2022年06月11日

神奈川県の黒岩知事は「現ルートで早期着手を」(報道記事)

2022.06.11 リニア整備静岡工区 黒岩知事「現ルートで早期着手を」( 神奈川新聞 | 2022年6月11日(土) 01:40 )
 リニア中央新幹線静岡工区の未着工問題を巡り、神奈川県の黒岩祐治知事は10日の定例会見で「現在のルートで早期着手が図られることを期待している」と強調した。
【以下引用略します。短文ですから記事をご確認ください。】  黒岩知事は、静岡県の川勝平太知事が沿線9都府県で構成する建設促進期成同盟会への加入を申請したことについて「川勝知事が現ルートでの早期整備についてどのように考えているのか不明な点も多い。まずは期成同盟会として確認する必要がある」と指摘。「ルート変更は地域の方と積み上げてきたものが全て白紙に戻るため、どうしても避けるべきだ」とも述べた。  静岡県はトンネル工事による環境への悪影響を懸念して静岡工区の着工を認めていない。2027年の東京・品川─名古屋間の開業予定は遅れる見通しとなっている。(川口 肇)
神奈川県知事記者会見のページ、「2022年06月10日 記者発表資料」は掲載されていますが、この報道に該当する項目はありませんので、記者質問への知事回答かも知れません。『定例会見の概要テキスト版は準備中です。』 との事ですから後日再確認します。(結果・↓)
「リニア中央新幹線について」(定例会見(2022年6月10日)結果概要(予想した通り、定例会見記事の「質疑」欄に記載されています。)
 
記者: 発表事項とは関係ないのですけれども、リニア中央新幹線のことについていくつかお伺いします。静岡県の川勝知事が2日、リニア沿線九都府県でつくるリニア新幹線建設促進期成同盟会への参加を申し入れました。翌日の3日に開かれた同盟会の総会で会長の大村愛知県知事が、各県から意見を聞いて対応するというふうに発言して、現在は回答待ちの状況になっています。神奈川県として、静岡の申請を認めるか否かまたその理由についてお聞かせください。
 
知事: 静岡県の川勝知事から、期成同盟会の加盟を求める文書が提出され、リニアの整備促進、という基本姿勢が示されたことは承知していますけども、われわれ同盟会は、静岡工区の早期着手というのが最大の課題であって、決議しているものであります。最近川勝知事は、ルートに関することにも言及されていますけれども、現ルートでの早期整備について、どのようにお考えになっているのか、不明な点も多いので、まずはそうした点について、期成同盟会として確認する必要があるのではないかと考えています。
 
記者: 今の段階では県として認める認めないというのは言えないということでよろしいでしょうか。
 
知事: そうです。現在ルートは、リニアの工事をするに当たって、本県だけでなく沿線の各県においても、地域の方々に丁寧な説明を行ってご理解いただきながら取組みを進めてきたものであります。ルート変更というのは、こうした地域の方々と積み上げてきたものがすべて白紙に戻ってしまうため、どうしても避けるべきと考えています。今般、岸田総理にもリーダーシップを発揮していただいて、新たな有識者会議が設置されたということなので、しっかりと現在のルートで、早期着手が図れるといったことを期待しております。
 
記者: 続けてすいません。川勝知事は、リニア推進派を自称する一方で、環境への悪影響を理由に静岡工区の着工に反対し、それでリニアの開業が遅れている状況なのですけれども、川勝知事のスタンスについてはどうお考えですか。
 
知事: それは、地元のいろんなご意見もあるのでしょうけども、その課題について、JR東海の方も、われわれは真摯に対応されているというふうに見ています。さまざまな専門家の知見を合わせて、水の問題というものを、大変ご心配されているようでありますけども、そういったさまざまな専門家の皆さんの知見を踏まえたアイデアも出されて、お答えになっているといったこともありますので、両者の間でお互い納得できるような形で、早期着工に向けて進むことを願っているところであります。
 
