2017年04月16日

長野県関係市町村長とJR東海の意見交換会

長野県庁からのプレスリリースです・長野県(建設部)プレスリリース平成29年(2017年)4月14日
リニア中央新幹線事業にかかる長野県内の建設については、南アルプストンネル長野工区の安全祈願・起工式、伊那山地トンネルの坂島工区の工事説明会が開催されるなど動きが本格化しています。今後の本事業を円滑に推進するため、事業主体であるJR東海と関係市町村長との意見交換会を開催します。
日時・平成29年4月19日(水曜日)午後3時15分から午後4時45分まで
場所・長野県飯田合同庁舎講堂(飯田市追手町2-678)
当日は冒頭のみ(県、市町村代表、JR東海の挨拶まで)公開で行います。意見交換会終了後に取材に応じます。

長野県関係市町村長とJR東海の意見交換会

この意見交換会の主催者である長野県建設部リニア整備推進局には、「リニア中央新幹線の工事の状況」でこの説明会に参加する市町村の状況が広報されています。(資料更新は遅いようですが)

大鹿村からは 大鹿村内のリニア工事・道路状況(平成29_2017年3月31日現在)が出ています。そしてこのページは上のリニア整備推進局にリンクされていて相互リンクなのです。
このページにはありませんが大鹿村の仮置き場から村外に搬出される発生土(残土)の置き場は未解決ですし、工事に必要な保安林指定解除は未確定です。そんな問題も意見交換会で話し合われるのでしょう。

メディアの取材が予定されているようですから、4月20日にはかなりの報道があると思います。しかし、私が期待するのは、長野県庁や参加自治体のサイトで意見交換会の内容が詳細に広報されることです。
予定されている発生土を全て受入れ可能な状態に至るのはいつ頃なのか。運搬車両通行への道路対策事業完了とのタイミングは合うのか。保安林指定が解除されてトンネル工事が行なわれ、それが完成した後で再び保安林指定が必要な状態なのか、保安林指定が不要なほどの地勢変貌になるのか。
万一水源枯渇のような問題が生じた時の補償については山梨県大月市などのリニア実験線事例と同様になるのか、この点は樫田秀樹さんの最新記事、「リニア、山梨県大月市での水枯れに対するJR東海の補償期間は30年ではなく、20年だった。訂正します!」 を長野県の方々もお読みになっておかれるべきでしょう。
「公共事業に係る工事の施行に起因する水枯渇等により生ずる損害等に係る事務処理要領の制定について」(PDFファイル) は既にご承知かも知れませんが、憲法や法律より上位にあるかのような決め事が公僕の手によりちゃんと出来ていることに私は驚きました。

ちなみに山梨県リニア交通局リニア推進課には リニア中央新幹線最近の動向 があります。資料は出ていませんが発生土処分地も保安林関係も水源・水利についても発生土運搬車両の通行についても言及されていませんから、何も問題無いようで粛々と事業が進んでいるようです。

「日本で最も美しい村」の大鹿村、送電線や付帯施設、工事の爪あとで美しい村では無くなっても、トンネル工事の10年間さえ我慢すれば2027年以後はリニア新幹線飯田駅や中央高速ICから、新幹線開通に合わせて整備された道路で続々やってくるお客様を迎えて賑わう村の繁栄が約束されている。その期待が大鹿村行政に早期トンネル起工式承認の決断をさせたのだと思います、例え2027年が5年、10年先に延びても・・・

長野県内リニア新幹線事業の諸問題は南信州新聞が リニア中央新幹線 記事一覧 で整理されています。
例え行政サイトからリニア記事が消え去っても、この貴重な南信州新聞記事サイトは20年、30年後も残ることを願っています。

posted by ict工夫 at 23:21| 長野県