2022年06月04日

神奈川県駅の工事を報道公開、2022年5月30日

2022.05.31 リニア「神奈川県駅」報道公開 2つの開削工法で掘り進められる広大な地下空間(鉄道チャンネル)
JR東海は2022年5月30日(月)、建設中のリニア中央新幹線「神奈川県駅(仮称)」を報道陣に公開しました。
同駅が設置されるのはJR横浜線や京王相模原線の橋本駅南側。リニア中央新幹線の中間駅では唯一の地下駅で、国道16号線との交差部を除くほとんどの部分では、地下深くまで掘り進め、底部から駅を構築していくというスタイルで工事が進められています。珍しい工事現場の様子や、2022年5月末時点での進捗状況などを見て行きましょう。(以下部分引用です)
駅は地下3層からなる大規模地下構造物
地下函体(ちかかんたい)の縦断図(画像:JR東海配布資料)
地下函体(ちかかんたい)の縦断図(画像:JR東海配布資料)
JR東海が採用する2つの開削工法とは
都市部での一般的な工法(画像:JR東海配布資料)
都市部での一般的な工法(画像:JR東海配布資料)
施行イメージ図(画像:JR東海配布資料)
施行イメージ図(画像:JR東海配布資料)
リニア中央新幹線の品川―名古屋間開業自体は、静岡県との協議が難航していることから当初の予定より遅れるものと思われますが、神奈川県駅(仮称)の工事は現在のところ順調に進んでおり、工程に遅れもないそう。
JR東海は工事の様子をこうした報道公開で発信するほか、工事や区分地上権設定の内容などを紹介する『さがみはらリニアブース』を開催したり、近隣の小学校に通う児童や保護者を対象とする見学会を催すなど地域連携の取り組みにも力を入れています。
記事:一橋正浩
この記事は「鉄道チャンネル」さんの公開記事を引用させていただきました。
ここに掲載した画像は掲載業者さんが公開された多数の現地画像から(画像:JR東海配布資料)と表記された画像を引用したものです。
参照・Yahoo!eサイト掲載・リニア「神奈川県駅」報道公開 2つの開削工法で掘り進められる広大な地下空間
2022.06.01 ベールを脱いだ「リニア神奈川県駅」工事現場の全容 (ニュースイッチ・日刊工業新聞社)
この記事のYahoo!掲載版に、Yahoo!読者コメントあり
以上は私が確認した報道機関サイトに掲載された記事と、それを転載したYahoo!の記事を確認して掲載したものです。Yahoo!記事には読者コメント欄のあるものが多いので、それも確認してリンク設定しました。
読者コメントは時間がある時に読んでみる程度ですが、第三者的な立場にある人々がリニア事業をどのように考えておられるか、そんなことを知るのにも役立っています。
リニア中央新幹線工事の全てにおいて工事関係者の方々に事故が無い事を願っております。
posted by ict工夫 at 11:00| 神奈川県

2017年10月04日

相模原市での区分地上権事情と地権者交流会の開催 10月8日

この記事は リニア新幹線を考える相模原連絡会 の「ストップリニアニュース」から引用して掲載しています。
タイトル
リニアのトンネルを通すため、土地・建物の利用が制限される
 区分地上権とは、トンネルの建設にあたり、土地の地下の一定の範囲(トンネルの上下左右にトンネルを保護するための保護層を加えた範囲)を、JR 東海が永続的に使用(地権者の権利を制限)できる権利のことです。
 民法、土地収用法などで、公共の事業の用に供するため、土地を収用・使用できるという規定があります。憲法で侵してはならないとされる財産権が「公共の福祉」の名の下に、補償と共に最終的には収用できるとされています(土地収用法)。
区分地上権の補償と用地測量
 補償は、用地補償調査(用地測量)→補償金額の算定→契約→区分地上権の設定登記、補償金の一括払い といった流れになっていますが、JR 東海は、調査、測量等で一時的に地権者の土地に立ち入ることがで きるとされています(日の出前、日没後は立ち入れない。立ち入る際には土地所有者に告げなければなら ないなどの制約があり、)しかし「正当な理由」があれば、立ち入りや一時使用を拒むことはできます。
トンネル上にあるマンションは立ち退けというJR東海
 トンネルの深さが浅いエリアでは、リニアのトンネル建設範囲にビルの基礎杭があたるなどの理由で、 マンション(4 階以上)の立ち退きの可能性があるというケースも出ています。橋本地区では4カ所あると いわれています。
リニアは「公共」事業といえるのか? 補償はきちんと行われるのか?
 リニアは、「公共の福祉」にかなったものとして居住者の財産権を制限できるものなのかどうか、拒め ないのか、居住地の地価をもとにした「補償」方式で、地権者の利益が損なわれることはないのか、用地 測量を受け容れなければならないのか? など多くの問題点があります。JRの要求が具体的に出てくるの はこれからになりますが、地権者・居住者同士がバラバラでなく、情報を共有し連携を強めて、JR 東海や 相模原市と対等の立場で話し合えるような対抗力をもつことが必要ではないでしょうか?
【編注】この内容は参加された方の傍聴報告です。講師が準備されたレジメではありません。
公共事業改革市民会議のサイトに リニア中央新幹線 があります。
ストップ・リニア!訴訟 ニュース 第1号 も転載されています。

