2017年04月30日

飯田市でリニア新幹線駅周辺整備の基本計画素案(報道記録)

飯田のリニア駅周辺整備で基本計画素案 「地域と一体化」(信濃毎日新聞 2017年3月25日)

 飯田市に建設されるリニア中央新幹線県内駅の周辺整備検討会議は(2017年3月)24日、市役所で開き、駅周辺整備基本計画の素案を示した。公共交通との接続や地域の魅力を発信する機能に加え、地元住民向けの「コミュニティ広場」を設置する方針を新たに盛り込み、駅建設で分断される地域への配慮を強めた。土地造成などの基盤工事は2021年度、立体駐車場などの建物の工事は2024年度に着手するとした。

 昨(2016)年12月に示した基本計画の骨格に補足や修正を加えた。駅の高架下に設けるコンコースは、地元伝統工芸の水引や和紙で装飾し、壁面などに県産材を活用する構想。高架下には、カフェやコンビニなどの設置も検討する。JR飯田線の乗換新駅検討予定地が一帯を見渡す高台にあることから「眺望の丘」設置も検討するとした。

 4項目の整備コンセプトのうち「地域コミュニティの拠点となる駅空間」は、「地域と一体化した駅空間」に改め、住民が日常的に活用するイメージを明確にした。

 駅周辺整備区域(6.5ヘクタール)に当たる上郷飯沼北条地区では、民家や事業所など約80棟が立ち退きを余儀なくされる。コミュニティ広場は、盆踊りなど地域行事での利用を想定。主に乗降客向けに特産品や伝統文化などを紹介する「魅力発信施設」「交流広場」とは別に設ける。規模や位置の詳細は2017年度からの基本設計で検討する。

 本来の自然環境を重視する「グリーンインフラ」の考え方を重視。一帯は傾斜地だが、地形の改変を抑えた土地造成で、開発の影響を最小限にする。駅の南北に交通広場をそれぞれ設け、県道や国道から車両が乗り入れやすいようにする。駐車場は立体、平面合わせて750台分を用意。信号機を使わない円形交差点「ラウンドアバウト」の導入も検討する。

 素案は、有識者らでつくる同会議4部会の検討結果などを基に市がまとめた。4〜5月の意見公募などを経て、6月中に決定する。

 駅舎やリニア本線の整備については、JR東海が用地測量や物件調査などを4〜6月以降に始め、2018年秋に準備工事に着手する予定。
posted by ict工夫 at 01:25| 地域活性化