2016年09月02日

JR東海の住民軽視状況に関する長野県知事の見解

長野県庁サイトで 知事会見(平成28年(2016年)8月31日(水曜日)11時00分〜11時37分 会場:県庁) が9月1日には公開されていました。
≪取材者からの質疑≫ の中に大鹿村事件について阿部守一長野県知事との質疑応答がありましたので引用しておきます。記者の氏名は外しました。

3 リニア工事に係るJR東海の対応について

信濃毎日新聞
 もう1点、リニアの関係でちょっとお聞きをしたいんですが、JR東海の方で、大鹿村のリニア関連の県の道路改良工事の説明会について、昨日私どもで報道しているんですが、改良工事の説明会に地元の自治会長の皆さんがリニアの対策委員の方の同席を求めたところ、拒まれたという事実があって、これは県の方でも把握されていると思うんですが、まずこのJRの対応についてどのようにお考えになるかというのを教えていただけますか。

長野県知事
 対応悪いですよね。悪いので、県の方からも対応を見直してくれという話をさせていただいています。今後は、われわれの方としては、これまでも求めてきましたけれども、より丁寧で誠実な対応してもらいたいということをJR東海にはお願いしてきています。その中で、説明の対象者についても広く門戸を開いていくということが重要だと思っております。今申し上げたことについては、JR東海に既に担当者の方から申し上げているところでございますので、適切な対応をしていただけると思っています。

信濃毎日新聞
 具体的に対応が悪いとおっしゃったのは、それは出席を拒んだというか、それは制限すべきではなかったというふうにお考えなんですか。

長野県知事
 JR東海が、まず自治会長が村のリニア対策委員会の委員の方の同席を求めたところ、JR東海が出席を拒否したということのようでありまして、先ほど申し上げたように、県のリニア整備推進事務所の方からJR東海に申し入れをさせていただいています。住民の理解に向けて幅広い意見を聞いて、誠実で丁寧な説明に努めてほしいという申し入れをさせていただいておりまして、JR東海の大鹿分室長が自治会役員にお詫びをされたと報告を受けています。

信濃毎日新聞
 県とすれば、昨年の4月の基本合意書の中ではJRに対して説明を丁寧にするようにと求めていらっしゃると思うんですが、その基本合意が今回のケースは履行されなかったというか、それに反するという認識なんでしょうか。

長野県知事
 履行されなかったというか、どなたのどういう判断でこういう対応になったかというところまで承知していませんけれども、ぜひ地元の皆さま方の理解が、工事を進めていく上では不可欠だと私は思っていますし、JR東海にもぜひそうした考え方は共有していただいた上で取り組んでもらいたいと思っています。

今回の問題については JR東海の住民説明会・長野県大鹿村の事例 としてWebサイトにも記録しました。
この事案は南アルプス・トンネル(長野工区)からの発生土(残土)の運搬に使用する長野県道の改良工事が関係しています。
県道に新設するトンネルについては長野県とJR東海の双方が費用負担して工事発注はJR東海が担当する、道路の拡幅工事についてはJR東海が費用負担して工事の発注は長野県が行うものだそうです。
信濃毎日新聞は JRがリニア関連工事 県内初 中川の県道改良(2016年8月30日)を報じていますので記録しておきます。

 下伊那郡大鹿村で予定されているリニア中央新幹線南アルプストンネル長野工区(約8・4キロ)建設工事の工事用車両が通る県道松川インター大鹿線の改良工事が(2016年8月)29日、上伊那郡中川村で始まった。JR東海が関わるリニア関連工事の着手は県内で初めて。
 同社は交通安全対策として、中川村の同県道について2本のトンネル新設と現道拡幅を計画している。県によると、この日は2本のうち、西側の西下トンネル(0・9キロ)の施工ヤード(作業場)を整備。熊谷組(東京)と神稲建設(飯田市)の共同企業体(JV)の作業員20人ほどが資材の搬入や草木の撤去をした。2本ともに来年1月に掘削工事が始まる見通し。
 31日には、現地で安全祈願式が開かれる。同県道の改良を巡っては、大鹿村内の一部住民から工事に関する説明が不十分との声が上がっている。

長野県サイトでは リニア中央新幹線の建設と地域振興に関する基本合意について 平成27-2015年4月1日に締結された「基本合意書」「確認書」が公開されています。
間口を絞ることなく、誠実に対応してまいる所存です。」「地元に丁寧に説明し理解を得るよう努めて参ります。」などが確認書でJR東海回答として記載されています。

リニア新幹線工事が完了した後もずっと、長野県は県民の共有資産である県道松川インター大鹿線を維持管理していくことになると思います。この県道改良事業は当初から長野県がJR東海と打合せつつ主導すべきものではないか、住民に対する説明会も長野県主催として行なうべきではなかったのかと私は考えています。
全幹法の縛りが行政をパシリにしてJR東海の専横を許せるなら、その立法理念そのものがおかしいでしょう。

posted by ictkofu at 00:19| Comment(0) | TrackBack(0) | 長野県
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