2018年03月15日

上伊那地域連絡会シンポジウムで岸博幸教授、リニア「開業までが勝負」

選ばれる上伊那を イノベーションで魅力高めて(長野日報 2018年3月12日 6時00分)

2027年のリニア中央新幹線開業と飯田市への県内駅設置を見据え、上伊那地域の振興につなげる方策を考え合うシンポジウムが(2018年3月)11日、伊那市美篶の信州INAセミナーハウスであった。
元経産官僚でテレビ番組のコメンテーターとしても活躍する慶應義塾大学大学院教授の岸博幸さんが講演。「上伊那の魅力を明確にして、その魅力を高め、この地に来たいという理由をつくってほしい」と求め、「27年からではなく、27年までが勝負になる」と訴えた。
岸さんは、地方の新幹線駅のほとんどが通過点になっている現状に触れ、「新幹線が通って地域が良くなることはない」と断言。企業誘致や観光誘客など、単なる「来てくれ、来てくれ」の戦略では失敗に終わるとした。
「選ばれる地域」にしていくには、「地域でイノベーションを次々と創り出すことが大切」と強調。「産業だけでなく、あらゆる分野で、新しい組み合わせ(イノベーション)による新たな価値を地域全体で生み出していき、伊那谷を世に知らせてほしい」と述べ、「私の別荘がある原村もそうだが、伊那谷にはいいパーツが豊富にある。それらを組み合わせて魅力を高めていって」とエールを送った。
(以下略)
市町村や経済団体、金融機関などでつくる「リニア中央新幹線の活用を考える上伊那地域連絡会」と県上伊那地域振興局が主催し、一般を含めて約260人が参加。2部構成で行い、前半ではJR東海の古谷佳久さんがリニア整備計画の意義や工事の進ちょく状況などを報告した。
開会あいさつで、振興局の堀田文雄局長は「大都市圏と伊那谷の時間距離は大きく短縮する。あと9年というのは決して長い時間ではない。伊那谷を選ばれる、質の高い地域にするためにはどうしたらよいか、皆さんで考え合う機会にしたい」と述べた。
リニア中央新幹線について岸博幸さんは 2017年12月20日 記事(TOKYO FM+)岸博幸氏、リニア中央新幹線の開通による経済効果を解説 でも語られています。

●「東京という都市単位ではなく、“首都圏”という概念での競争力強化を狙っている」
●「現在だと40分は、東京から千葉くらいの距離感。リニアが開通することで、日本で一番製造業が強い中京圏と首都圏が現在の東京・千葉間と同様の距離感になり、事実上の首都圏がさらに大きくなる。そして首都圏と中京圏の人間の交流が生まれることにより、日本にかなり大きな経済効果がのぞまれる」
●「ほとんどのオリンピック開催国は、オリンピック開催後に景気が悪くなっている。にもかかわらず、東京オリンピック開催後は経済におけるプラスの起爆剤がほとんどない」「だからこそリニアの開通は日本にとって重要な出来事。談合は許しがたい」

東京〜名古屋40分という数値だけで、国土交通省と同様にスーパー・メガリージョンの実現を考えておられると思えます。リニア中央新幹線が予定通り無事に開通したとしても、現在計画されている運行・搭乗システムは、山手線や総武線、東海道新幹線などとは全く違うことを考慮しておられないようです。そしてその頃には情報通信システムがどのように進化しているかも。
物の移動だけは実物を運ぶしかありませんし、観光旅行も実物との対面が目的ですが、人から人への情報移動は果たしてどのように変化するでしょうか。
スーパー・メガリージョンを考える時、東京本社、名古屋本社で考えているのではないかと思います。今の税制では支社・事業所・工場のある地域で地域財政のメリットはいかほどか。山梨県では忍野村、昭和町が地方交付税を受けない自治体なのは定着した企業業績によると私は理解しています。自治体が地方交付税を受けない財政体制を確立できたらスーパー・メガリージョンは成功したと言えるのではないか。私はこの点も学習して考えてみたいと思います。

リニア「開業までが勝負」元経産官僚・岸教授が伊那で講演(中日新聞長野県版 2018年3月12日)

「リニア中央新幹線を地域に活かすためのシンポジウム」が(2018年3月)11日、伊那市美篶の信州INAセミナーハウスで開かれ、約260人が訪れた。
 県上伊那地域振興局などが主催。「リニア新幹線に向けた伊那谷の未来の作り方」と題し、元経済産業省官僚の岸博幸慶応大大学院教授が講演した。
 岸教授は、2027年のリニア新幹線開業後に地域が良くなるとの考えは「間違いだ」と指摘。「リニア開業までが勝負になる」とした上で、伊那谷の市町村や産業界などが協力し「人が来たいと思うような魅力的な地域をつくることが重要だ」と述べた。
 地域づくりの鍵は、既存のブランドやノウハウなどを組み合わせる「イノベーション」にあると解説。原村に別荘があると明かし「伊那や諏訪にある山の景色や温泉、食べ物といった魅力を磨き、これらの新しい組み合わせを考えてほしい」と呼び掛けた。(© 岩田忠士)
posted by ictkofu at 06:24| Comment(0) | TrackBack(0) | 地域活性化
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