2018年07月25日

長野県中川村のブッポウソウ問題で日本経済新聞も報道

この事案の基本情報は長野県上伊那郡中川村・・・中川村リニア中央新幹線対策協議会 が2018年7月12日に開催した「第16回中川村リニア中央新幹線対策協議会」の会議録です。
2018年07月14日 長野県中川村のブッポウソウ保護でJR東海が工事中断(報道記録) の書いた通りですが、日経の専門サイトからも記事が出ましたので引用記録しておきます。公式会議記録が公開されたら私のWebサイトで整理する予定です。

リニア関連工事で問題続出、斜面崩壊の次は「野鳥消失」(2018年7月24日 日経 xTECH/日経コンストラクション)

 昨年(2017年)末に長野県中川村の斜面崩壊の原因となったリニア中央新幹線関連のトンネル工事で、新たな問題が発生した。現場付近の橋で毎年営巣している県天然記念物の渡り鳥「ブッポウソウ」が、今年は飛来した後に姿を消した。工事が影響した可能性があるとの指摘を受け、発注者のJR東海は(2018年)7月13日に工事を中断。今後の対応を検討している。
 問題の現場は、リニアの工事用道路として建設している四徳渡(しとくわたり)トンネル。延長1.2kmで、幅9m、高さ6m、断面積50㎡。施工者の戸田建設・吉川建設JVが昨年(2017年)1月に本格着工し、18年度内の完成を目指して工事を進めていた。
 7月12日に開かれた中川村リニア中央新幹線対策協議会で、地元の保護団体「ブッポウソウの里の会」が付近の四徳大橋で営巣中だったブッポウソウが6月20日ごろまでにいなくなったと報告。工事による影響の可能性を指摘した。これを受け、協議会会長を務める宮下健彦村長がJR東海に工事の中断を要請した。
 里の会によると、ブッポウソウは1990年以降、毎年4月末から5月初旬にかけて飛来し、5月中旬から四徳大橋の上弦材に設けられた点検口などで営巣している。今年も4月末に飛来し、2組のつがいが営巣を始めたが、5月20日ごろからは点検口などへの出入りをやめ、6月20日ごろまでに橋の付近から姿を消した。
 里の会では「断定はできないが、30年近く毎年営巣していた場所からブッポウソウがいなくなったのは、工事が影響しているのではないか」とみている。
 これに対してJR東海は、長野県の公共事業の環境配慮書に基づいて、専門家の助言を受けながら、工事車両の通行や工程に配慮した計画を作成したと主張。実際の工事でも繁殖期間中は大きな音のする作業やクレーン作業を避けるなどの対策を行っていたと説明する。
 例えば、5月11日以降はクレーン作業を実施せず、夜間の照明もトンネル坑内や道路案内など安全上必要なものに限定したという。
工事内容を巡る認識の違いも
 さらにJR東海は、現場付近に生息するブッポウソウの営巣に配慮するため、専門家の意見を踏まえながら生態調査を毎年実施。長野県や中川村、ブッポウソウ里の会、日本野鳥の会伊那谷支部などが集まる会合で、調査の方針や結果などを報告している。
 今年もブッポウソウ飛来前の4月下旬の会合で、18年度の調査の方向性を示すとともに、ブッポウソウの営巣期間に実施する工事の内容や使用する重機の種類などを対面で説明したという。
 その後、ブッポウソウが毎年営巣していたトンネル西側の工事で、5月10日までクレーンを、同19日まで小型のバックホーを使って作業を進めた。
 しかし里の会などは、「4月下旬の会合でJR東海から工事の内容に関する細かい説明や工事の進め方に関する具体的な相談はなかった」と反論。「ブッポウソウは人の動きに敏感なので、重機作業が営巣に影響を与えた可能性がある」としている。
(中略)
 (2018年)7月に入ってブッポウソウがトンネル付近を飛んでいる姿が目撃されているが、営巣は確認されていない。JR東海は今後、トンネル西側の工事について7月末の現地調査後に専門家の助言を受けながら再開時期を決定する方針だ。ブッポウソウが営巣していなかったトンネル東側は7月19日に工事を再開した。
 そのトンネル東側では、昨年12月に付近の県道松川インター大鹿線脇の斜面が 高さ20m、幅10m にわたって崩れ、300㎥ の土砂が路面に流入するトラブルが発生している。【注-1】

【注-1】2017年12月16日 長野県のリニア発生土運搬道路工事の近傍で土砂崩れ発生

posted by ictkofu at 15:10| Comment(0) | TrackBack(0) | 環境影響
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