2017年03月30日

長野県大鹿村の保安林解除が4月以降まで遅れる

保安林解除に遅れ 大鹿のトンネル掘削、県に反対意見180件(中日新聞長野県版 2017年3月30日)
長野県庁からの公式発表ではなく中日新聞の取材によるものと思います。
長野県林務部 にも該当する情報はありません。

 長野県は(2017年3月)29日、大鹿村で進むリニア中央新幹線の関連工事で、トンネル掘削に伴う保安林の指定解除が4月以降に遅れると明らかにした。最短で29日に解除される可能性があったが、住民などからの異議意見書が約180件提出されたため。保安林解除の遅れなどで、大鹿村の三カ所で予定される非常口の掘削工事も開始時期が遅れる見通しとなった。

 保安林解除の対象になっているのは、村で掘削が計画される坑口周辺の257平方メートル。工事で木の伐採などをするために、保安林指定の解除が必要になっている。
 2月に解除予定が告示され、リニア建設に反対する住民団体などが異議意見書を県に提出した。
 提出者に保安林解除の利害関係があるなどの要件が確認されれば、県が知事意見書などを付けて林野庁へ提出する。同庁が受理すれば、異議を申し立てた人への意見聴取をし、解除の是非を審査する。

 JR東海によると、保安林解除の遅れに伴い、小渋川非常口(上蔵地区)の掘削開始予定が本年度中から4月以降にずれ込むことになった。ヤード整備はほぼ終わっている。保安林の指定が解除されれば、速やかに作業用トンネルの掘削工事に入る予定だ。

 残る釜沢、除山の両非常口(ともに釜沢地区)の掘削開始も遅れる。釜沢非常口は、工事現場への進入路を確保するために必要な仮設橋の設置に時間がかかるため、今春から来春にずれる見通し。除山は本年度中から4月以降に遅れるといい、JR東海の担当者は「計画とは時期が違うが、2027年の開業予定に影響を及ぼすことはない」としている。

(今井智文、伊勢村優樹)
タグ:工事 大鹿村
posted by ictkofu at 21:31| Comment(2) | TrackBack(0) | 長野県
この記事へのコメント
保安林解除手続きにかかる処理期間については、林野庁が受理してから大臣による予定通知までは、通常3ヵ月程度だそうです。
http://shinsei.e-gov.go.jp/search/servlet/Procedure?CLASSNAME=GTAMSTDETAIL&id=570H301114500

また、国による処理と都道府県による処理機関とを合わせても、通常は5ヵ月+2週間に収まるそうです。
http://bit.ly/2oGHEEZ
(農水省のPDFファイルですが、現在どのページに貼られているのか確認できていません)

ところが大鹿村上蔵の保安林解除については、朝日新聞報道によれば昨年1月に申請されたとのことなので、既に1年2ヵ月が経っており、今後も紆余曲折がありそうです。申請される面積が狭いことを考えると、審査が異例に長引いていると言えると思います。次に釜沢の非常口でも解除申請が必要となりますが、こちらは利害関係が静岡県にまで及ぶので、もっと処理期間が長くなるはず。

例の森友学園騒動では、学校設置認可や国有地払い下げが異常なスピードで進められたことが疑問視され、「ソンタク」という言葉が飛び交っています。これと比べると、リニアの場合、政府の各機関は意外と慎重と言えるのではないでしょうか? 国会と旧運輸省以外では、楽観視する向きは少ないのかもしれません。
Posted by kabochadaisuki at 2017年03月31日 22:45
31日深夜(もう4月1日ですが)「朝まで生テレビ」の原発論争を見ながらです・・・
ご示唆いただいた農林省のPDFファイルは元記事が見つかりました、

http://www.maff.go.jp/j/kokuji_tuti/tuti/t0000891.html
平成11年4月1日 最終改正:平成19年3月31日 18林整治第2729号
規制緩和推進3ヵ年計画に基づく許認可等の審査・処理の迅速化等について
この記事の添付ファイルが、
http://www.maff.go.jp/j/kokuji_tuti/tuti/pdf/t0000891_1.pdf
保安林の指定の解除手続図と標準処理期間

農林省サイト検索で気付いたのが、
http://www.maff.go.jp/j/kokuji_tuti/tuti/t0000886.html
保安林及び保安施設地区の指定、解除等の取扱いについて
45林野治第921号 昭和45年6月2日
最終改正:平成25年4月1日 24林整治第2724号
http://www.maff.go.jp/j/kokuji_tuti/tuti/pdf/t0000886.pdf
30ページあるPDFファイル、テキストだけです。

保安林問題は私には分かりかねますが、
解除申請があった時に行政から地域の人々に広報されるシステムなのか、それは不要なのか、そういう問題に関心があります。

年度末の慌ただしい中で長野県庁が県民意見を求めている広報を見た記憶がありますが、それをメモしたファイルが手元のパソコンで行方不明なので、仕事が落ち着いたらあらためて調べてみるつもりです。

ご指摘のようにリニア事業についてきちんと理解している人々は、決して単純推進論では無いと思っています。
リニア事業を「そもそも論」で説くのではなく、具体的な事案の一つ一つについて事業への行政対応に見える問題点を考察し、指摘し、それが何故そうなるのかを筋道立てて説明すれば、森友学園問題同様に人々の理解が進むと思います。
静岡県政と長野県政には内部的にそういう考察力が働いているように、私は感じています。
Posted by ictkofu at 2017年04月01日 03:34
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