◇ 改良リニア、「鼻」に凹凸でより静かに 2020年完成(朝日新聞 2018.12.20 21:12 gooニュース配信)
(中略)
他紙では・・・
◇ 山梨リニア実験線に改良型試験車両 2020年春に完成へ(2018.12.20 乗りものニュース編集部 )
◇ JR東海、リニア試験車「L0系」改良へ 非接触給電に一本化、デザイン刷新(2018年12月20日 17時11分 ITmedia ビジネスオンライン)
JR東海サイトを確認しました。
ニュースリリース に記載の 『2018.12.20 中央新幹線 【社長会見】超電導リニア 改良型試験車の製作について(232.1KB)』/news/release/nws002626.html の本文は PDFファイル(000039077.pdf) です。
東海旅客鉄道株式会社
このたび、リニア営業車両の仕様策定に向け、L0系を更にブラッシュアップさせた改良型の試験車を製作することになりましたので、お知らせします。
1.試験車の改良点(別紙1・2)
(1)先頭形状の最適化
・今回の改良型は、営業車両の仕様である誘導集電方式を全面的に採用するため、ガスタービン発電装置を搭載しないこととします。これを前提として、これまでの走行試験で得られた結果をもとに先頭形状を最適化することで、L0系と比較して、先頭部の空気抵抗を約13%下げ、消費電力や車外騒音を低減します。
※誘導集電方式:電磁誘導の作用を利用して、車内用の電気(照明や空調など)を非接触で供給する方式
※ガスタービン発電装置:灯油を使用して、車内用の電気を発電する装置
(2)前照灯・前方視認用カメラ位置の変更
・前照灯および前方視認用カメラの位置を上部に変更し、前方の視認性を向上させます。
(3)カラーリング
・進化し続ける躍動感と新しい先頭形状での滑らかな空気の流れを、青の流線デザインによりイメージしています。
2.製作車両数
・先頭車:1両
・中間車:1両
※走行試験の際は、既存のL0系先頭車・中間車と組み合わせて走行する予定です。
3.製作メーカー
・先頭車:株式会社 日立製作所
・中間車:日本車輌製造 株式会社
・2020年春 完成予定
広報記事で言及された別紙図を引用しておきます。


広報記事で「L0系と比較して、先頭部の空気抵抗を約13%下げ、消費電力や車外騒音を低減します。」と書かれていますが、車外騒音の低減について現状と改良型の騒音値が示された資料も見たいところです。
リニアモーターカーは、いわばエンジンと翼が無い航空機が時速500キロで飛んで行くようなものですから、自動車や車輪鉄道の騒音とは異なるはずです。山梨リニア実験線ではこの点を考慮した騒音測定が地域行政も参加して繰り返されたはずだと思っていますが、その報告を私は未だ確認できていません。
◇ 誘導集電による車上電源に関する超電導磁気浮上式鉄道実用技術評価(国土交通省・PDFファイル)
◇ リニアの電源について(2011年9月14日 かかしさんの窓)
◇ 山梨リニア実験線の誘導集電技術と客車の電源(2015年12月14日 このブログに書いた記事です)
誘導集電について私は不勉強ですから、リニアモーターカー技術と共に今後の学習課題です。