2019年12月11日

静岡問題解決に成田空港の体験から学ぶ?

2019年12月09日 リニア難航で成田の取り組み聞く(NHK)
リニア中央新幹線の工事をめぐり、環境への影響を懸念する静岡県とJR東海の協議が難航する中、国土交通省は地域との共生をテーマにした勉強会を開き、長年地域の理解を得る努力を続けてきた成田空港会社の取り組みを聞きました。

リニア中央新幹線の静岡県内の区間の工事をめぐっては、県が大井川をはじめとする水資源への影響に対する懸念から着工を認めておらず、開業時期に影響が出かねない状況になっています。
勉強会には、JR東海と成田空港会社の幹部のほか、国土交通省の鉄道局の担当者らが参加しました。
国土交通省によりますと、勉強会で成田空港会社は、用地の取得や騒音問題で地域の理解を得るため「地域共生部」という専門の部署を設け、地元への説明会を重ねてきたほか、空港周辺に窓口を5か所設置し騒音などの相談を受け付けていることなどを紹介したということです。

JR東海の宇野護副社長は、勉強会のあと「いろいろな角度からコミュニケーションを取り、地域と長期の信頼関係を築いてきたことをお聞きした。今後、地域との連携、事業の推進に生かしたい」というコメントを出しました。
また、国土交通省の水嶋智鉄道局長は「常に謙虚な気持ちを忘れず、地域社会と向き合うことが大切だ。地域からコミュニケーションが欠けていると思われると、リニアの早期実現と環境保護が両立しないおそれがある」と述べました。
この件は国土交通省が開催を告知していました・・・
〜地域と共生可能な交通インフラ整備のあり方を議論・検討します〜第1回「交通インフラ整備と地域共生に関する勉強会」の開催(2019年12月5日)
 大規模な交通インフラの整備にあたっては、持続可能な社会の実現に向けた観点等からこれまで以上に地域社会との共生を図ることの重要性が高まっています。そこで、国土交通省では、これまで行われてきた事業での取組事例等を参考にしながら、交通インフラ整備における地域共生に資する手法・考え方について検討を行うため、「交通インフラ整備と地域共生に関する勉強会」を下記のとおり開催します。
 第1回目は、成田国際空港整備事業におけるこれまでの取組みを参考にしながら、本格化しているリニア中央新幹線の整備と地域社会との関係をテーマに議論・検討を行う予定です。
1.日時:令和元年12月9日(月)  9:30〜11:30
2.場所:中央合同庁舎3号館4階 特別会議室(東京都千代田区霞が関2-1-3)
3.議事:大規模交通インフラ周辺地域における共生にむけた事業者の取組み等について
4.出席者:成田国際空港株式会社、東海旅客鉄道株式会社、鉄道局
5.取材等:傍聴は不可ですが、冒頭のみ撮影可能です。
◇ 2019年12月10日 赤羽一嘉大臣会見要旨
(問)リニアの関係で、昨日、鉄道局が主導して、JR東海と成田空港会社を呼んで勉強会をしたと思うのですが、その後、鉄道局長からJR東海に、地元ともう少しきちんと話し合ってください、というようなメッセージを送られたと思うのですが、そもそも3者協議の枠組みが今のところ進んでいないような状況で、2027年の開業も危ういという声も出ていますが、昨日の勉強会も踏まえて、今後の見通しについて改めて大臣の考えを教えてもらえますか。

(答)昨日9日、鉄道局において、成田国際空港株式会社とJR東海をお呼びして、「交通インフラ整備と地域共生に関する勉強会」を開催させていただきましたが、これは、大規模な交通インフラを整備・運用するに当たっては、事業主体が地域社会とのしっかりとした信頼関係を築いていくことが不可欠だと、やはりリスクコミュニケーションは大事だということで、両者に共通の要素があると考えて開催されたものと承知しております。
 成田国際空港は、これまでの長い歴史の中で様々なことを地元の皆さんに対し説明しながら今日を迎えたということで、そういう経験、ノウハウがたくさんある会社です。
 一方、リニア中央新幹線の建設に当たりましては、その早期実現と、建設工事に伴う南アルプス地域における水資源と自然環境への影響の回避・軽減を同時に進めていくことが必要なプロジェクトだと思っていますが、その点について地元の地域社会の御懸念を解いて、どう理解を求めるかというのは大変重要な局面だと私たちも認識しております。
 そういう意味では、事業者のJR東海が、地元の皆さんへの理解を深めていく汗をかかなければならないと思っていますので、関係者のリニアの建設に関する課題を克服していく上での一助となればということで、昨日の勉強会が開催されたと思っていますし、そうした思いが達せられるような内容の勉強会であることを、私たちも期待しているところです。
 今後の見通しについて、この勉強会をやったからというよりか、こうしたことは地元の皆さんに丁寧に説明し、理解を得るということがそもそも大事だということを御認識いただく勉強会を開催させていただいたということだと承知しております。

(問)改めてJR東海に、地域に対してそのようにやっていくことが大事だというメッセージを伝えることが勉強会の趣旨だし、昨日の最後に仰っていたことなのかなと思いますが、大臣も改めてその点は考えを共有しているということですね。

(答)そうですね。
 もちろん当該事業者が一番そうしたことをやらなければいけないということなのではないでしょうか。
精神論だけではなくて、先例にいろいろなノウハウがあると思いますので、そうしたことを意見交換してほしいと思います。
◇ 2019.12.15 リニア騒動の真相26「成田」ではなく「流木」に学べ!(静岡経済新聞) がこの会議を取り上げています。長文の記事は 『事態打開のヒントを得るためならば、まずは地元の人たちの意見を積極的に聞く姿勢を持ったほうがいい。「勉強会」も地元で開催すれば、「地域連携」に向けてさまざまな知恵やアイデアが生まれてくるはずである。』 と終っています。
posted by ict工夫 at 18:07| 静岡県