2018年12月20日

リニアL0系改良型で騒音低下

改良リニア、「鼻」に凹凸でより静かに 2020年完成(朝日新聞 2018.12.20 21:12 gooニュース配信)

JR東海は(2018年12月)20日、2027年開業予定のリニア中央新幹線を走る営業車両について、新たな試験車を製作すると発表した。先頭部分に丸みを持たせ、走行中の騒音軽減などをめざす。2020年春に完成し、山梨県内にある実験線を走り出す予定だ。
(中略)
 現行車両の改良型という位置づけで、東海道新幹線の初代車両にちなんだ「L0(エルゼロ)系」の名は変えない。先頭車は、現行車両で先端部にあるカメラと前照灯を中間付近に移動。長く伸びる「鼻」の部分に凹凸を設けたため、「鼻筋」の通った顔付きとなった。先頭部分の空気抵抗は現行車両より13%下がり、省エネや騒音低下が期待できるという。
 2編成あるL0系のうち、先頭車と中間車を1両ずつ改良型に置き換える予定だ。金子慎社長は「改良型でほぼ完成したという思いはあるが、さらなるブラッシュアップを続けていきたい」と話した。(細沢礼輝)

他紙では・・・
山梨リニア実験線に改良型試験車両 2020年春に完成へ(2018.12.20 乗りものニュース編集部 )
JR東海、リニア試験車「L0系」改良へ 非接触給電に一本化、デザイン刷新(2018年12月20日 17時11分 ITmedia ビジネスオンライン)

JR東海サイトを確認しました。
ニュースリリース に記載の 『2018.12.20 中央新幹線 【社長会見】超電導リニア 改良型試験車の製作について(232.1KB)』/news/release/nws002626.html の本文は PDFファイル(000039077.pdf) です。

2018年12月20日
東海旅客鉄道株式会社
超電導リニア 改良型試験車の製作について
 当社では、2027年の中央新幹線 品川・名古屋間開業に向け、山梨リニア実験線において、2013年からL0系車両による走行試験を実施しています。
 このたび、リニア営業車両の仕様策定に向け、L0系を更にブラッシュアップさせた改良型の試験車を製作することになりましたので、お知らせします。

1.試験車の改良点(別紙1・2)

 (1)先頭形状の最適化
  ・今回の改良型は、営業車両の仕様である誘導集電方式を全面的に採用するため、ガスタービン発電装置を搭載しないこととします。これを前提として、これまでの走行試験で得られた結果をもとに先頭形状を最適化することで、L0系と比較して、先頭部の空気抵抗を約13%下げ、消費電力や車外騒音を低減します。
  ※誘導集電方式:電磁誘導の作用を利用して、車内用の電気(照明や空調など)を非接触で供給する方式
  ※ガスタービン発電装置:灯油を使用して、車内用の電気を発電する装置

 (2)前照灯・前方視認用カメラ位置の変更
  ・前照灯および前方視認用カメラの位置を上部に変更し、前方の視認性を向上させます。

 (3)カラーリング
  ・進化し続ける躍動感と新しい先頭形状での滑らかな空気の流れを、青の流線デザインによりイメージしています。

2.製作車両数
 ・先頭車:1両
 ・中間車:1両
 ※走行試験の際は、既存のL0系先頭車・中間車と組み合わせて走行する予定です。

3.製作メーカー
 ・先頭車:株式会社 日立製作所
 ・中間車:日本車輌製造 株式会社

4.スケジュール
 ・2020年春 完成予定

広報記事で言及された別紙図を引用しておきます。

試験車の改良点(別紙1)
改良型試験車カラーリング(別紙2)

広報記事で「L0系と比較して、先頭部の空気抵抗を約13%下げ、消費電力や車外騒音を低減します。」と書かれていますが、車外騒音の低減について現状と改良型の騒音値が示された資料も見たいところです。
リニアモーターカーは、いわばエンジンと翼が無い航空機が時速500キロで飛んで行くようなものですから、自動車や車輪鉄道の騒音とは異なるはずです。山梨リニア実験線ではこの点を考慮した騒音測定が地域行政も参加して繰り返されたはずだと思っていますが、その報告を私は未だ確認できていません。

誘導集電による車上電源に関する超電導磁気浮上式鉄道実用技術評価(国土交通省・PDFファイル)
リニアの電源について(2011年9月14日 かかしさんの窓)

山梨リニア実験線の誘導集電技術と客車の電源(2015年12月14日 このブログに書いた記事です)
誘導集電について私は不勉強ですから、リニアモーターカー技術と共に今後の学習課題です。

posted by ict工夫 at 23:27| 技術評価