◇ 2018.12.10 リニア新幹線、工事順調でも残る「最大難所」 品川近くの建設は進むが、静岡は今も協議中(大坂直樹 : 東洋経済記者)
この記事は Yahoo! に同時配信されています・・・リニア新幹線、工事順調でも残る「最大難所」
読者コメントが投稿できる仕様で、東洋経済サイトでは34件、Yahoo!サイトでは123件の投稿がありました(2018.12.14 確認)
2018年11月28日、工事中の北品川非常口が報道陣に公開されたので視察された記者さんの記事です。
中見出しは以下の3件・・・
今後掘り進めるトンネルは品川方面から名古屋方面に向って下っていく。斜度は40パーミル。1km進むごとに40mの高低差が生じる。東海道新幹線1編成を例にとれば、先頭と最後尾で16mの高低差が生じる計算だ。新幹線で最も急勾配とされる九州新幹線でも35パーミル。鉄輪の斜度の限界を超えられる理由は、磁気を利用して動くリニアだからこそだ。
工事現場の写真が見られる事は少ないので参考になりました。大深度地下工事のシールドマシンなどの機材を搬入し発生土(残土)を搬出する出入口。非常口とは開通後の名称。
ちなみに山梨リニア実験線の勾配については、山梨リニア実験線(リニア中央新幹線建設促進期成同盟会)に実験線42キロ区間の勾配が記載されています。当然ですが40パーミル区間も数箇所あります。
JR東海は県に歩み寄り、「ポンプアップ等を用いて全量を大井川に戻す」という姿勢に転じた。現在は「全量戻し」を前提にその方法や戻す水の状態について協議が重ねられている。
この件は大井川問題として整理しておく予定で情報だけは確認しています。
◇ 2027年の開業目標は守れるか
2025年の大阪万博開催が決まったが、2020年の東京五輪後のビックイベントがリニア開業であることに異論を挟む余地はない。2027年を見据え、名古屋では大規模な駅周辺の再開発計画が進んでいる。品川駅も駅改良工事や駅ビル開発などの計画がある。
その2027年に肝心なリニアが走っていないのでは画竜点睛を欠く格好になるが、安全面をおろそかにしたり、作業のクオリティーを下げたりしてまで2027年にこだわるという選択肢はJR東海にはないはずだ。2028年以降の開業という可能性も頭の片隅に入れておくほうがよいだろう。
その2027年に肝心なリニアが走っていないのでは画竜点睛を欠く格好になるが、安全面をおろそかにしたり、作業のクオリティーを下げたりしてまで2027年にこだわるという選択肢はJR東海にはないはずだ。2028年以降の開業という可能性も頭の片隅に入れておくほうがよいだろう。
地域活性化のテーマでリニア中央新幹線事業を観ている私としては、沿線各自治体それぞれの単独事業とは全く異なる点について各自治体当事者さん達がどれほど考慮されておられるかを確認できないもどかしさを感じています。