2016年11月29日

釜無川橋りょう外詳細設計他、八千代エンジニアリングが落札

平成28_2016年10月12日に鉄道・輸送機構関東甲信工事局から(役務)入札公示された「釜無川橋りょう外詳細設計他」(関甲役28第11号)は、開札日の2016年11月25日に落札額 642,000,000円(税別)で八千代エンジニアリング(株)に決定しました。(関東甲信工事局入札・見積結果(役務)

「釜無川橋梁外詳細設計他」
場所は山梨県中央市・南アルプス市(釜無川の両岸)で、この「役務」というのは、構造物の詳細設計、修正設計、河川協議用資料の作成、施工計画検討などを24か月間で行うものだそうです(詳細は下図)。
従って、釜無川橋梁の工事開始は2年後の2018年12月以後になるのだと思います。

役務の詳細

土木工事の専門用語など私は全く無知なので、このリストを見ても具体的なことはわかりません。
山梨リニア実験線には、このような大きな河川に架かる橋は無いはずなので、リニア中央新幹線としては初めてのケースになると思います。
以下、上図は2014年11月6日に山梨県中央市玉穂総合会館で開催された事業説明会の資料(スライドの37ページ)、下図は2014年11月20日に山梨県南アルプス市甲西農村環境改善センターで開催された事業説明会の資料(スライドの26ページ)から切り出したイメージ図です。(JR東海・中央新幹線(品川・名古屋間)に係る事業説明会の資料(平成26年10月〜12月)

釜無川左岸橋梁イメージ
釜無川右岸橋梁イメージ

リニア中央新幹線の高架橋や河川橋は普通の鉄道や道路の高架橋や河川橋とは異なる問題があるように私は思います。それは以下のような記事があるからです。
国土交通省・超電導磁気浮上式鉄道実用技術評価委員会で、平成21_2009年第18回 の資料2、p.13

(1) 軌道(ガイドウェイ)・構造物(評価項目a)
軌道及び土木構造物に関する検証状況は以下のとおり。
① 構造の均質化、強度余裕の見直しにより、材料費約1割低減を実現した。走行時の撓みも設計想定通り約0.2mmであった。
② ガイドウェイの高精度設置作業は、従来の所要時間が約2時間であったのに対し、今回の改良型自立式ガイドウェイでは約30分で実施可能であった。また、高精度設置の結果は、全ての計測点において目標値±2mm以内を達成できた。この設置精度の確認により、曲線半径R=10,000m、20,000mにおいても十分な精度でガイドウェイの設置が可能であることが検証された。

走行時の撓みに制約があるというのですが、トンネル内を含めて地面の上ならともかく、高架や橋の上では車で走っている時に道路の揺れを感じることがあるのを思い出すと、ここに書かれた事はリニア新幹線構造物に特別な問題がある事を示していると感じるのです。
大地に構築された高架橋については山梨実験線にありますから検証はできている。しかし河川の橋は大型台風などで発生する事件のように河川の流れによる影響もあるはずです。それは実験線では検証されていないのではないかと思います。
釜無川橋梁は揺れない橋を造ることになるのか、南アルプス・トンネルと同様な難工事になるのでしょうか。土木工事も素人の私には判断しかねますが、とりあえずメモしておきます。

釜無川橋梁建設工事は山梨県内で実験線ではないリニア新幹線事業の工事としては早川町のトンネル山梨工区に続くものになると思います。
工事計画が確定した段階で釜無川両岸及び河川の「環境保全の計画」が策定され公開されるはずですが、これは鉄道・運輸機構がJR東海から請け負った事業の工事として「環境保全の計画」の策定・公開がどうなるかは私には未だ分かりません。長丁場ですが情報に注意していきたいと思います。
下流の富士川流域にも関係することですから、山梨県の環境アセスメント(審議会)の議題になることも考えられます。しかしJR東海による県内でのリニア新幹線事業の進捗状況を全く発信しない山梨県政なので、これもどうなるか、私にはわかりません。

大事なことは、この工事説明会が開催されるとしても、それが毎度の如くクローズドなスタイルで行なわれ、下流の富士川流域の人々も知らないうちに全てが決まっていたという状況にはならないように、山梨県政も地域自治体も留意すべきということです。

タグ:山梨県
posted by ictkofu at 10:31| Comment(0) | TrackBack(0) | 工事
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