「リニア、訴訟スタート院内集会」(樫田秀樹 2015/11/02)取材記事が出ましたのでリンクしておきます。
樫田さんが発言を求められて、『おいおい、取材者に語らせてはダメだよと思いつつ、断ることもできずに、』語られた内容も記載されています。
樫田さんが書かれたように、良くも悪くも「事件」になればマスメディアが取り上げざるをえない、大村さんのノーベル賞受賞も「大事件」でしたので、私はご業績と併せてアフリカの状況も知ることができました。
「ストップ・リニア!訴訟」については沿線各地で原告やサポーター募集を開始するキックオフ集会が始まります。

今回計画されている訴訟は、2014年12月16日に国土交通大臣にリニア着工認可処分の取り消しを求める異議申し立て書、5,048通を提出した件をフォローするものです。私は 「国土交通省に着工認可の取り消しを求める異議申し立て」(2014年12月17日記事)で記録しています。
「東濃リニア通信」に引用された天野さんの記者会見レポートの中に、『異議申し立てして6か月を経過したら、同じ目的(工事認可の取り消し)の訴訟を起す場合は、異議申し立て者しか原告になれない(前置主義)ので、異議申し立て者5千人のうち1000人をめどに原告を集めたい。』と書かれています。
国土交通省は「行政不服審査制度」によるリニア異議申し立ては昨年12月から未だ検討中らしく、同じ制度であっても沖縄辺野古問題では沖縄県知事裁決を即決否定したスピードと比べれば真に驚くべき「慎重審議」と思えます。伊藤洋先生の2015年10月29日記事、「立法の主旨」をご参照ください。
「沖縄県民の同意なくして、どうして国が新たな米軍基地を建設できるのか」ー沖縄弁護士会決議の重い問(澤藤統一郎の憲法日記 2015年10月30日)も参考になります。リニア中央新幹線について沿線住民はいつ、どのような形で同意したのでしょうか、リニア無関心だった私にはワカリマセン。
ストップ・リニア!訴訟団の予定通り、2016年春に訴訟が提起されても福島原発告訴と同様に長期化することは当然予想されます。
リニア中央新幹線事業が抱えている問題点は広く知られていない状況にあるので、マスコミ報道に依るのではなく、インターネットを活用したネットワークで明確な論理的な情報の周知を計ることが望まれます。集会・講演会情報などもチラシ配りに頼るだけでは十分とはいえないでしょう。大田区議会議員の奈須りえさんが、STOP リニアフェス@大田区民センター〜音楽でリニアを止めよう! と記事を掲載しておられるような状況を全国に広げていくことができれば良いと思います。
樫田秀樹さんのリニア中央新幹線カテゴリーはリニア開通に期待する方々にもご一読をお勧めしたいです。
2015年10月30日に開催された集会と記者会見について
2015年09月30日にアップロードした 「ストップ・リニア!訴訟団が問題点を指摘するパンフレット」 の記事で「リニア訴訟事務局」により「ストップ・リニア!訴訟」のページが「リニア新幹線を考える東京・神奈川連絡会」に開設されていることを書きました。
東京・神奈川連絡会の「お知らせ」 には、「10月30日(金)ストップ・ リニア!訴訟 院内集会・記者会見」を告知する記事が掲載されていましたが、2015年10月30日〜31日の新聞でその開催状況が報じられました。
◇ リニア工事の中止求め提訴へ 沿線住民ら、来春にも(共同通信 2015/10/30 18:12)・・・東京新聞が共同通信の配信記事として掲載しました。
◇ 信濃毎日新聞は リニア中止訴訟 原告募る 来年春提訴目指す 飯田などの住民有志ら(10月31日)と報じました。
◇ 中日新聞は リニア計画中止求め来春提訴 沿線12団体(2015年10月31日 02時01分)と記事にしています。
私が見たマスコミ記事は以上ですが、東濃リニア通信(東濃リニアを考える会)ブログでは 『ストップ・リニア!訴訟スタート集会』の模様(2015年10月31日)として、リニア新幹線沿線住民ネットワークの天野共同代表から送られたレポートが掲載されています。取材に来た報道各社のリストも載っています。
マスコミ報道を見た時はそのソースも確認するのが私の癖です。ソースさえ読めれば自分で判断すれば良いのです。