記者: 関連して最後に1問だけお願いします。この神奈川県としての考え方については、いつまでに同盟会の方にご回答する予定なのでしょうか。
 
交通企画課長: 期限は示されておりませんが、近々お答えしたいと思っております。
posted by ict工夫 at 22:00| 政治・社会

2022年05月29日

岸田文雄首相が山梨リニア実験線を視察・乗車

岸田文雄総理大臣が「国の有識者会議を設置する」と話された事は重要なポイントだと私は感じました。以下は私が確認できた報道記事です。
2022.05.28 参院選に向け岸田首相が地方行脚 山梨視察、「聞く力」アピール(産経新聞)
 岸田文雄首相(自民党総裁)が参院選を見据えた地方行脚を本格化している。28日は山梨県でリニア実験線を視察し、車座集会も開いた。高い内閣支持率が続く一方、足元では物価高が地方経済を直撃する。首相は「聞く力」をアピールし、参院選の追い風としたい考えだ。
 「物価高騰で多くの国民の暮らしや事業に影響が出ている。特に地方の声を丁寧に聞き、政策に反映していく努力が大事だ」
 山梨を視察した首相は、記者団にこう語った。この日はリニア実験線でリニア車両に試乗したほか、女性起業家を対象とした車座集会にも出席した。 【以下引用省略】
 山梨は参院選の勝敗を左右する1人区の一つで、首相が率いる自民党岸田派(宏池会)議員が複数いる地域でもある。一方、民主党政権の重鎮だった輿石東・元参院副議長の地元でもあり、現在も野党の地盤が強い。首相も「激戦が予想される」と警戒感を示す。
 4月以降、首相は新潟や沖縄など1人区を中心に地方出張を重ねている。夏の参院選を勝ち抜けば、自らが衆院を解散しない限り大型国政選挙をせずに政策課題に集中できる「黄金の3年」を手にできるからだ。
 直近の内閣支持率は68・9%(産経新聞社とフジニュースネットワーク合同世論調査)で、政権発足以来最高を記録。参院選比例代表の投票先として自民党を選んだ有権者も4割に迫ったが、懸念もある。先の衆院選では勝利を収めたものの、政権選択選挙ではない参院選は与党に厳しい結果が出やすい傾向もある。
 新型コロナウイルスの影響で地方の観光業や飲食業の回復が見通せない中、物価高騰が追い打ちをかけてもいる。自民参院議員は「地方にも不満がたまっている。楽な選挙ではない」と語る。
 さらに、来月はドイツで開かれる先進7カ国首脳会議(G7サミット)など外交日程も控え、地方に足を向ける機会も十分に確保できない。高支持率にもかかわらず、首相が選挙モードに入っているのは、こうした危機感の裏返しともいえる。(永井大輔、永原慎吾)
2022.05.28 首相、リニア工事で有識者会議設置 環境保全めぐり(日本経済新聞 2022年5月28日 22:32更新)
岸田文雄首相は28日、山梨リニア実験線を視察し、超電導リニアに試乗した。リニア中央新幹線工事をめぐり環境保全に関する国の有識者会議を近く設置すると表明した。来年にも環境影響評価に着手できるよう支援する意向も示した。
首相は視察後、記者団に「水資源対策とあわせて課題解決に向け、環境整備に努めたい」と語った。首相は1月に「リニアの早期実現に取り組んでいく」と述べた。静岡県の川勝平太知事は工事に反対している。
続きがあります・・・
posted by ict工夫 at 19:00| 政治・社会

