2018年03月13日

山梨県富士川町で騒音対策住民意向調査の集計作業を公開(報道記録)

リニア調査を公開で集計 富士川(NHK甲府放送局ニュース 2018年03月13日 12時12分)
この件は 富士川町で防音フード設置に住民意向調査を実施予定(報道記録)(2017年11月28日)の続報になります。

リニア中央新幹線の計画ルートにある富士川町は、軌道をコンクリートで覆う「防音フード」の設置を希望するかどうかについて住民の意向調査を進めていて、その集計作業を2018年3月21日に、透明性を確保したいとして一般に公開しながら行うことを決めました。
リニア中央新幹線でJR東海が設置を検討する「防音フード」は、軌道を覆うことで防音効果を高める一方、車両が走る様子も覆い隠され地元の観光につながらないことや周辺の日照が阻害されるなどのデメリットも指摘されています。
計画ルートにある富士川町は、住民の意向をJRに伝えるため沿線の住民や法人の代表などおよそ2700人を対象に先月、調査用紙を送り設置を希望するかどうかの意向調査を行っています。
町は返信されてきた調査用紙の集計作業を透明性を確保したいとして住民などに公開しながら行うことを決めました。
集計は3月21日に町民会館で行う予定で、富士川町は「影響を受ける住民の意向をしっかりとまとめJRに伝えたい」としています。
「防音フード」と「防音防災フード」とは異なると解釈できるのが日本語です。NHKが原稿を書き間違えていることをメモしておきます。

「防音防災フード」とJR東海が呼びますが、その構造では「地元の観光につながらない」写真を示すことがリニア推進行政や分かり易く報道する組織の仕事でもあるでしょう。
NHK記事ページに掲載された動画ではリニア高架の防音防災フードを地面から撮影した画像が出ましたが、高速道路と同様な防音壁の区間を走行する画像や、防音壁も無いむき出し高架(何処かにあるはず)走行の場合を地上から撮影した写真を私は未だ確認したことがありません。
富士川町の広報でも私が確認したいリニア走行写真は掲載されていませんでした。
私が見るリニア走行写真は全て軌道より高い位置、上から見下ろすように撮影された写真だけです。水平目線の写真は都留駅近傍(即ち高架の上)での撮影だけのように思います。

山梨県政では「リニアの見える化」を推進しています。
「リニアの見える丘」などの施設は山梨県笛吹市にはあります。しかし甲府市、中央市その他沿線各地に同様な観光施設を造る計画があるかは未確認です。富士川町住民意見調査に際してリニア新幹線観光施設計画も考慮しているという情報も知りません、基礎自治体における県政「リニアの見える化」施策との協働企画の確認は後日の課題です。

posted by ict工夫 at 21:56| 環境影響