JR東海は、岐阜県多治見市でリニア中央新幹線のトンネルを掘削する工事現場を報道陣に公開しました。
28日、JR東海が岐阜県多治見市で開いたのは、リニア中央新幹線第一中京圏トンネルの一部を掘削する工事の安全祈願式で、地元の自治体関係者や施工業者ら約50人が参加しました。
この工事現場では、非常口となる約1キロメートルのトンネルを火薬を仕掛けるなどして掘り進めた後に、リニアが通る本線のトンネルを約5キロメートル掘削していきます。
このトンネルは、2026年6月までの完成を目指すということです。
岐阜県多治見市でリニア中央新幹線のトンネル掘削工事が28日から始まり、JR東海や市の関係者らおよそ50人が出席して、玉串を捧げ工事の安全を祈願しました。
リニアの第一中京圏トンネル・大針工区は、本線がおよそ5キロの山岳トンネルで、岐阜県内でのトンネル掘削工事としては6か所目となります。
資材の搬入などに使う非常口のトンネルから掘削を始め、2026年6月の完成を目指しています。
リニアの工事を巡っては2021年10月、中津川市の瀬戸トンネルで作業員2人が死傷する崩落事故が発生していて、JR東海は「工事の安全を最優先に緊張感をもって進めたい」と話しています。