に判断ミスがあった。
民間事業を前提としたリニア事業計画でも、大井川の水利問題発生が分かった時点で、南アルプストンネル工区だけは25キロを一括して国(鉄道・運輸機構)の事業とするべきだった。
その掘削は静岡県内の非常口から掘り進めるのでは無く、山梨側と長野側からのみであり、静岡県内は南アルプスの地下を通るだけの土木事業となる。
トンネル湧水は工事中も完成後も長野側と山梨側に流れ出る。
トンネル工事中でもどのように大井川に戻すか、それが根本的な問題であり、現行の導水路建設予定は廃止される。
トンネル工事開通後の湧水の状況により静岡県水利に必要な導水路工事は行なわれるのである。
工事中も完成後も、これら大井川源流に戻す為の水路建設は全て国が行なうのである。
国土交通省(国政)が南アルプストンネル工事を遂行する、他の新幹線工事同様に鉄道・運輸機構事業となるように計画転換をする必要がある。
この事を当初から分かっていた静岡県知事は、南アルプストンネルを山梨側から掘り進まねばならないとするJR東海の見解に助け船として「畑薙山断層の存在」を否定しないのであろう。国土交通省鉄道局も同様に違いない。
全ては南アルプス工事計画作成と認可から生じた国政によるエラーから発した問題なのである。
2011年3月11日から9年目も近い、COVID-19 の脅威に警戒しながら桃の節句を祝う2020年3月3日にこれを記す。
リニア Facebookですが、畑薙山断層の存在はJR東海と静岡県知事により偽装されたとの見解を主張なさる方がおられます。その記事では未だ語られていないポイントがあると思えたので、それをドシロウトが想定してみたのが上掲の内容です。
我が日本国の未来にリニア中央新幹線がどうしても必要であるなら、国政事業移行は避けられないと思っています。
posted by ict工夫 at 17:00|
リニア中央新幹線