第4回長野県環境審議会リニア中央新幹線騒音専門委員会
開催日時:令和元_2019年11月14日(木曜日)会議結果の報道記事です。会議録は後日公開されますので、改めて記録する予定です。
私はこの専門委員会について記事を2度書いています、2019年06月10日 長野県にリニア中央新幹線騒音専門委員会が設置された、及び 2019年07月05日 第2回長野県リニア中央新幹線騒音専門委員会は大月市で開催、しかし騒音問題について疑問が多すぎるのでWebサイトで整理する予定は遅れています。2017年01月28日 新幹線騒音の地域類型が指定される範囲 400mについて、特にこの問題が私には未だに理解できずにおります。
◇ リニア 軌道中心から400メートル以内に国の騒音基準適用 県環境審専門委が確認(2019年11月15日 信濃毎日新聞)
2027年開業予定のリニア中央新幹線を巡り、騒音基準を適用する範囲などを検討する県環境審議会の専門委員会は(2019年11月)14日、4回目の会合を長野市で開いた。軌道中心から400メートル以内の沿線地域で、国が定めた基準値以下に規制することを確認。素案のパブリックコメント(意見公募)を実施後、(2020年)3月に県へ答申する。
新幹線の騒音に対する国の基準は、都市計画法で定めた住居専用地域や住居地域で70デシベル以下、商業地域や工業地域で75デシベル以下と規定。素案では、同法による定めのない地域については、実際に住居として使用されている地域とその他に分けて、国の基準を同様に当てはめるとした。工業専用地域や河川区域などは適用外。トンネル沿線も原則適用外だが、地上部に住宅があることも想定されることから、出口地点から坑内200メートル区間は地上部分で同様の範囲で規制する。
この日の会合では、県環境保全研究所(長野市)が軌道中心から400メートル地点の騒音が70〜71デシベルになるとの予測値を示したことを受けて、天候や地面の影響で騒音値が変動した場合についても検討。変動を加味して再予測すると、400メートル地点でほとんどの場合、70デシベルを下回ることが分かったとして、規制範囲を確認した。委員長の内田英夫・東京農業大客員教授(音響学)は取材に「騒音値は自然条件でばらつきが出るが、誤差をより正確に予測して範囲を決定できた」とした。
県水大気環境課によると、リニア沿線の神奈川、山梨、岐阜県では既に騒音基準の指定範囲を定めており、いずれも軌道中心から400メートル以内。県内では飯田市、下伊那郡喬木村、豊丘村の地上区間4・4キロが対象となる。
新幹線の騒音に対する国の基準は、都市計画法で定めた住居専用地域や住居地域で70デシベル以下、商業地域や工業地域で75デシベル以下と規定。素案では、同法による定めのない地域については、実際に住居として使用されている地域とその他に分けて、国の基準を同様に当てはめるとした。工業専用地域や河川区域などは適用外。トンネル沿線も原則適用外だが、地上部に住宅があることも想定されることから、出口地点から坑内200メートル区間は地上部分で同様の範囲で規制する。
この日の会合では、県環境保全研究所(長野市)が軌道中心から400メートル地点の騒音が70〜71デシベルになるとの予測値を示したことを受けて、天候や地面の影響で騒音値が変動した場合についても検討。変動を加味して再予測すると、400メートル地点でほとんどの場合、70デシベルを下回ることが分かったとして、規制範囲を確認した。委員長の内田英夫・東京農業大客員教授(音響学)は取材に「騒音値は自然条件でばらつきが出るが、誤差をより正確に予測して範囲を決定できた」とした。
県水大気環境課によると、リニア沿線の神奈川、山梨、岐阜県では既に騒音基準の指定範囲を定めており、いずれも軌道中心から400メートル以内。県内では飯田市、下伊那郡喬木村、豊丘村の地上区間4・4キロが対象となる。
◇ 騒音指定、軌道から400メートルに リニアで県専門委(2019年11月15日 中日新聞)