山梨県はリニア駅と航空路の交接に向けた検討に着手

『リニア中央新幹線の開業に向けた航空路交接の検討着手について』 長崎幸太郎知事の記者会見(令和4_2022年5月26日 木曜日)が山梨県庁サイトにアップロードされましたので、自分のリニア中央新幹線情報のサイトに掲載しました。山梨県はリニア駅と航空路の交接に向けた検討に着手 と題した記事です。(2022.05.29 追録)
長崎幸太郎知事・2022年5月26日 定例記者会見(暫定発表から部分引用です。記者との質疑応答は正式発表で。)
③ リニア山梨県駅と航空路の交接に向けた検討に着手 ―リニア開業効果を最大化
 知事は会見で、リニア駅と近接する場所で小型旅客機やプライベートジェットの離発着を可能とすることについて検討すると表明した。
 実現すれば、東京への航空移動需要の取り込みや、リニアの品川−甲府間の需要拡大、山梨県駅発着本数増などが期待でき、リニア開業の効果をさらに拡大することが期待される。
 現在羽田空港では小型旅客機やプライベートジェットの離発着に制約があることや、品川までの所要時間は羽田空港からとリニア山梨県駅から同程度であることなどから、リニア開業が近づく今、検討する価値は十分にあるとしている。
 知事は「道路網の整備など、これまでも「開の国山梨」の実現を図ってきたが、航空路も一体となったプラットフォームを実現すれば、本県の「豊かさ創造」に極めて有益である」と、期待を語った。
 まずは、有識者や専門家による研究会を立ち上げ、技術面や環境面、社会経済への影響などを研究し、可能性を模索していく。
以上が山梨県の「3分でわかる知事会見」で掲載された内容です。この件について報じた記事が2点ありましたので、以下に引用します。
2022.05.26 山梨県、空港新設に向け検討開始 リニアと連携(産経新聞)
 山梨県の長崎幸太郎知事は26日の定例記者会見で、県内での空港整備に向けて検討を始めると明らかにした。JR東海が建設中のリニア中央新幹線は、令和9(2027)年の開業が危ぶまれているものの、甲府市内に建設予定の山梨県新駅と東京・品川駅は最短24分で結ばれる。県は、リニアによる東京都心とのアクセスのよさを生かし、小型旅客機を受け入れる空港とすることで、航空と鉄道の高度の連携を模索している。
【中略】  県は今後、航空や交通分野の専門家らが加わった研究会を組織し、事業の可能性や課題面を探る。空港はリニアの新駅近くに整備し、プライベートジェットの利用や、48人乗り以下の小型機などの離着陸を想定。航空会社の定期便も受け入れていく。
 県内では過去にも空港整備の検討が進められてきたが、採算面などで進まなかった。県は今回、リニアを生かした新しい形態での空港として、将来性があるとみている。
 長崎氏は、南アルプスを通る静岡工区の未着工問題で品川−名古屋の開業時期が見通せない中、空港整備による航空路線との連携が、品川−甲府の部分先行開業にもつながるとしている。
2022.05.26 48人乗り程度の小型機など想定 「滑走路建設の検討始める」山梨県の知事が発表 リニア開業を見据える(UTYテレビ山梨)
リニア中央新幹線の開業を見据え山梨県の長崎知事は5月26日、県内に滑走路の建設の検討を始めると発表しました。
空港の建設も視野に県内で陸路と空路両方の交通連携を図りたい考えです。

山梨県 長崎幸太郎知事:
 山梨県における航空路活用の具体化を視野に入れた検討を開始いたします。

【中略】 長崎知事は26日の会見でこのように述べ、県内に48人乗り程度の小型旅客機やプライベートジェットの離着陸ができる滑走路の建設について検討を始めると明らかにしました。
リニア中央新幹線の開通を見据えたもので、リニア山梨県駅とアクセスしやすい場所に滑走路を造ることで、県内で陸路と空路の連携を図りたいとしています。
今後、経済団体や有識者などでつくる研究会を立ち上げ、空港の建設やすでにある日本航空高校の滑走路の活用なども含め場所や規模などを検討します。

長崎知事:
 リニア中央新幹線を使って品川まで24分。品川への到着という観点から見ると羽田へ着陸しても山梨に着陸してもほぼ変わらない。羽田の補完的な役割もできるのではないか。

【中略】 県によりますと混雑する羽田空港は小型機の離着陸の受け入れが難しいということで、東京までの航空路線を作りたかった地方路線の受け皿にもなるとしました。
そして甲府―品川間のリニアの先行開業にも期待をにじませました。

長崎知事:
 「部分的な先行開業」についても後押し材料になるのではないか。

県によりますと滑走路の建設は過去にも検討されてきたものの具体化しなかったということですが、長崎知事は今回はリニア開通を見据えたもので山梨の発展につなげられるとしています。
今回の長崎知事ご提案については、有識者・専門家による研究会で明確な結論に至ると思います。私としてはリニア中央新幹線と連携するような小さな地域空港の構想に唖然とします。
山梨県内の交通事情を再確認すれば、県民の為になすべき事が膨大であることは理解できるでしょう。
posted by ict工夫 at 18:00| 政治・社会

