2015年07月20日

舛添要一都知事の提言からリニア中央新幹線事業を考える

『新国立競技場建設を白紙から見直すならば、これまでの大失策の原因を検証し、責任の所在を明らかにすべきである。』
と始まる東京都知事舛添要一氏の提言がご自身のブログで公開されました。

国民に祝福される新国立競技場建設を:提言(2015-07-20 09:58:43 舛添要一オフィシャルブログ)
今回の提言(その1)から要点のみ引用します・・・

(1)新しい政策遂行機関の設立:文科省は、無能力・無責任で、これが失敗の最大の原因である。
(2)情報公開:失敗の第二の原因は、一部の政治家や関係者やゼネコンなどが密室で議論し、外部のチェックを排除してきたことにある。
(3)ゼネコン・設計者にも説明責任を果たさせること:彼らは、私が何度要求しても、重要な局面で発言しなかった。公にしたくない裏取引があったからかもしれないが、なぜ発言をしないのか。

今回の提言から拾い出すと・・・
(1)には 『官僚好みの諮問会議利用型の政策決定は、もう時代遅れである。』
(2)には 『国権の最高機関が怠けていて、行政任せにしていたから、このような体たらくとなってしまったのである。』
(3)には 『彼らに、今後は、経費、工事方法、工期などについて、国民に対する説明責任を課すべきである。』

舛添さんがここまで言われるのかと意外な気もしましたが、昔、政治家になる前に「朝まで生テレビ」に出ておられた頃の舛添さんが復活したのかも知れません。この際、東京オリンピックは止めるとおっしゃれば良い。

文科省と密室議論と説明責任、この三つのポイントから、私はすぐに3.11原発人災を思い浮かべました。「文部科学省」がこの連想を生むことはどなたもすぐお分かりでしょう。
提言内容を読むと、これはリニア中央新幹線事業にも適用できると思いました。

私が舛添さんの提言開始に気付いたのは産経新聞記事からです。
舛添都知事「文科省は無能力」「密室の議論が原因」 ブログで提言公表(2015.7.20 16:58)
リニア中央新幹線事業についても、いずれマスコミから同様な記事が出てくることになるだろうと思っていますので、とりあえずは舛添提言の成行きに注意していこうと自分のブログにメモしておくことにしました。

タグ:東京都
posted by ict工夫 at 18:28| 政治・社会