リニア中央新幹線の沿線地域で、地上走行時の騒音指定のあり方を検討している県環境審議会の騒音専門委員会が(2019年11月)14日、長野市内で開かれ、騒音指定は軌道中心から幅400メートルの範囲、トンネル出入り口では200メートル入った区域の幅400メートル範囲にする方針を決めた。同審議会は25日に騒音専門委から中間報告を受けて議論し、来年(2020年)3月に県に答申する。
県内の地上走行部は4.4キロで、県はこのうち周辺に住宅などがある4.1キロ区間を騒音指定することにしている。リニアの騒音の環境基準は新幹線に準じ、都市計画法に基づく住宅地域で70デシベル以下、商工業地で75デシベル以下に抑えることになっている。騒音指定では、他の沿線県は軌道中心から400メートルの範囲としているが、騒音専門委では県内の指定のあり方などを検討してきた。
県環境保全研究所(長野市)がJR東海の環境影響評価(アセスメント)を参考に16両編成、防音壁の高さ3.5メートル、最高速度が時速500キロでの走行時の騒音を独自に予測調査したところ、リニアが走る高架橋の高さが15〜25メートルの場合は騒音が70デシベルだったものの、5〜15メートルになると71デシベルになり、環境基準を超えていた。
騒音専門委は9月の会合で、空気による騒音の吸収なども考慮したデータを示すよう求めていた。
この日の会合で、同研究所は、空気による騒音の吸収は軌道中心から400メートルでは2〜3デシベル小さくなり、騒音が大きい方から10本の平均値では1.7デシベル大きくなるとのデータを提示。これを受け、委員らは気象条件や地形による影響も考慮した上で「幅400メートルで70デシベル以下は達成できる」と判断し、トンネル出入り口では騒音が大きくなる点には、新幹線に準じて出入り口から200メートル区間を指定対象にすることにした。
騒音専門委は騒音や鉄道の専門家とリニアが地上を走行する飯田市、喬木、豊丘両村の関係者ら7人で構成。内田英夫委員長(日本騒音制御工学会理事)は会合後「騒音が小さくなるデータと大きくなるデータを基に議論できた。今回の方針には自信がある」との認識を示した。
(渡辺陽太郎)
【漢数字はアラビア数字に引用者が書き換えました。】
県内の地上走行部は4.4キロで、県はこのうち周辺に住宅などがある4.1キロ区間を騒音指定することにしている。リニアの騒音の環境基準は新幹線に準じ、都市計画法に基づく住宅地域で70デシベル以下、商工業地で75デシベル以下に抑えることになっている。騒音指定では、他の沿線県は軌道中心から400メートルの範囲としているが、騒音専門委では県内の指定のあり方などを検討してきた。
県環境保全研究所(長野市)がJR東海の環境影響評価(アセスメント)を参考に16両編成、防音壁の高さ3.5メートル、最高速度が時速500キロでの走行時の騒音を独自に予測調査したところ、リニアが走る高架橋の高さが15〜25メートルの場合は騒音が70デシベルだったものの、5〜15メートルになると71デシベルになり、環境基準を超えていた。
騒音専門委は9月の会合で、空気による騒音の吸収なども考慮したデータを示すよう求めていた。
この日の会合で、同研究所は、空気による騒音の吸収は軌道中心から400メートルでは2〜3デシベル小さくなり、騒音が大きい方から10本の平均値では1.7デシベル大きくなるとのデータを提示。これを受け、委員らは気象条件や地形による影響も考慮した上で「幅400メートルで70デシベル以下は達成できる」と判断し、トンネル出入り口では騒音が大きくなる点には、新幹線に準じて出入り口から200メートル区間を指定対象にすることにした。
騒音専門委は騒音や鉄道の専門家とリニアが地上を走行する飯田市、喬木、豊丘両村の関係者ら7人で構成。内田英夫委員長(日本騒音制御工学会理事)は会合後「騒音が小さくなるデータと大きくなるデータを基に議論できた。今回の方針には自信がある」との認識を示した。
(渡辺陽太郎)
【漢数字はアラビア数字に引用者が書き換えました。】