リニア中央新幹線の岐阜県瑞浪市日吉トンネル南垣外(ミナミガイト)工区は、2016年2月1日に入札手続きが開始されました。
2016年6月24日、JR東海は清水建設・大日本土木・青木あすなろ建設の三社でつくる共同企業体=JVと工事契約を結んだと発表しました。工期は契約日 2016年6月24日から2026年9月30日まで10年3か月です。
この工区についてはJR東海の 岐阜県環境保全の計画 で 2016年10月 「中央新幹線日吉トンネル新設(南垣外工区)工事における環境保全について」(PDFファイル 8,411 KB 全60ページ)が公開されています。
2016年10月2日に日吉コミュニティーセンターで工事説明会が開催されたとの「東濃リニア通信」の記事があります・・・「今日 瑞浪市日吉で工事説明会」「議事録」(井澤さん)
JR東海の工事説明会は参加者が該当地域の住民に限定されてメディアの取材も拒否、その内容や会議録などは公開されません。
従って工事説明会の開催すら知らない人々が多いのがリニア新幹線事業の通例で、一般に知り得るのは説明会が終ってからJR東海が公式サイトに掲載するネット公開情報のみです。
環境保全の計画として公開されているPDFファイルは 2016年10月7日作成なので10月2日の工事説明会前に予稿が準備され、説明会終了後に公開版にしてアップロードされたものでしょう。
「南垣外工区における環境保全について」のPDFファイル 27/60 〜 37/60 ページには水資源と土壌汚染について書かれていて「工事に先立ち・・・」との表現もあります。事前調査手順による地質調査で汚染が検出されたのが以下の報告になったと思われます。
この事案のその後が、どこから、どのように広報されるか、現地のみならず沿線各地からも注目されねばなりません、リニア新幹線事業を成功させたいと思うなら。
平成29_2017年1月31日 東海旅客鉄道株式会社 日吉トンネル(南垣外工区)新設工事に伴う地質の調査結果について

岐阜県政としては 東濃県事務所 が記者クラブ発表して、同時にホームページで広報しています・・・「JR東海が実施したボーリング調査においてひ素、ふっ素及びほう素が基準を超過して検出されたことに対する県の対応について(1/31(火))」
今後は「東濃県事務所」をフォローしていけば経過が分かると思えます。

上は中日新聞の岐阜県版ですがネットから得た画像で引用しておきます。
会員登録版の中日新聞プラスで「社会面」の「一覧」を開いて「2017年2月1日」に掲載されています。企業や行政を確認したら公式情報が出ている事案なので私は読む必要が無いからスルーです。
財政投融資3兆円が貸し出される事業の情報は国民が共有すべきであり、関係諸機関からはそれが可能な情報発信が望まれます。
