2015年03月17日

山梨県早川町南アルプストンネル工事が始まる

◇ 日経ケンプラッツの2015年3月16日記事、リニアの難所「南アルプストンネル」が発注へ『JR東海は3月13日、2027年の開業を目指すリニア中央新幹線品川―名古屋間で最大の難所と目される南アルプストンネル工事について、発注に向けた手続きを開始した。最大土かぶり1000m以上の区間を含み、高度な施工技術が要求される。』という記事です。
この記事は会員登録が必要な記事なので、冒頭のみ引用しておきます。この記事には想定される工事地図も掲載されています。

◇ 2015年3月17日、JR東海がリニア南アトンネル山梨工区公募手続き開始(日本工業経済新聞社−山梨建設新聞の記事も読者登録が必要な記事ですが、ケンプラッツより少し詳しく分かります。)
工期は契約締結の翌日から2025年(平成37年)10月31日まで。

リニア中央新幹線事業に関心ある方々は既にご存じのように公共事業の冠がかぶされた民間事業なので、行政はもちろんJR東海のサイトでも入札・落札などの公報は出ないはずです。メディアの取材と報道だけが情報ソースになると思えます。
・・・と書いたのですが、以前確認したサイト情報(注※)を思い出して−「建設工事(公募競争見積方式)の発注予定」 に「中央新幹線南アルプストンネル新設(山梨工区)手続き開始時期 平成27年3月13日」が掲載されています。【以上追記 2015-03-17 10:40】

2015年3月13日、JR東海は以下のような公告を出しました。
担当はJR東海の中央新幹線推進本部 中央新幹線建設部 管理部 契約係(東京都港区JR東海品川ビル)

工事名  中央新幹線南アルプストンネル新設(山梨工区)
工事場所 山梨県南巨摩郡早川町
手続き開始時期 	平成27-2015年3月13日
工 期 	 契約締結の翌日から平成37-2025年10月31日まで

●見積書の提出日時は、2015年8月12日(水)15:00 です

山梨工区工事のあらまし

トンネル工事の件を行政に尋ねても無駄でしょう。早川町で行なわれるリニア残土を活用した新規道路の工事だけは事業主体として山梨県からの丁寧な広報と説明が行なわれ、残土置き場や道路計画などに関する公報も出ていると思いますが、私は時間が無いので確認はしていません。

この情報は自分が定期巡回しているブログから知りました・・・
南アルプス・トンネル工事業者の入札開始だそうです(2015年3月16日記事)
山梨建設新聞の記事が紹介されていたので、ケンプラッツも確認して掲載を確認しました。
このブログ記事は、『環境保全という観点からは、南アルプス区間は最後まで手をつけず慎重に調査や協議がおこなわれるべき・・・』というコメントで締めくくられています。
トンネル工法のNATM というのを私はこの南アルプス・ブログの以前の記事で初めて知りました。南アルプスのトンネルがNATMの歴史に大きな足跡を残し世界中に知られるだろうと私は想定しています。トンネルが高濃度放射性廃棄物の最終処分場に転用されるような事態にはならないことを祈るばかりです。

リニア工事は実験線の西端から山梨駅(甲府市)までを先行して実施し、都留駅〜甲府駅の実用後に品川から名古屋に至るその他の地域を始めるべきだと、自分は以前の記事に書きました。その成果をもって技術輸出ができないようなら無駄な事業ですが山梨県観光施設の一つとして活用できるメリットは残ります。

(注※)以前確認したサイト情報というのは、平成26年8月29日(金)の環境影響評価書の公告を確認した時に当日の官報には掲載されていなかったので、電子公告に気付いたこと、それを確認したことです。

posted by ict工夫 at 09:14| 工事