2017年03月30日

長野県豊丘村の伊那山地トンネル坂島工区

6月にも工事着手へ 豊丘村の伊那山地トンネル坂島工区(南信州新聞 2017.03.30)

工事について住民への説明会を行なう前に説明素案で行政と打合せをして、地域を熟知している行政から説明内容や説明方法についてアドバイスを受けているのかどうかは、私には分かりません。説明した後で住民の理解が得られたとした当該計画を行政に報告するだけなのでしょうか。
非常口、トンネルの工事が始まる段取りについては、町田市、川崎市の事例などから見てきた限り、先ず非公開で地域住民への説明会が行なわれ、その後で地域自治体に報告されて、「環境保全の計画」として公開されています。
そして地域自治体と「確認書」を取り交わす場合もあるようです。これは大鹿村の事例から知りました。
その前の段階で、当該工事に伴う発生土(残土)処理はどのように計画・決定されたかを明確に示した情報がJR東海や地域行政から公開されているケースが私には不明です。
長野県内の事業については地域マスメディアによる報道により状況が分かるケースは多いです。南信州新聞の記事は内容的にも充実しています。
・・・ということで、今回の報道記事を記録しておきます。詳しい情報はWebページで整理しておく予定です。

 リニア中央新幹線の2027年開業に向けて建設を進めるJR東海は(2017年3月)29日夜、大鹿村―豊丘村の伊那山地トンネル(15.3キロ)のうち中間付近の坂島工区(5.1キロ)に関する工事説明会を、工事用車両が通る豊丘村神稲の佐原地区で開いた。工事説明会は着工の前提となり、31日には同村田村区で計画。村による着工同意の判断などを経て、順調に進めば6月にも道路改良工事から着手する見通しだ。

 工事説明会は非公開。JR側はトンネルや発生土置き場の施工手順、工事用車両の運行ルートや台数、安全対策、環境保全について説明した。約20人が出席。工事を前提とする質問や要望が多く、工事計画へ反対する意見はなかったという。同社の中央新幹線長野工事事務所(飯田市)の古谷佳久所長は取材に「理解を深めていただいた」と話した。

 31日は田村区の住民を対象に開くほか、全村民を対象にした説明会を開く意向。住民理解を得た後、村との確認書の協議に移り、その後工事着手を判断する。本山(ほんやま)に計画するリニアの建設残土置き場について、古谷所長は「村や地権者と何らかの文書を交わすことになると思う」とした。

村と取り交わす予定の確認書には、工事用車両の運行に関するルールのほか環境に関わる測定などを盛り込む考え。

 坂島工区では最大で地下900メートル以上の深さを掘る。山腹から作業用トンネルを本線に向かって掘り、到達点から大鹿村方面へ本線を掘り進める。

 計画だと、今夏から非常口の作業場の準備工事に着手し、作業用トンネル(非常口)の掘削は今秋以降。作業用トンネルの掘削は1年ほどで完了する見通しで、本坑の掘削開始は「2018年度の下半期」とした。

 JRは昨(2016)年9月、大手ゼネコン清水建設(東京)を代表とする共同企業体(JV)と工事契約を締結した。工期は2026年9月30日まで。

 本山の建設残土置き場には、伊那山地トンネルのうち村内2カ所の非常口から出る約130万立方メートルの残土を埋める。盛り土面積は約8ヘクタール。埋めるための整備計画だと、沢筋を掘削して暗渠(あんきょ)排水管を設置、上流に向けて延伸する。最下流部には調整池(容量1400立方メートル、面積850平方メートル)を置き、コンクリート造りの擁壁を設ける。埋め立て後、平たん部は植樹し斜面は緑化によって山林に戻す。工事完了後の管理期間は「山林の保水能力が回復するまで」とし、保水能力が確保できなければ延長もある。

 トンネル内の覆工のための生コンなど村外からの工事用車両の通行は1日最大で約100台(往復)、坂島非常口―残土置き場間の残土運搬車両は1日最大で約300台(同)。工事用道路の安全対策として村道や林道など100カ所以上を改良する。

 村内区間は東西に地下で約10キロ通過し、坂島、戸中の2カ所に非常口、柏原にはリニアに電力供給する「豊丘変電所」ができる。トンネルの出入り口は喬木村境を流れる壬生沢川付近にできる。戸中非常口とトンネル坑口の工事説明会は今年の秋以降となる見通し。

posted by ictkofu at 22:41| Comment(0) | TrackBack(0) | 工事
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