2022年02月15日

山梨県市民グループ「県による多額の投資は抑制を」

「みどり・山梨」トップページ から リニア新幹線への先行投資の危惧に関する申入書(PDFファイル)
「2 月 15 日、山梨県のリニア先行投資に関する申し入れ リニア・市民ネット山梨」
 数々の問題を抱え、リニア中央新幹線の開業時期がいよいよ不透明となっています。リニア・市民ネット山梨では、リニア計画は途中で頓挫する可能性が高いという結論に至っています。
 そこで去る 15 日、県庁を訪れ、「開通を断念する可能性が高いことも視野に入れ、リニア事業に県民の税金から多額の予算を投資するのは慎重かつ抑制的に行うべきだ」と申し入れました。
 申し入れ後、川村晃生代表は「開業時期は霧の中、全く見通しが立っていない。山梨県はリニア事業の危険性をどこまで把握できているのか、そのあたりをはっきりしてほしい」とコメントしました。
 この日県に提出した申し入れ書を以下に掲載します。
【編注・項目見出し3件をメモしておきます・・・】
 (1) 南アルプストンネルの掘削は限りなく不可能に近いこと。
 (2) 静岡県の大井川の水量減少問題について、解決がきわめて困難なこと。
 (3) JR東海はリニア建設の上で財務上の困難が生じる可能性が高いこと。
リニア新幹線 市民グループ「県による多額の投資は抑制を」(2022.02.15 16時42分 NHK甲府放送局)
 2027年の開業を目指すものの、開業時期が不透明となっているリニア中央新幹線について、県内の市民グループが15日、県庁を訪れ、開通を前提とした県による多額の予算投資は抑制すべきだとする申し入れ書を提出しました。

 品川−名古屋間を最短40分で結ぶとするリニア中央新幹線をめぐっては、JR東海が2027年の開業を目指していますが、水資源への影響を懸念する静岡県が、静岡県内の工区の着工を認めておらず、開業時期は不透明となっています。
 15日、県内の市民グループ「リニア・市民ネット山梨」のメンバーが県庁を訪れ、リニアの開通を前提として県のさまざまな事業を進めるべきではないなどとする申し入れ書を県の担当者に手渡しました。

 申し入れ書によりますと、静岡県の水資源の問題は解決が極めて困難だとしているほか、「開通を断念する可能性が高いことも視野に入れ、リニア事業に県民の税金から多額の予算を投資するのは慎重かつ抑制的に行うべきだ」などと主張しています。
 市民グループの川村晃生代表は「開業時期は霧の中だが、山梨県はリニア事業の危険性への懸念が全くない印象を受けたのでそのあたりをはっきりしてほしい」と話していました。
山梨県内では、stoplinearのブログ と 「みどり・山梨」のページ、そして Facebook_ストップ・リニア!グループ がリニア問題を扱っておられます。
山梨県内のリニア中央新幹線工事については、南アルプストンネル山梨工区は知られていますが、実験線から南アルプストンネルまでの区間について、 境川変電所建物[山梨](R3.2021-08)、 都留変電所建物[山梨](R3.2021-07)、 笛吹川・濁川橋りょう他[山梨](R3.2021-03) が2021年に契約された事がJR東海から報告されています。これらの工事などに関して山梨県政から県民に何か知らせなどがあったかどうか、私には不明です。
posted by ict工夫 at 22:00| 山梨県

2021年12月31日

リニア中央新幹線の開業について(山梨県知事記者会見より)

山梨県・知事記者会見(令和3_2021年12月27日 月曜日) 以下は記者会見記事からの抜粋です。
リニア中央新幹線の開業について

記者 リニアの関係で、先日JR東海が、開業のめどが立たないということを改めて会見で言いましたが、この点について知事の所見を伺えればと思います。

知事(長崎幸太郎 山梨県知事)

 以前から2027年は厳しいというお話を伺っておりましたので、それではいつになるのかについて答えがないというのは、ちょっと残念な限りであります。
 やはりリニアは、東京から少なくとも名古屋まで繋がることに大きな意味があろうかと思っておりますので、JR東海におかれましては、早く静岡県のご理解をいただいて、着工に進めるようにしていただきたいと思います。
 その過程で、JR東海に対し山梨県の協力できるところは、最大限の協力をして参りたいと思います。
 また、理想的な姿は東京〜名古屋の開通だということは今申し上げたとおりですが、そこにいくまでに時間がかかるのであれば、そろそろ山梨と品川の間の先行的な開業というのも、少し議論をされてもよろしいんじゃないかなと、だんだん私自身もそのような気分になって参りました。
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posted by ict工夫 at 10:00| 山梨県

2021年12月13日

掘削進む山梨区間 県境の破砕帯、幅は不明 【静岡新聞・大井川とリニア】

静岡新聞
2021.12.12 掘削進む山梨区間 県境の破砕帯、幅は不明 専門家「標高差で水流出も」
 JRが示す県境付近の地下水位低下予測図では、県境から山梨側に約1キロの場所から静岡側の大井川本流にかけて、掘削完了20年後に地下水位が100〜300メートル以上低下する。しかし、県によると、東海道線丹那トンネルや新東名高速道路粟ケ岳トンネルなどの水枯れ事例を踏まえれば、数カ月単位で地下水位が低下し始めてもおかしくない。
以下、引用は略します。山梨県庁のリニア中央新幹線工事情報担当部局から、県内工事の状況について発表されている情報の有無などを知りませんので、たまたま知った静岡新聞の記事をメモしておきます。雨畑川、富士川問題とは異なりJR東海による南アルプス地下工事の問題ですから山梨県民には関係無いかも知れませんが、とりあえずリニア中央新幹線 開通推進策 のご参考まで。
タグ:山梨県
posted by ict工夫 at 22:00| 山梨県