リニア新幹線を考える相模原連絡会の2017年9月20日付けニュースのPDFファイルは未公開なのでネットで確認した画像から引用します。

ニュース

同じニュースで第1回の地権者交流会で話された意見が紹介されています。

ニュース

この記事ではトンネル区間の区分地上権についての考察ですが、相模原市には関東車両基地が建設される鳥屋地区での土地収用もあります。この件は トラスト運動の第2弾、相模原市鳥屋地区で(2016年04月24日)の記事を書いています。委細は「リニア新幹線を考える相模原連絡会」サイトを参照してください。

続きがあります・・・
posted by ict工夫 at 15:14| 神奈川県

2017年09月29日

JR東海の工事実施計画で神奈川県駅のホーム位置が変更されました

2017年9月25日にJR東海は「中央新幹線品川・名古屋間の工事実施計画(その2)の認可申請について(平成29年9月25日)」を広報しました。
『(2)工事実施計画(その1)から変更する事項』の中で『停車場平面図』 では神奈川県駅(相模原市)の駅のホーム中心を西に移動することが縦の赤線で示されています。工事実施計画(その1)は2014年8月に提示されたものですので、比較する為に工事実施計画(その1)資料から切り出した画像を示します。

2017年9月25日の変更申請で 品川起点 38km024m が赤の縦線で示されています。
神奈川県駅2017年9月計画図

2016年8月26日の計画図では 品川起点 37km958m です。

神奈川県駅2014年8月計画図

引用図は大きな図を切り出したもので、赤の縦線の末端に品川起点の距離が記載されています。原本をご確認ください・・・JR東海サイトで 全国新幹線鉄道整備法の手続き で公開されています。
JR東海の工事実施計画では図の表示は右方が名古屋、左方が品川となっていて南北逆転ですので、図を逆転させ通常の地図表示(左方が名古屋、右方が品川)にして引用掲載しました。
ちなみに名古屋駅の図では 品川起点 285km605m は(その1)も(その2)も同じです。

神奈川県や相模原市の行政が、この変更について県民、地域の人々にどのように広報しているかは未確認です。駅に関係する土地収用に影響する事も考えられますが、認可申請段階でどのように行政が動けるのか私には分かりません。
国土交通省が工事実施計画(その2)の認可申請をどのように扱うのかも未確認です。
工事実施計画変更資料は改めてWebサイトで整理する予定です。

続きがあります・・・
posted by ict工夫 at 21:18| 神奈川県

2017年08月10日

相模原市でリニア車両基地回送ルートの旅客線化を要望する市民協議会発足(報道記録)

