2021年06月24日

“夢の超特急”リニアの行方は(NHK静岡 特集記事)

2021.06.23 “夢の超特急”リニアの行方は 異を唱える静岡県知事 (NHK政治マガジン
著者・NHK静岡局記者 高橋 路さん(2016年入局。静岡局に赴任して6年目。現在は、県政キャップ。富士山を眺めるのが好き。)
【以下の中見出しです】
 川勝「争点はリニア」
 “命の水”めぐって…
 川勝のエゴか?
 リニア所管の国土交通副大臣で対抗
 土俵に誘い込まれた自民党
 対照的な選挙戦
 流れ決めた“リニア”
 “夢の超特急”の行方は
【記事の最後は以下のようにお書きになっておられます】
 川勝はリニアをどう決着させようと考えているのか。
 ぶつけてみた。
  「新型コロナで新幹線の乗客は減り、オンラインの時代到来で移動の必要性も低くなった。川勝のせいではなく、リニアそのものの足元が崩れてきている。このまま進めていいのか、一度立ち止まって考えるべきだ。意思決定できる人の説得を試みたい」
 すでに2027年の開業は難しくなっている。
 静岡県民の民意と、JR東海、それに国土交通省との間で、川勝は、どのような着地点を探るのか。
 “夢の超特急”の行き先は、まだ見えない。
私がリニア中央新幹線建設事業で発生する大井川減水について記事にしたのは、2013年11月09日 リニア工事の渇水で静岡県民63万人分の水道水が消失? が最初でした。
以後、このブログでは タグ・大井川 を設定して記事を続けています。
このNHK記事を拝読して、これまでの経過を的確に踏まえた内容だと理解できますが、私のサイトではそれぞれの段階での審議経過の整理などは未処理です。コロナ禍の為にリニア情報を整理する時間も奪われている現状なのです。そんな時に拝読したこのNHK記事をブログでご紹介させていただくことにしました。
posted by ict工夫 at 08:30| 静岡県

2021年06月22日

静岡県知事選結果とリニア事業の今後

2021/06/20 20:07 信濃毎日新聞 静岡県知事に川勝氏4選確実 自民推薦の新人破り
 任期満了に伴う静岡県知事選は20日投開票され、無所属現職川勝平太氏(72)が、前自民党参院議員の無所属新人岩井茂樹氏(53)=自民推薦=を破って4選を確実にした。川勝氏は立憲民主、共産、国民民主各党の支援を受け、与野党対決の構図だった。自民党は推薦候補が大差で敗れた3月の千葉県知事選や不戦敗も含めて全敗した4月の衆参3選挙に続く敗北となった。
 川勝氏はリニア中央新幹線静岡工区を巡り、トンネル掘削による大井川の流量減少を懸念し着工を認めない姿勢を崩していない。静岡県とJR東海、国土交通省の対立がさらに長期化する可能性がある。
続きがあります・・・
posted by ict工夫 at 09:00| 政治・社会

2021年06月20日

静岡県知事選挙、現職が当選(2021年6月20日)

 当 957,239 川勝平太 / 624,967 岩井茂樹
 投票率 52.93 %(前回46・44%)
静岡新聞・現職の川勝氏4選 自民推薦の岩井氏に大差 静岡県知事選
 川勝氏は新型コロナウイルス禍とリニア中央新幹線工事に伴う大井川流量減少問題を「県民の命に関わる危機」と訴え、県政の継続を主張。選挙戦ではリニア問題の解決を前面に打ち出し、大井川から離れた地域でもリニアの主張を徹底して展開。国やJR東海と対峙する姿勢は共感を集め、全域に支持を広げた。
 立民、国民の両県連に加え、推薦を出した連合静岡が支援し、共産の県委員会も自主的に支援した。一方、県議会第2会派ふじのくに県民クラブが中心となった選対は政党色を薄める戦術で、党派を超えて幅広い支持層に食い込んだ。
 岩井氏は自民推薦候補として徹底した組織戦を展開したが、自民支持層を固めきれず、無党派層にも浸透しなかった。選挙戦では川勝氏を「対立をあおっている」と批判し、国、市町との連携する姿勢で違いを強調。直前までリニアを推進する国土交通副大臣を務めていた一方で「大井川の命の水を守る」と対話による解決を訴えたが、大井川流域の市町で川勝氏に大差をつけられた。
続きがあります・・・
posted by ict工夫 at 23:00| 政治・社会

都内大深度地下工事と山梨発生土処理の諸問題(樫田秀樹氏の記事ご案内)

樫田秀樹さんの記事2本をご紹介しておきます。私のサイトでは、樫田秀樹氏の記事索引、私が知り得た限りですが2011年発表記事からリンク一覧を作成しています。

◇ 2021.06.19 JR東海は本当に調査を行ったのか?(都内大深度地下工事) JR東海は「大深度使用認可」を申請するのに必要な「井戸の存在の調査」をやったのか? 大深度区間50Kmのなかで、確認した井戸はわずかに5本。調査のお知らせすら受けていない人もいる。大深度使用許可を出した国交省の言い分は…。

◇ 2021.06.17 久しぶりの早川町訪問。 山梨県早川町では、当初4万立米だけだったはずの残土置き場がどんどん増えて、今「仮」置き場だけで70万立米になっている。うち半分が小学校近くに集中しているのに、声を上げる保護者もゼロ…。
続きがあります・・・
posted by ict工夫 at 20:16| 政治・社会

