2007年6月1日の産経新聞山梨版によると、
東京−大阪をリニアモーターカーで結ぶ中央新幹線構想の沿線9都府県で作る「リニア中央エクスプレス建設促進期成同盟会」は東京都内で総会を開き、着工を前提にした整備計画の早期策定を求める決議を採択した。(平成19年5月23日の東京都報道発表記事、平成19年度リニア中央エクスプレス建設促進期成同盟会総会の開催についてがありました、担当は東京都都市整備局らしい)
冒頭、神田真秋愛知県知事は「リニアは国際競争力を高め、沿線の自立的発展を促す最重要の国家プロジェクトに位置付けてほしい」とあいさつ。来賓として出席したJR東海の松本正之社長は首都圏−中京圏での営業運転について「21世紀の第1クオーター(2025年)をめどに検討している」と改めて時期を示して開業に積極姿勢をみせた。
松本社長の発言に歓迎する声が相次ぎ、超党派の国会議員でつくる議員連盟の堀内光雄会長(衆院山梨2区)は「リニアは夢だと思っていた人もいたが、これで明確に(営業運転が)視野に入った」と述べた。
決議では、整備計画の策定のほか、営業運転で利用する山梨実験線全線(42.8キロ)の完成や建設財源の確保を求めている。総会終了後、神田知事らが冬柴鉄三国交相を訪ね、要望した。
リニア関係は色々なホームページがありますが、名古屋商工会議所の記事は簡明に書かれています。奈良県公式記事では、奈良から乗ろうよ“リニア”にですが記事の印象では「我田引水」という四字熟語を思い出す。
JR東海の中央新幹線プロジェクト、鉄道技研の技術情報、そして本家のJR東海が「詳しくは、「山梨リニア実験線」ページをご覧ください。」と書くのだが、大阪〜奈良、山梨〜東京、この間をどうするのか、それがどのホームページからも見えて来ない。すなわち、東京と大阪という始点終点のあり方が未だ見えていない。「東京〜大阪間のエリアが一つの日常生活圏・経済交流圏になる」ということは、二大都市圏への集中化が一層進み、その中間地域との格差が広がるだけを意味しているのではないか。
時速500キロのメリットを活かすためには中抜きされるのが当然という声が聞こえてきてもおかしくない。100キロ毎に駅があり、3分ずつ加算されても1時間12分になる。狭い日本を急ぎたいからリニアなのでしょう、だったらその12分は無駄だということになる。
リニアの運賃料金がいくらになるのか知らないけど、お金がある人は東京〜大阪を行き来して仕事も買い物もできよう。昼飯を食べに羽田発台湾まで行ってくるという人の話を私は聞いたことがある。
リニア中央新幹線とはJR東海にとって乗客があって採算がとれればよいだけのプロジェクトに過ぎないはずではないのか。「リニアバブルに踊った山梨の悲劇」なんて記事を将来インターネットで読まされるのは嫌だ。
横内知事は16日、東京都港区のJR東海本社を訪れ、同社の葛西敬之会長、松本正之社長と“トップ会談”を行った。横内知事は2025年を目標に首都圏―中京圏でリニアモーターカーの営業運転を開始するという構想について「(用地買収などで)県として最大限協力し、(リニア中央新幹線構想の沿線である)9都府県と一緒に早期実現を国に働きかけたい」と話し、同社を後押しする考えを伝えた。また、今後10年間で山梨リニア実験線の現行区間(都留市―大月市18・4キロ・メートル)を上野原市―笛吹市までの42・8キロ・メートルに延伸して走行実験を行う計画に触れ、「(営業化の実現に向け)計画期間を短縮すべきだ」と要望した。
これに対し、葛西会長らは「延伸と走行実験をできるだけ繰り上げたい」と話し、予定より延伸計画を早めることに含みを持たせた。リニア中央新幹線構想については「東京―名古屋―大阪の大都市圏の輸送を担う責任がある。東海道新幹線のバイパスとしてイニシアチブをとって建設していく」と話したという。
横内正明知事は16日、東京都品川区のJR東海を訪れ、葛西敬之会長や松本正之社長と会談した。横内知事は、東京−名古屋間のリニア中央新幹線で、2025年に営業運転開始を目指すとした同社の意志を確認。山梨リニア実験線については、延伸区間(笛吹市−大月市、都留市−上野原市の計24・4キロ)の完成予定を13年からできるだけ短縮するよう要請した。
横内知事が同社を訪れるのは就任後初めて。同社が4月26日、東京−名古屋間で営業運転開始を目指すとしたことを受け、県も沿線都府県とともに自民党議連、超党派議連と連携強化を図り、全面的に協力する考えを示した。【中村有花】