2013年10月14日

リニア開業の経済効果、10.7兆円 とは

三菱UFJリサーチ&コンサルティング

三菱UFJリサーチ&コンサルティング の 「政策研究レポート」 に 2013年9月18日 「リニア時代到来への期待」 が出ていることを知りました。

私がこのレポートに気付いたのは、リニア開業時どうなる? 経済効果10.7兆円 (日本経済新聞) と リニア開業の経済効果 50年で10・7兆円(産経新聞) からです。

リニア中央新幹線の説明会開催に関する報道を調べていて同時に開いた記事の中で、同じテーマを異なる表現で報じていたので訝しく思い、ソースを探して確認したものです。

日本経済新聞は、『Q 経済波及効果は?・・・A 東名阪が経済圏としてより一体化すると期待される。三菱UFJリサーチ&コンサルティングは、品川―名古屋間の開業による経済効果を10.7兆円、大阪まで同時開業した場合は16.8兆円と試算している。』 とのみ書いています。

山梨県庁が三菱UFJリサーチ&コンサルティングに委託したリニア関連の調査について以前に書いた記事にリンクしておきます
2009.10.16 リニア影響基礎調査の中間報告
2010.06.12 山梨県リニア影響基礎調査の最終報告
これに関連して記録・・・山梨県議会での質疑応答 2009年11月定例会

関連情報として、名古屋が怯える“ストロー現象”、経済効果10兆円のリニア新幹線は「両刃の剣」(産経新聞 2013.12.10 07:00)

冒頭の産経新聞の記事は全文引用させていただきます・・・

 リニア開業後の経済効果を「50年間で10兆7千億円」と見積もるのは、三菱UFJリサーチ&コンサルティング名古屋本部の加藤義人副本部長だ。
 主な効果は2つ。ひとつは移動時間短縮に伴う効果だ。余った時間で他の仕事をするなど、あらゆる産業で仕事の効率化、生産性増加が見込まれる。
 もうひとつは、開業に伴う観光需要の増加。途中駅周辺にも観光客が増え、消費も活発になる。加藤副本部長は「いかに魅力的でインパクトの強い観光資源を作れるかがカギだ」と話す。
 これらの他に、建設期間中は建設業を中心に約10兆円の経済効果も見込まれる。作業員の宿泊、食事などで、地域の雇用促進や経済活性化も期待できる。
 沿線の土地の価格にも、影響が出るかもしれない。日本不動産研究所の中原洋一郎主席専門役は「都心への利便性が増し、駅を起点に開発が行われれば、地価は上がるだろう」と指摘する。ただ、「高度成長期のように期待先行で地価が上がる時代ではない。市街地から遠く、開発が規制された場所に駅ができる可能性もあり、効果は未知数だ」という。

「建設期間中は建設業を中心に約10兆円の経済効果も見込まれる。」 など後半の内容については、 「政策研究レポート」には書かれていません。おそらく産経新聞が直接取材されたものと思います。
このレポートの最後に書かれている、「3.今後の注目ポイント」は山梨県にとって厳しいコメントだと思います。ここに書かれていることが出来るなら、リニア中央新幹線が無くても地域活性化は可能です。
◇ ほんの一例として My Premium 山梨、JR東日本による今秋の観光企画(2013-07-23)、 2013年9月1日〜11月30日実施中のプロジェクト、これまでも同様な企画は実施されてきましたが、私はサボっていて、これの経済効果の報告を確認していません・・・

「50年間で10兆7千億円」 の算出については、「50年間に発現する年間便益を現在価値化して総和したもの」 とレポートに明記されています。

10兆円を50で割ってリニアの経済効果は 東京−名古屋区間の合計で年間2千億円 と理解するわけにいかないことは分かりますが、社会資本整備の成果に関する現在価値計算というテーマは理解していないことなのでパスします。
アベコベーションの国土強靭化計画について考える時にも必要な計算方法かと思えますが・・・・・ おそらく、日本経済新聞にはこういう問題について別記事が読めるかも知れません、探している時間が無いので今はパスします。
まあ、とにかく、リニア中央新幹線に踊っていてババを引かないように、どなた様もご用心。

posted by ict工夫 at 23:47| Comment(0) | TrackBack(0) | 地域活性化
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