2022年05月28日

2022年度リニア建設促進期成同盟会総会は6月3日開催

2022年05月27日 2022年度リニア中央新幹線建設促進期成同盟会総会の開催について(東京都 都市整備局都市基盤部交通企画課)
日時 2022年6月3日(金曜日) 午後2時00分から午後3時00分まで
場所 ザ・キャピトルホテル東急 1階「鳳凰」 東京都千代田区永田町2-10−3
主催 リニア中央新幹線建設促進期成同盟会(会長:愛知県知事)
出席予定者(約200名)
 1.関係国会議員
 2.関係団体
   国土交通省
   東海旅客鉄道株式会社
   独立行政法人鉄道建設・運輸施設整備支援機構
   公益財団法人鉄道総合技術研究所
   リニア中央新幹線建設促進経済団体連合会
 3.リニア中央新幹線建設促進期成同盟会(中央新幹線沿線9都府県の知事、市町村長等)
内容
 1.主催者挨拶
 2.来賓挨拶
 3.来賓紹介
 4.議事
 5.報告事項
 6.総会決議
 ※総会開催同日に、国土交通省、自由民主党に対し、同盟会による要望活動を予定しています。なお、要望活動の詳細は現在調整中です。
その他
 1.総会は、公開で行います。
 2.本同盟会は、昭和54年11月、中央新幹線建設促進の運動をより強力に推進するために設立され、現在、沿線9都府県(東京都、神奈川県、山梨県、長野県、岐阜県、愛知県、三重県、奈良県、大阪府)で構成されています。
この同盟会には1979年11月の発足以来、静岡県が含まれていないことは知られています。
今回の総会で静岡県の参加について、どのように審議されるか注目し6月4日以後の状況に注意します。
おそらく報道機関もこの事は何らかの方法で確認し、報道するだろうと思います。
posted by ict工夫 at 10:00| 政治・社会

2021年12月30日

コロナとリニアの二重苦…JR東海を待ち受ける最悪シナリオ(参照記事)

2021.12.20 配信 コロナとリニアの二重苦…JR東海を待ち受ける最悪シナリオ【国際投資アナリストが解説】 と題された Yahoo!ニュースのページ、「幻冬舎ゴールドオンライン」の発信記事です。
 私は幻冬舎を書籍類発行の会社として存じておりましたが Yahoo!で継続配信しているのを知りませんでした。幻冬舎ゴールドオンラインの記事一覧(Yahoo!ニュース)
今回知った記事の著者は後藤康之氏、日本証券アナリスト協会認定アナリスト(CMA)、国際公認投資アナリスト(CIIA)と紹介されています。
記事は次のようなメッセージから始まります・・・
 『コロナショックは鉄道各社に大きな影響を与えました。JR東海はコロナショック以外にリニア新幹線の建設が暗礁に乗り上げています。工期の延期による財務的な負担は重荷になってきます。最悪のシナリオは避けることができるのでしょうか。』
後藤康之氏が記事の末尾近くでお書きになったこと・・・
 『これから交通インフラ会社に望まれる投資や事業の方面は、単なる移動促進だけでなく、人々に感染抑制の措置を取っている、という安心を提供して、移動してもらえるように促す、という取り組みだと思います。』
私はこれにハッとしたのです。新型コロナウイルス感染症はインフルエンザのような流行病(はやり やまい)とは違うのではないかと私は感じていたのですが、それをズバリとお書きになったと思えました。
現状は COVID-19 の変異株として世界各国で対処されていますが、もしかすると変異ではなく、新たな症状をもたらすウィルスに成長・変化するのかも知れない、それを予測している方々もおられるでしょう。
地球上の人類が生き延びていく為には、ウイルスの進化に合わせてワクチンの改良・接種は絶えることなく継続すると予測せねばならないのか。
もしそれほど強力なウイルスなら、中華人民共和国で発生した2019年末から2年間を経過する COVID-19(新型コロナウイルス感染症とその変異株)は、今後も日本のみならず世界各国の生活環境に変貌をもたらし続けると想定せねばならないでしょう。
私が新型コロナウイルス感染症についてネット記事にまとめたのは、2020-02-16 COVID-19 コビッド-19 WHOが命名(新型コロナウィルス) でした。以後はリニア中央新幹線事業よりも新型コロナウイルス感染症について情報確認することが仕事以外の主たるテーマになったのでした。
そのコロナ禍に対処する政府・行政のスタンスには、全国民にとって適切な施策を検討し実施するよりも、行政が国民を管理しやすい施策を行うだけのように自分には感じられました。コロナ禍の現況はオミクロン株の国内発生が増えて来た状況にあります。そして国民の移動が多い年末年始になりました。
ワクチン接種すると感染しても発症しないだけでコロナウイルスが死ぬのでは無いらしいですが、リニア事業も似たようなものです。沿線各地にある諸問題をなんとかクリアーして全線工事完了しても、これからの日本国の社会・経済状況はリニア中央新幹線を必要とする状況にあるのでしょうか。
posted by ict工夫 at 23:00| 政治・社会