2019年03月15日

山梨リニア実験線発生土置き場を 2018年9月5日に視察した報告、中川村より

長野県中川村リニア中央新幹線対策協議会 において 第17回中川村リニア中央新幹線対策協議会開催(2018.11.1) の会議録が公開されています。
 期日 平成30_2018年11月1日(木) 午後7時〜8時20 分
 場所 中川村基幹集落センター集会室
 出席者 委員18 人(欠席者5人) JR東海5人、長野県4人、工事請負業者12 人、村関係者9人
「6 報告事項 (1)山梨リニア実験線発生土置き場視察について」を会議録(PDFファイル)から引用、記録しておきます。

幹事(PDFファイル p.3 〜)
 続きまして報告事項でございます。
去る(2018年)9月25日に山梨リニア実験線の発生土置き場の視察を行いました。
内容につきましては、むらづくり係長から報告をお願いします。

会長(引用は当該箇所のみ)
 その前にいいですか。
まず、前回の協議会での一致したところ、委員の皆さんと確認したところについて幾つか申し上げます。
(中略)
それと、もう一つ、山梨実験線の埋め土の実例の現地調査を行う、・・・
(という発言から、この現地調査は前回の協議会で決められていた事が分かります。)

幹事(PDFファイル p.8 〜)
 それでは、リニア実験線発生土置き場の視察に行ってまいりましたので、その内容の報告をさせていただきたいと思います。
資料をめくっていただいて、4ページから簡単にまとめさせていただいております。写真がちょっと見づらかったりするんですけれども、そこはちょっと御勘弁いただければと思います。
4ページのほうですけれども、9月25日に開催をさせていただいて、12人の委員、幹事、事務局で視察に行ってまいったということになります。
全体の位置図としては、こんな感じで、リニア実験線の周りに行くような形で、結構長距離な移動になりました。
1つ目の都留市の盛り土の視察の場所ですけれども、ここは約55万㎥の残土を活用して土地改良を行った事例となります。リニア実験線のトンネル区間とトンネル区間の間の谷間に位置をしていまして、下流には住宅も存在をしているような場所になります。
ちょっとわかりづらいんですけれども、中央を流れていた河川っていうのがあったんですけれども、その河川を南側の山のほうにつけかえをして、農地として今活用をされているといったような説明を受けました。
続いて②番の大月市の事例ですけれども、ここは約80万㎥の残土を活用してガイドウエー施設、関連施設だったり大月の広域事務組合の焼却施設、あと特別養護老人ホーム、人工芝のサッカー場が建設をされていました。ここも直下に民家があるような土地でした。
めくっていただいて6ページ目ですけれども、ここも大規模でしたが、笛吹市の事例になります。ここは約160万㎥の残土を活用してガイドウエー施設、関連施設が建設をされているということでした。この埋め立てをした場所の直下には中央道が走っているといったような場所になります。ガイドウエーヤードとして活用している間は、JRによって年2回除草をしたりといった管理をしているというような説明を受けました。ここは2つの沢筋を埋め立てていまして、実験線残土発生土の中でも最も大きなものだという説明を受けました。
簡単な説明ですが、いろいろをごらんいただけたと思います。
以上です。

幹事
 報告事項は以上でございますが、御質問等ございますでしょうか。
(質問発言は無いので次の事項に入る)
それでは、報告事項は以上とさせていただきまして、7の協議事項に入ってま いります。

長野県中川村はリニア沿線に該当する地域ではありません。南アルプストンネル長野工区の工事推進の為に必要な道路の改良工事に関係されているのです。主要地方道松川インター大鹿線工事による環境問題や発生土処分が中川村にも影響することから中川村リニア中央新幹線対策協議会が設置されました。
これまでの経過は協議会ホームページから読み出せます。

都留市の事例
 約55万㎥の残土を活用して土地改良を行った事例となります。リニア実験線のトンネル区間とトンネル区間の間の谷間に位置をしていまして、下流には住宅も存在をしているような場所
 中央を流れていた河川を南側の山のほうにつけかえをして、農地として今活用をされているといったような説明を受けました

大月市の事例
 ガイドウエー施設、関連施設あり
大月都留広域事務組合 まるたの森クリーンセンター・初狩憩いの公園サッカー場の案内地図あり
特別養護老人ホーム志仁也(社会福祉法人富士桜桃会) 案内地図あり

笛吹市の事例
 ガイドウエー施設、関連施設が建設をされている
 この埋め立てをした場所の直下には中央道が走っている
ガイドウェイ施設が建設されているとは リニアのガイドウェイ関連工事(山梨地区)は清水建設が落札(2018年01月19日)、この場所かも知れません。
関連記事・中央道境川PAそばの残土置場(南信リニア通信 2018/05/24)

中川村リニア中央新幹線対策協議会の会議録には参照資料は添付されていませんので、上記の現地確認は別な方法で確認しておく予定です。リニア実験線建設事業に関連した発生土処理について記録された情報は山梨県サイトにはありません。

山梨リニア実験線の建設事業経過について私は全くと言ってよいほど知識がありません。実験線事業で発生した問題については行政公式サイトでは無くフリージャーナリストなど民間のWebサイト、ブログなどから知ったのみです。Wikipedia などの記事では技術実験の進展は書かれていても、社会実験ともいうべき実用化に向けた問題の調査やその解決がどのように図られたかに触れているものでは無いと思えます。
私にとって実験線建設経過を諸々の点から整理するのは今後の課題の一つです。今回も山梨県外から得られた情報は貴重でした。

posted by ict工夫 at 21:34| 発生土(残土)