2019年10月09日

リニア実験線車両基地で車両搭載装置の出火事故、今後の成行きに注目

後述しますが、私はこの件については最初に 2019.10.07 夜の産経新聞記事で知りました。そして翌日10月8日夜にYBS山梨放送記事から情報を得たのです。多分この報道が事件の結論になるでしょう。

2019.10.08 18:20 リニア実験線で火災 3人が重軽傷(YBS山梨放送ニュース)
 『JR東海によると、停電状態にした車両から試験データを抜き取る作業を行った後、「断路器」と呼ばれる装置を操作し、電源を復旧させたところ、断路器から火花が出たとみられている。断路器は先頭車両の床下にあり、空調などに電源を入れるスイッチの役割を果たしていた。リニア以外にも一般に使われている機器だという。』

事業者JR東海の記者発表だと思います。実験測定用の機材ではなく、「先頭車両の床下にある空調などに電源を入れるスイッチ、リニア以外にも一般に使われている機器」 だとはっきりしました。

2019.10.8 18:13 体験乗車は予定通り実施 リニア実験線火災「走行に支障ない」 産経新聞の続報も確認できました。
 JR東海によると、事故は7日午後4時5分ごろ発生。走行データ取得のために先頭車両の機器室で「作業用断路器」と呼ばれるスイッチで電源を切った後、再び入れた際に発火し、作業員の衣服に燃え移った。・・・機器メーカー社員の三重県伊勢市の男性が軽傷を負った。・・・同社(JR東海)は「火花」と説明しているが、状況からある程度の強い火だったとみられる。スイッチを入れた電源は車内照明や空調のためのもので、走行用ではないという。
出火した車両は8月30日に体験乗車に使用したという。今月(2019年10月)の体験乗車は15、16日にJR東海主催で、17、18日に山梨県主催で実施される。【編注・下記リンク参照】
体験乗車を中止しないことについて、JR東海は「走行とは無関係の機器のトラブルで走行に支障はない。車両は別の車両を使用する」としている。 改良型実験用車両の導入のため、体験乗車はその後は当面行われない。

超電導リニア体験乗車実施に関するご案内(主催:JR東海)
山梨県リニアどきどき体験乗車の実施について

「作業用断路器」 この機器のメーカーを明確にせねばいけません。当該企業からのメッセージが必要な事案です。何処でも起る火花で火傷(2名重傷、1名軽傷)という事件に対する製造業者の対応があって当然ですし、場合によっては自動車や家庭用電気機器などと同じくリコールもあり得る。国土交通省だけでなく経済産業省にも関係する事案だとはっきりしたのです。
しかし一般家庭で使われる機器では無いと思えます。製造元では販売先のリストが整理されているような事業用でしょうから、国民生活センターのリコール情報は必要無いかも知れません。
この機器がリニア実験線同様に他の鉄道交通機関などで使われているなら、それら全車両の確認になるかも知れないはずですが、それへの対応は別な話です。
【関係行政】
◇ 経済産業省 関東東北産業保安監督部 電気保安(電力安全課)のホームページ |  電気事故報告について
◇ 独立行政法人 製品評価技術基盤機構 リコール情報(2019年度)
JR東海やリニア実験線の地元行政から、この事件に関する情報発信を私は確認していません。

この件については最初に産経新聞の記事で知りました。
2019.10.07 22:25 「リニア実験線の車両から出火 作業員3人重軽傷」(産経新聞)

 (2019年10月)7日午後4時5分ごろ、山梨県都留市朝日曽雌のJR東海山梨リニア実験線車両基地で、車両点検中に機械から出火。作業員の衣服に燃え移り、3人がやけどを負った。

 大月署によると、東京都八王子市南町のAさんと千葉県習志野市谷津のBさんが重傷。三重県伊勢市下野町のCさんが軽傷。【引用者が氏名を伏せました】

 JR東海東京広報室は当初、「詳細を把握していない。公表するかどうか未定」 としていたが、その後取材に応じ 「電気回路のスイッチを入れたときに発火した。負傷した3人のうち2人が社員で1人がメーカーの作業員だが、誰が社員かは言えない」 とした。
【編注・ツルシ アサヒソシ 山梨県都留市朝日曽雌