2021年06月05日

大深度地下工事都内工区の説明会、6月8日開催(予定) 続報

2021年06月15日  リニア大深度シールドマシントンネル工事をこのまま始めてはいけない理由(奈須りえ、大田区議会議員) 中見出しだけご紹介させていただきます。
 ◆気をつけながら工事したら、リニア工事は大丈夫!?
 ◆東日本道路はシールド掘削と陥没の因果関係を認め補償 外環道は、今後も追加ボーリング
 ◆大深度地下認可だけでは安全を保障できない
 ◆支持地盤が固ければ大丈夫?
 ◆掘りながら調査で大丈夫?
 ◆原因は、事故後にボーリングして判明
 ◆ふれなかった二つの調査結果
 ◆JRも認める工事の振動は地表に伝わる
 ◆JR東海が触れなかった下水管の沈下と剥離からみた、大田区、東京都、JR東海の責任
 ◆密集する地下インフラ 大深度トンネル工事でも大丈夫?
 ◆更に好ましくない事業に譲渡される前にリニア事業は廃止すべき
東京新聞ニュース(先に書いていた記事は下に移動)で知り6月4日に記事にしたのですが、お二人の方がこの件について発信されている事に気付きましたのでご紹介、更新しました。
◇ 2021.05.26 リニア中央新幹線 シールド工事にかかわる説明会が開催されます(井上八重子様、元品川区議会議員)
◇ 2021.05.26 (6月8日火曜日14時〜)リニア中央新幹線シールドトンネル工事説明会(奈須りえ様、大田区議会議員)
お二方の記事でJR東海が配付した[シールドトンネルにおける安全・安心等の取り組みについての説明会のお知らせ](チラシ全文)が紹介されています。
 日時 2021年6月8日(火) 14時00分から(開場は30分前)
 会場 きゅりあん(品川区立総合区民会館) 8階大ホール 
このチラシに書かれています・・・ご説明内容は、6月9日(水)以降準備でき次第、東海旅客鉄道株式会社のホームページ「中央新幹線計画に関する公表資料等」でご覧いただけます。
会場は座席1,000人規模ですがコロナ禍対策として500人まで、品川区、大田区、世田谷区の住民を対象として事前予約は不要とのことです。
東京都都市整備局、毎年のリニア中央新幹線建設促進期成同盟会総会の開催について広報している機関ですが、今回の説明会について広報はありません。
品川区、今回の説明会に区の施設を貸すのですから何が行なわれるかは承知しているでしょうが・・・
大田区ではリニア中央新幹線品川・名古屋間建設事業ページがあるのですが区のWebサイトに該当情報は無し
世田谷区はリニア事業に関心は無いかも知れないと私は思って来ました。
コロナ禍の最中であり、まして東京都は緊急事態宣言地域であるにも係わらず、平日の午後に住民説明会を行うという事業者のスタンスから何を思うかは人それぞれでしょう。JR東海さんは自縄自縛の道を選んだのかと思うことにして後日の「ご説明広報」を待ちます。
2021.06.03 地下深くの工事「本当に安全か」 調布陥没事故、広がる余波 リニア計画のJR東海、説明会開催へ (2021年6月3日 06時00分 東京新聞)
 東京都調布市の東京外郭環状道路(外環道)の地下トンネルルート上で陥没や空洞が発生した問題を受け、JR東海が8日に、リニア中央新幹線の工事に関する住民説明会を品川区で開くことが分かった。外環道と同様に深さ40メートル超の大深度地下をシールドマシンで掘る工事のため、沿線住民の不安を解消する狙い。参加予定の住民は「真摯な説明を」と求めている。(梅野光春)
 「JR東海は、品川、大田、世田谷の3区を通るトンネル9・2キロの沿線住民に、施工上の安全対策を説明する。」 との事です。
この記事の後半は外環道の陥没事故にも触れており、自社記事の <社説>調布陥没の波紋 リニア工事は大丈夫か(2021年2月24日)と 【独自】外環道、トンネル掘削工事を2年凍結 調布の陥没問題で一部区間 地盤補修を優先(2021年3月5日)もリンク紹介しています。
【上記社説から引用】
 気になるのは、2027年の開業を目指すリニア工事だ。外環道と並び、大深度法が認めた代表的な事業で、東京都品川区−川崎市−町田市(33キロ)と愛知県春日井市−名古屋市中区(17キロ)の大深度で近く着工を予定する。
 今回の陥没で、大深度工事は「地上に影響しない」という大前提は崩れたといえる。より厳密な施工管理は必須であり、工事への疑問に誠実に答えることが求められよう。赤羽一嘉国土交通相がリニア着工前に、外環道陥没の原因究明や、再発防止策の取りまとめが必要との認識を示していることは当然だろう。
 リニアはそれでなくても、南アルプス(静岡市)を貫くトンネル工事による大井川の流量や地下水への影響を巡り、地元とJR東海の対立が続いており、静岡県内の着工は見通せていない。
 道路や鉄道には公益性があるがゆえに国費が投じられたり、特例が認められたりしていることを事業者は肝に銘じてほしい。安全確保や情報開示の徹底など、真摯な姿勢を忘れてはならない。
posted by ict工夫 at 01:00| 工事