2014年08月05日

国土交通大臣の工事計画審査は2年先だろう?

リニア中央新幹線山梨実験線での「時速500キロすれ違い実験」について気になっていて、自分が分かる範囲で確認してみた。この事は環境影響評価以前の問題として考えていたこと。しかし遅れてきたリニア・ウォッチャーなので、どこをどう調べたらよいか・・・
以下は、拾い出した記事からの引用のみにしておく。もう少し調べが進んだらWebページとして記録しておく予定・・・(強調などは編者による)

超電導リニア開発の歴史
 2003.12 3両編成581km/h達成(有人走行・過去最速)
 2004.11 相対速度1,026km/hすれ違い走行試験(過去最速)
 2006.12 実用技術評価委員会にて、今後10年間の走行試験を含む技術開発についての 提言がなされた。

第14回「超電導磁気浮上式鉄道実用技術評価委員会」の開催結果について 平成18(2006)年12月12日
(別紙)今後の技術開発の方向性について(提言)・・・以下抜粋(元号には西暦を付記した)

4.今後の技術開発の進め方

 今般、今後10年間で実用化を見込むことができるコスト低減のための技術開発の見通しがついたこと、並びに実用レベル仕様による走行試験等に必要な山梨実験線全線建設の見通しがついたことを踏まえ、平成19-2007年度以降、概ね10年間において、以下の走行試験を含む技術開発を進めることが妥当であると考えられる。

 (1)更なる長期耐久性の検証について
  現行の基盤技術レベル仕様の長期耐久性について平成24-2012年度までに検証するとともに、実用レベル仕様についての長期耐久性検証を平成26-2014年度から28-2016年度にかけて実施する

 (2)メンテナンスを含めた更なるコスト低減について
  技術的に可能な限り建設コスト、生産コスト、運営コストを削減するため、高温超電導磁石、地上コイル、電力変換器はもとより、全ての技術開発要素について、更なるコスト低減のための技術開発を平成28年度までに実施する

 (3)営業線適用に向けた設備仕様の検討について
  山梨実験線全線を平成25-2013年度までに建設して実用レベル仕様による走行試験を可能とし、平成26-2014年度から28-2016年度にかけて環境対策設備の仕様、保守体系及び異常時対応方策の確立など、営業に適用可能な状態にするために必要な試験を網羅的に実施する。

5.平成28-2016年度までの技術開発目標

 4.の取組みにより、平成28-2016年度までに、他の交通機関に対して一定の競争力を有する超高速大量輸送システムとして実用化の技術を確立することを目指す。
 これに関しては、運営コストを含めた技術開発目標に対して評価を行い、その結果を踏まえ、必要に応じて技術を改善していくこととする。

この提言をベースにしていると思えるが、次のように記述がある

超電導リニア(マグレブ) Q&A
 開発の経緯は、こちらをご覧ください。 また、山梨実験線での走行試験は平成9-1997年4月3日に開始され、順調に試験を行っています。 これまでの技術開発と山梨実験線における走行試験の成果により、超電導磁気浮上式鉄道について実用化の基盤技術が確立しました。
 引き続き現行の基盤技術レベル仕様の長期耐久性を検証するとともに、2013年までに、山梨実験線全線を実用レベル仕様により 建設します。さらに、実用レベル仕様走行試験用車両を製作して、2016年度までに、実用化仕様レベルの長期耐久性検証、 さらなるコスト低減のための技術開発、および営業線適用に向けた設備仕様の検討に必要な試験等を実施する予定です。

山梨実験線
 2005年(平成17年)4月からは、引き続き、更なる長期耐久性の検証のための走行試験を実施しています。 また、2007年(平成19年)1月に、「技術開発基本計画」および「山梨実験線建設計画」の変更について、国土交通大臣より承認を受け、 山梨実験線全線42.8kmの建設および先行区間の実用レベル仕様設備への更新を2013年(平成25年)までに実施することで進めています。

中央新幹線小委員会の最初の段階を確認してみた・・・
第1回(2010年3月3日) 第7回鉄道部会と合同開催
第7回(2010年3月3日)開催案内 議事要旨 議事録