2019.10.08 14:33 の読売新聞は、リニア車両で火災、2人重いやけど…基地で作業後、通電時に出火か
 『7日午後4時5分頃、山梨県都留市の山梨リニア実験線車両基地で、停車していた試験車両内から出火、約1時間20分後に消し止められた。この火災で、近くで作業していたJR東海の作業員ら3人の衣服に火が燃え移り、病院に搬送されたがやけどなどのけがを負った。
県警大月署によると、3人のうち東京都八王子市の男性作業員(31)と千葉県習志野市の男性作業員(29)が顔や腕などに重いやけどを負ったとみられ、もう一人の男性作業員(41)は軽傷とみられるという。 JR東海によると、3人は試験車両「L0系」でデータを収集していた。作業を終え、車内の機器に電気を流した際に出火したとみられる。この車両は一般向けの乗車体験には使用していないという。大月警察署やJRで詳しい原因を調べている。』

定期的に行なわれているリニア体験乗車に使われる車両では無いので(2019.10.08 14:33 読売新聞)、おそらく騒音、振動、電磁波などの車内環境、走行制御などの改善実験に走行させているテスト車両で、その測定機材の発火なので間近におられた作業員さん達も避けられなかったのだと私は思いました。
しかし、2019.10.8 18:13 の産経新聞は『出火した車両は8月30日に体験乗車に使用したという。』と報じました。事業者が公式広報記事を発しない限り情報はこのように混乱し、ついには事業への信頼を損なうことにもなるものです。(お蔭で私の記事構成もハチャメチャになりました。)

2019年10月08日にNHK甲府放送局は、 07時12分18時08分 の2度報じています。
『リニア点検中に火花 3人やけど』 とのタイトルで18時08分記事にJR東海の話が記録されていました。
 『JR東海は「データを取り出す作業は年に6回から7回行っているがこれまで火花が飛ぶような事例は起きていない。けがをした社員などからまだ話が聞けておらず、詳細は調査中だが、事態を重く受け止め原因究明に全力を傾けていきたい」と話しています。』
「出火」 は 「火花」 の誤植であることをNHK甲府が明確にしました。

事業者や行政からの情報発信が不明なので、NHK甲府放送局の記事を記録しておきます。最初に書いたYBS山梨放送ニュース(山梨日日新聞系列)と、このNHK記事とがオオヤケの発信に代るものとしておきます。ちなみに「約1時間20分後に消し止められた」は読売新聞が報じているのみです。
2019年10月08日 18時08分 リニア点検中に火花 3人やけど(NHK甲府放送局)
7日、都留市にあるリニア中央新幹線の実験線の車両基地で、リニアモーターカーの車両内で機械の点検作業をしていた作業員の男性3人の服に火花が燃え移り、2人が顔や腕などに重いやけどをしたほか、1人も軽いやけどをしました。
7日午後4時すぎ、都留市にあるリニア中央新幹線の実験線の車両基地で、車両の点検作業中に機械から火花が出て、作業員の服に燃え移ったと消防に通報がありました。
警察によりますと、火花は3人の服に燃え移り、東京・八王子市の31歳の男性作業員と、千葉県習志野市の29歳の男性作業員2人が顔や腕などに重いやけどをしたほか、三重県の41歳の男性作業員も手などに軽いやけどをし、いずれも甲府市内などの病院に搬送されました。
警察によりますと、これまでのところ3人とも命に別状はないということです。
警察やJRなどによりますと、3人は当時、車両基地内に停車していた実験用のリニアモーターカーの車両内で、車内の照明や空調などの電源を操作するための機械の近くで作業をしていました。
この中で、データを記録した測定器を取り外すため、機械の電源を切りましたが、再び電源を入れようとしたところ、突然、火花が飛び散ったということです。
警察とJRは原因や詳しい状況を調べています。
JR東海は「データを取り出す作業は年に6回から7回行っているがこれまで火花が飛ぶような事例は起きていない。けがをした社員などからまだ話が聞けておらず、詳細は調査中だが、事態を重く受け止め原因究明に全力を傾けていきたい」と話しています。
【以下は一般ブログで記録していた報道記録です】
2019.10.07 23:12 リニア実験線で火災、3人重軽傷=山梨(時事ドットコム)
 『山梨県警によると、』 で始まる短文記事です。「社会」カテゴリーですが8日の続報はありません(2019-10-08 15:00 現在)。

2019.10.08 14:33 リニア車両で火災、2人重いやけど…基地で作業後、通電時に出火か(読売新聞)

