2022年05月29日

山梨県はリニア駅と航空路の交接に向けた検討に着手

『リニア中央新幹線の開業に向けた航空路交接の検討着手について』 長崎幸太郎知事の記者会見(令和4_2022年5月26日 木曜日)が山梨県庁サイトにアップロードされましたので、自分のリニア中央新幹線情報のサイトに掲載しました。山梨県はリニア駅と航空路の交接に向けた検討に着手 と題した記事です。(2022.05.29 追録)
長崎幸太郎知事・2022年5月26日 定例記者会見(暫定発表から部分引用です。記者との質疑応答は正式発表で。)
③ リニア山梨県駅と航空路の交接に向けた検討に着手 ―リニア開業効果を最大化
 知事は会見で、リニア駅と近接する場所で小型旅客機やプライベートジェットの離発着を可能とすることについて検討すると表明した。
 実現すれば、東京への航空移動需要の取り込みや、リニアの品川−甲府間の需要拡大、山梨県駅発着本数増などが期待でき、リニア開業の効果をさらに拡大することが期待される。
 現在羽田空港では小型旅客機やプライベートジェットの離発着に制約があることや、品川までの所要時間は羽田空港からとリニア山梨県駅から同程度であることなどから、リニア開業が近づく今、検討する価値は十分にあるとしている。
 知事は「道路網の整備など、これまでも「開の国山梨」の実現を図ってきたが、航空路も一体となったプラットフォームを実現すれば、本県の「豊かさ創造」に極めて有益である」と、期待を語った。
 まずは、有識者や専門家による研究会を立ち上げ、技術面や環境面、社会経済への影響などを研究し、可能性を模索していく。
以上が山梨県の「3分でわかる知事会見」で掲載された内容です。この件について報じた記事が2点ありましたので、以下に引用します。
2022.05.26 山梨県、空港新設に向け検討開始 リニアと連携(産経新聞)
 山梨県の長崎幸太郎知事は26日の定例記者会見で、県内での空港整備に向けて検討を始めると明らかにした。JR東海が建設中のリニア中央新幹線は、令和9(2027)年の開業が危ぶまれているものの、甲府市内に建設予定の山梨県新駅と東京・品川駅は最短24分で結ばれる。県は、リニアによる東京都心とのアクセスのよさを生かし、小型旅客機を受け入れる空港とすることで、航空と鉄道の高度の連携を模索している。
【中略】  県は今後、航空や交通分野の専門家らが加わった研究会を組織し、事業の可能性や課題面を探る。空港はリニアの新駅近くに整備し、プライベートジェットの利用や、48人乗り以下の小型機などの離着陸を想定。航空会社の定期便も受け入れていく。
 県内では過去にも空港整備の検討が進められてきたが、採算面などで進まなかった。県は今回、リニアを生かした新しい形態での空港として、将来性があるとみている。
 長崎氏は、南アルプスを通る静岡工区の未着工問題で品川−名古屋の開業時期が見通せない中、空港整備による航空路線との連携が、品川−甲府の部分先行開業にもつながるとしている。
2022.05.26 48人乗り程度の小型機など想定 「滑走路建設の検討始める」山梨県の知事が発表 リニア開業を見据える(UTYテレビ山梨)
リニア中央新幹線の開業を見据え山梨県の長崎知事は5月26日、県内に滑走路の建設の検討を始めると発表しました。
空港の建設も視野に県内で陸路と空路両方の交通連携を図りたい考えです。

山梨県 長崎幸太郎知事:
 山梨県における航空路活用の具体化を視野に入れた検討を開始いたします。

【中略】 長崎知事は26日の会見でこのように述べ、県内に48人乗り程度の小型旅客機やプライベートジェットの離着陸ができる滑走路の建設について検討を始めると明らかにしました。
リニア中央新幹線の開通を見据えたもので、リニア山梨県駅とアクセスしやすい場所に滑走路を造ることで、県内で陸路と空路の連携を図りたいとしています。
今後、経済団体や有識者などでつくる研究会を立ち上げ、空港の建設やすでにある日本航空高校の滑走路の活用なども含め場所や規模などを検討します。

長崎知事:
 リニア中央新幹線を使って品川まで24分。品川への到着という観点から見ると羽田へ着陸しても山梨に着陸してもほぼ変わらない。羽田の補完的な役割もできるのではないか。

【中略】 県によりますと混雑する羽田空港は小型機の離着陸の受け入れが難しいということで、東京までの航空路線を作りたかった地方路線の受け皿にもなるとしました。
そして甲府―品川間のリニアの先行開業にも期待をにじませました。

長崎知事:
 「部分的な先行開業」についても後押し材料になるのではないか。

県によりますと滑走路の建設は過去にも検討されてきたものの具体化しなかったということですが、長崎知事は今回はリニア開通を見据えたもので山梨の発展につなげられるとしています。
今回の長崎知事ご提案については、有識者・専門家による研究会で明確な結論に至ると思います。私としてはリニア中央新幹線と連携するような小さな地域空港の構想に唖然とします。
山梨県内の交通事情を再確認すれば、県民の為になすべき事が膨大であることは理解できるでしょう。
posted by ict工夫 at 18:00| 政治・社会