2021年03月01日

JR東海は山梨工区の湧水を静岡に流すと提案(第9回有識者会議・国土交通省)

◇ 2021.03.01 リニア工事の湧水、静岡へ JR提案に山梨知事「影響気になる」(産経新聞 2021.3.1 19:11)
 リニア中央新幹線の工事をめぐり、JR東海が山梨県内の工事で出た湧水を静岡側に流すと提案したことについて、山梨県の長崎幸太郎知事は(2021年3月)1日、記者団に同県内への影響の有無を精査して対応を検討すると明らかにした。
 長崎知事は「報道ベースでしか承知していないが、山梨側の生態系に影響があるかどうか気になるので、それを見ながらどう評価するかお伝えしたい」と述べた。
 JR東海は(2021年)2月28日に開かれた政府の有識者会議で、静岡から山梨への湧水流出は回避できないと説明。代わりに山梨県内のトンネル掘削で発生した湧水をくみ上げて大井川へ流す方法を提案していた。
◇ 国土交通省・リニア中央新幹線静岡工区 有識者会議
このページで、「第9回 リニア中央新幹線静岡工区 有識者会議(2021/02/28)」ですが、座長コメント(PDFファイル) に上記提案についても書かれています。
会議資料の詳細は 第9回リニア中央新幹線静岡工区 有識者会議 配布資料 にあります。
【追録】第9回議事録(PDFファイル) 2021/03/17 にアップロードされたようです。
posted by ict工夫 at 23:00| 山梨県

2021年02月10日

山梨県はリニア駅利用者数を1日1万3500人と推計

◇ 2021.02.10 リニア駅シャトルバス 1日4700人利用(2021.02.10 20:33 YBSニュース)
(2021年2月)10日、山梨県は甲府市大津町に建設予定のリニア駅とJR小井川駅を結ぶシャトルバスについて、1日4700人が利用するとの推計を発表した。有識者らでつくる駅前エリア整備の在り方検討会議で示した。
県によると、片道の平均利用者数は70人で、ピーク時には130人から140人が利用するとしている。
使用車両は、大型路線バスと燃料電池バス、連接バスの3種類で検討している。ピーク時には2台から4台が必要になる見込みで、1台あたりの車両の購入費用は3千万円から1億円になるとしている。
県は今後、シャトルバスの種類や運営主体、車両基地の必要性について検討を進める方針だ。
◇ 2021.02.10 リニア駅にバス導入の場合を検討(02月10日 18時03分 NHK甲府放送局)
リニア中央新幹線の開業に向けて駅からの交通アクセスのあり方などを検討する県の会議が開かれ、シャトルバスを導入した場合に想定される費用などが報告されました。
この会議は、甲府市大津町に駅が建設される予定のリニア中央新幹線の開業効果を県内全域に波及させるために必要な交通アクセスや駅前整備を検討するため県が開いています。
10日はリニアの駅とJR身延線の小井川駅を結ぶためシャトルバスを導入した場合に想定される費用などについて事務局から説明がありました。
それによりますと、リニアの駅の乗降客数は1日あたり1万3500人が見込まれ、このうち小井川駅とを結ぶシャトルバスの利用者は4700人で、ピーク時には一度に130人から140人が見込まれるということです。
そしてこの人数に対応するためには、大型路線バスなどだと2台から4台、連結型のバスだと2台から3台が必要で、その購入費用として数千万円から数億円程度かかることが報告されました。
また、年間の運行経費に数千万円程度かかる一方、1人あたりの運賃を200円とすると年間の収入は3億円から4億円程度が見込まれるということです。
委員からは、リニアの駅や小井川駅周辺の魅力作りをはじめそこから県内の観光地に行けるような仕組み作りが必要だとか、観光などの具体的な戦略とセットでないと乗降客数が見込めず、シャトルバス自体必要なのかという意見にもつながるなどといった指摘が出ていました。
検討会では、今年度中に意見をまとめる方針です。
リニア山梨県駅と身延線小井川駅を結ぶバスの利用者数推計ですが、リニア駅周辺地域の新開発事業によってはリニア中央新幹線利用者以外の人々も電車+バスとして利用するであろう想定は当然です。
YBSが伝えた「駅前エリア整備の在り方検討会議」の審理状況は山梨県庁発信情報から整理しておきたいと思います。
リニア駅前エリア整備の在り方検討会議(山梨県リニア交通局リニア未来創造・推進課)
第4回リニア駅前エリア整備の在り方検討会議(2021年2月4日 開催を通知したページ)
  開催日時 令和3年2月10日(水曜日) 13時30分から90分程度、Web会議
  議事
   ・リニア駅前エリアの交通結節機能の整備の在り方について
   ・リニア駅ー小井川駅間のシャトルバスについて
posted by ict工夫 at 23:46| 山梨県