NHK甲府放送局は、2019年10月08日 07時12分 と 18時08分 の2度報じています リニア点検中に火花 3人やけど

2019/10/8(火) 20:00 配信 リニア車両から出火 男性3人が重軽傷(UTY Yahoo!ニュース配信版)
 Yahoo!ニュースでは読者コメントがあります。
 『このリニアの車両内での火事についてリニア中央新幹線の駅ができる予定の甲府市の樋口雄一市長は記者会見で「内容について詳細を把握して対策を」と述べ原因の究明と対策を求めました。』

最初の産経新聞記事は Yahoo!ニュースにも配信され掲載されています。300件を越える読者コメントが投稿されています。コメントは 2019-10-08 16:00 現在 600件越え
【参照】
JR東海ホームページ
リニア中央新幹線建設促進期成同盟会ホームページ
山梨県立リニア見学センター

YBS山梨放送ニュース に記事はありませんでしたが、山梨日日新聞電子版 2019.10.7 23:31 「リニア実験線で3人重軽傷、労災か」 の記事(読者限定)がありました。
今回の事件について、私は 2019.10.07 22:25 の産経新聞ニュースを知った時からのフォローでしたが、事業者や実験線関係組織からは何も情報は出ないと想定したので、当初は私の一般ブログで記録しました。それなりのアクセスがあったらしいと goo blog のデータが示してくれました。

一般に使われている機器と言及したことがヤブヘビだと私は思い記事に書きましたが、その時の検索で経済産業省が事故報告リストを出しているのを知りました。
JR東海はこの制度も承知していたと思います。
山梨県警が関与したなら、経済産業省への報告レベルでは無いと判断されたと思います。

今回のYBS山梨テレビニュースは、マスコミが事故原因の詳細詮索を始める前に、おそらく山梨県庁、山梨日日新聞とも打ち合わせて、明確な報道としてYBS山梨テレビから日本テレビで流したのだと推察しています。
YBS動画では車両等の火災被害状態は読み取れませんでした。

(私が記録したYBSニュース 2019.10.08 18:20)
都留市のリニア車両基地で7日、実験用車両の車内から火花が上がり3人が重軽傷を負う労災事故があった。警察によると、7日午後4時5分ごろ、都留市朝日曽雌のリニア車両基地にあった実験用車両内で作業中に突然火花があがった。火花はそばにいた作業員3人の服に燃え移り、都内の31歳男性と千葉県の29歳男性が顔などに重いやけどを負ったほか、三重県の41歳の男性も軽いやけどをした。
 JR東海によると、停電状態にした車両から試験データを抜き取る作業を行った後、「断路器」と呼ばれる装置を操作し、電源を復旧させたところ、断路器から火花が出たとみられている。断路器は先頭車両の床下にあり、空調などに電源を入れるスイッチの役割を果たしていた。リニア以外にも一般に使われている機器だという。データの抜き取りは年6回〜7回行われるが出火したのは初めて。
 JR東海は「走行には関係なく、安全性に影響を与えるものではない」として、別の車両を使った走行試験を継続していて、今月15日と16日の一般向け体験乗車会も実施するとしている。担当者は「原因をしっかり究明し適切に対処していく」と話している。

私が読んだ記事に限りますが「消火に1時間20分」を報じたのは読売新聞 2019.10.08 14:33 だけだったと思います。「7日午後4時5分頃、山梨県都留市の山梨リニア実験線車両基地で、停車していた試験車両内から出火、約1時間20分後に消し止められた。」
しかし、読売新聞記事にもその他報道にも消防からの情報は記載していなかったと思います。病院に搬送は報じられましたので、私は救急車が出動したとは思いました。火は車両基地消火設備で職員により即座に対応できたのだと思っていました。

私にとって読売新聞報道は、国政に関連する記事の場合には真偽不明が付きまとうのですが、 逆に、14時33分の読売新聞報道を知った事業者(あるいはリニア中央新幹線事業の推進支援者)が、急遽問題を軽微化する為に18時のYBSテレビ→日本テレビ全国向け報道に至ったとも考えられます。
真実は不明です。
全国媒体で静岡県叩きが増えていくのと同様な状況、それがネット社会でしょう。 リニア批判側のネット活用も更に増強出来たら良いと考えています。
タグ:報道 山梨県
posted by ict工夫 at 20:28| Comment(0) | 実験線
この記事へのコメント
コメントを書く
お名前: [必須入力]

メールアドレス:

ホームページアドレス:

コメント: [必須入力]