4.主な議題
 (1) 「交通政策審議会陸上交通分科会鉄道部会運営規則」の改正について
 (2) 諮問第96号「中央新幹線の営業主体及び建設主体の指名並びに整備計画の決定について」について
 (3) 「中央新幹線小委員会」の設置について
 (4) 中央新幹線について
 (5) 当面の検討の進め方について
5.議事概要
 ・事務局より、資料1について説明を行い、鉄道部会運営規則の改正が了承された。
 ・事務局より、資料2及び資料3について説明を行い、中央新幹線小委員会の設置が了承された。
 ・事務局より、資料4及び資料5について説明を行い、委員より意見が述べられた。

配布資料から確認して、

資料4−1 平成21(2009)年12月 4項目調査報告書3 (この 10/22 ページで)
 超電導リニアについては、多くの技術項目において、既に実用化に必要な技術が確立している。また、残る項目についても、既に実用化に必要な技術の確立の見通しが得られ、今後、運営マニュアルの整備等を行った上で最終確認を実施する段階に到達している。こうした技術の進捗については、技術評価委員会によって確認・評価されている。

この評価について、超電導磁気浮上式鉄道実用技術評価委員会 から確認する・・・
平成21(2009)年7月28日 第18回「超電導磁気浮上式鉄道実用技術評価委員会」の開催結果について の 「資料1」 から、

◎ 今後の課題
 ○ 高温超電導磁石、励磁下検査、誘導集電による車上電源等の開発を引き続き行い、さらに効率的なシステムを目指す。
 ○ 設備・車両のほか異常時対応、保守体系等運用面も含め、詳細な営業線仕様、技術基準、運営マニュアル等を策定する。
 ○ それらを適用して、全線完成後の山梨実験線において、最終確認を実施する

ついでながら、この議事録に書かれている一つが、
(1)沿線騒音
 騒音対策としては、必要な箇所に防音壁や明かりフードを設置することにより対応が可能である。
(あの土管画像入りの記事なので、環境影響評価準備書段階で土管は嫌だと騒ぎ出した人々がこのような経過ソースを確認していなかったことになる)

山梨実験線での最終確認はどのような状況なのか。
すなわち、技術評価委員会も「実用レベル仕様設備への更新」と定義している段階の実験線だが、その仕様設備42キロ更新後の数ヶ月間で既に「今後の技術開発の進め方」で提言されたことは完了し、実用線として問題無い結果が得られているのか。

上で見えたようなことしか私は分からないが、これまでの委員会などで確認されてきたのは、実験線で計画された最終確認は平成28-2016年と思える。上掲資料4−1、「最終確認を実施する段階に到達している」 と調査報告で述べたが、その実施を既にクリアーしたのだろうか、実験線最終段階終了以前に国土交通大臣が工事計画の審査が可能だとするなら、その根拠は何だろうか。

リニア小委員会でそれ以前の経過や提言、評価が審議され、全て問題無いとされて環境影響評価段階に移行したのかとも考えられるが、委員会記録を精読する時間がとれたら確認してWebページに記録する。リニア計画の現状から見て上で引用した二つのコラム記事は単に更新忘れ、未修正なのかどうかは分からない。
とにかく山梨リニア実験線での12両編成によるすれ違い実験の最新版なども関係者が写真入りで記事にして欲しい。特にトンネル出入口でのすれ違い写真はぜひ見たい。動画ならなお良い。

話が「すれ違い実験」の状況確認からズレてしまったのだが、山梨リニア実験線で12両編成のトンネル内すれ違いまで実験しているなら、その状況を知りたい、それだけの事なのだけど・・・・上り下りが両方の入口から同時にトンネルに突入した時とか、色々なケースで実験が行なわれていると思える。2004年のすれ違い実験は試験管の中の話に過ぎないと思えるので、それで終ったはずはない。
私にはまだはっきり確認できていないのだが、リニアのトンネルは高速道路のように全て上下別々というものならトンネル内すれ違いは関係無い。

posted by ict工夫 at 23:55| Comment(0) | TrackBack(0) | 実験線
この記事へのコメント
コメントを書く
お名前: [必須入力]

メールアドレス:

ホームページアドレス:

コメント: [必須入力]

※ブログオーナーが承認したコメントのみ表示されます。
この記事へのトラックバックURL
http://blog.sakura.ne.jp/tb/160171017
※ブログオーナーが承認したトラックバックのみ表示されます。
※言及リンクのないトラックバックは受信されません。

この記事へのトラックバック