2012年09月30日

「もう決まった話だよね」からの脱却が必要なリニア

2012年9月30日、「ストップ・リニア 沿線住民の集い」 山梨県甲府市にて
ストップ・リニア 沿線住民の集い

長野、岐阜、東京・神奈川、そして山梨から170名ほどの方が参集されました。「必要か、リニア新幹線」の著者、橋山禮治郎さんも参加されていてフロアーからメッセージがありました。

本日の最後に 「リニア新幹線は要らない」甲府アピール の原案が提案されて採択されました。この全文は リニア・市民ネット などで掲載されると思いますので、ここでは最後のセンテンスだけ引用しておきます。

私たち、中央新幹線沿線住民は、自然環境と安全な生活を脅かす計画推進の旗振り役である期成同盟会から、県や市など関係自治体が脱退し、住民に寄り添うよう求め、そして国交省、JR東海に対し、リニア中央新幹線計画の凍結を求めます。

リニア中央新幹線の問題点は既によく知られていることだと思います。311以来、リニアを推進する体制・構造が原発問題と同じようだと気付いた方も多いはずです。
それでも何故変らないのか、私は不思議に思っていましたが、今回の集会に参加してみてその理由が見えたような気がします。

1.リニアは特定地域の交通機関の問題、東京〜大阪の沿線地域の問題であり、広域な全国的な問題では無いという認識(いうなれば、どこかの街に新機軸の大型SCが進出するという話のレベル、その新機軸に関心はある、完成したら行ってみようかの話)
2.自治体が推進母体となっていて、多数の民間団体がそれに協働し推進している
3.自治体やマスメディアから流される情報から読めるのは、「地域が発展する」という「学者、有識者」の話なので受入れる
4.それにより一般市民は、「リニアはもう決まった話だよね」 と考えている、だから反対意志がある人でも最早何を言っても無駄として諦めている
5.リニア事業にともなう土地買収などと関係する人が身近にいることで批判的な意見は口を噤む
6.情報の開示がきわめて不十分だが、既に無関心になった人々は、それすらも気付いていない

この構造は原発問題と同じだと思います。
本日の沿線住民の集いというのは、リニアについて考えている人々が初めて一堂に会したものだそうです。
私はこれまでブログなどで各地の会合情報を読んだことはありますが、本日は多数の資料が配布されました。

各地では既に、「こんなはずでは無かった」 と 「リニアによる発展の夢」 から醒めた方々がおられるようです。地域の政治家の中にはそういう人は未だ少ないかも知れません。
さしあたり、「もう決まった話だよね」 から脱却して市民がもう一度考えてみるきっかけは、どうやらマスメディアが覚醒することから始めねばならないようです。垂れ流しや売文ではなく、ジャーナリズムの基本に立ち返ることが望まれます、これはリニアに限りません。
マスメディアではそれが出来ないらしい状況は原発問題に見えていますが、ネティズンはその点を既に分かっていても、ネットを遊び道具に使うだけの人々には知られていないと思えます。

そして、リニア中央新幹線を鉄道企業の事業問題としてでは無く、国政の問題として国会でもう一度キチンと審議させる方策を考えること、それは 「リニア311」 が発生する前に市民が成し遂げておかねばならない課題だと私は思います。さしあたり、「リニア311」 は山梨で発生する確率が高いでしょう。


ほくと未来ネットワーク 2012年10月01日記事 いよいよ、リニア沿線住民の声が集まり、つながり、大きくなろうとしている。/STOPリニア沿線住民の集い、こちらから Youtube 動画が見られます。どちらも1時間10分程です。
Youtube ストップ・リニア沿線住民の集い9・30@甲府(1) ―各県の運動団体からの現地報告
Youtube ストップ・リニア沿線住民の集い9・30@甲府(2)―シンポジウム

posted by ictkofu at 21:28| Comment(0) | 集会・講演会
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