この事案から感じたこと−「人のふり見て我がふり直せ」の諺がありますが、リニア事業については私ももっと学ぶべきことが多いと反省しました。
リニア回送線活用を 旅客線化へ市民協議会相模原(Yahoo!ニュース 2017年8月8日 配信・カナロコ by 神奈川新聞)| 神奈川新聞の当該記事
 回送線の活用を−。JR東海が相模原市緑区鳥屋地区に建設を計画しているリニア中央新幹線関東車両基地への回送線の旅客線化を求める市民協議会が発足した。利便性向上と地域の発展につながるとして、地元自治会関係者や経済界のトップが顔をそろえた。山陽新幹線の博多南駅を先例に、今後は情報収集や分析を進めるとともに、JR東海や国、県などへ要望活動を行っていく。
 (2017年8月)5日に同区中野で開催された設立総会には、発起人として旧津久井4町の商工会、観光協会、自治会連合会、財産区、リゾート施設の代表ら約20人が参加。会長に就任した関戸昌邦さん(津久井商工会会長)は「視察やアピールが大事になってくる。要望もアクティブに実行していきたい。この地域はまとまりが強い。こうした基礎を背景にいろいろな方々の力をお借りしたい」と結束を強調した。
 地元選出の国会議員4人が顧問、同じく県議2人が相談役、市議10人が参与に就任した。
 事務局を置く津久井商工会や出席者の説明によると、車両基地への回送線を旅客線化した先例は山陽線新幹線のケースがある。JR西日本の車両基地(博多総合車両所)と博多駅間の約8・5キロを旅客線化する要請活動の結果、車両基地に博多南駅を新設し、在来線として営業運行することになった。
 開業時の1990年には1日当たり4546人だった乗降客は、2014年に1万3517人と大幅に増え、地元の福岡県那珂川町の人口も約3万6千人から増加し、5万人を超えている(15年国勢調査)。
 橋本駅近くに建設されるリニアの神奈川県駅(仮称)と関東車両基地の間もほぼ同距離で、鳥屋地区に新駅を設置することで、人口減少に歯止めをかけ、観光を含めた地域の活性化を目指すとしている。

Yahoo!ニュースページにある読者コメントをお読みいただくと良いでしょう。神奈川新聞がYahoo!ニュースに配信した理由は投稿されるコメントを市民協議会の皆様にもお読みいただく事だろうと思います。
「地元選出の国会議員4人が顧問、同じく県議2人が相談役、市議10人が参与に就任」・・・氏名を確認できたらここに記録する予定です。
「リニア中央新幹線」について、この市民協議会の方々は知識が乏しいことに、この記事をお読みになった沿線各地の方々はお分かりになると思います。

続きがあります・・・
posted by ict工夫 at 23:02| 神奈川県

2017年01月27日

リニアが来るまち/相模原市を取材した動画を紹介します

「リニアが来るまち」認定特定非営利活動法人映像制作ワークショップ(OurPlanet-TV) が取材・作成され、YouTube その他のサイトで 2017年01月24日に公開されました。
(YouTube 掲載はリンク切れなので削除しました 2017.09.16)

時速500キロで走る「リニア中央新幹線」の工事が始まっている。品川−名古屋間を約40分で結び、「夢の超特急」と呼ばれているが、工事による環境破壊や住民の立ち退き問題など多くの問題をはらんでいる。
リニア駅の建設で移転を余儀なくされた神奈川県立相原高校。リニアの非常口を掘る計画が出ている相模原市藤野でパーマカルチャー活動を行う設楽清和さん。車両基地が計画されている相模原市緑区鳥屋で暮らす栗原晟さんなどを取材した。
  制作:井澤宏明、國見功、水野礼菜
(2016年 秋期映像制作ワークショップ完成作品)

この動画で紹介されている相模原市緑区鳥屋地域のことを、私は トラスト運動の第2弾、相模原市鳥屋地区で(2016年04月24日)を書いています。
相模原市藤野地区 については私は知識がありません。国道20号線で通る時にこの辺の国道は狭過ぎると思うだけですが、芸術家の町らしく 神奈川県立 藤野芸術の家 があるのを知っていますので、いつか、そのうち・・とは思っています。

相模原市に関するリニア新幹線問題については、「リニア新幹線を考える相模原連絡会」 から全貌が理解できます、必読サイトでしょう。
お蔭様で私のリニア情報サイトでは相模原市については未整理ですませています。

鳥屋の問題をはじめ相模原地域についてはジャーナリストの樫田秀樹さんが多数の取材報告をされています・・・
リニア、引っ越して来たら、そこはリニアが地下走行する家だった。相模原市緑区(2016/12/21)
リニア、土地トラスト地をみんなが楽しむ場所に変える取り組みが始まった。第一回目は掃除。 鳥屋の土地トラスト運動(2016/12/19)
リニア、第2回裁判での裁判長の鋭い質問に被告はどう答えるか?鳥屋の栗原さん意見陳述(2016/12/12)
リニア、第二回口頭弁論の原告証人は栗原晟さん。たまたま記事を書いていた 週刊金曜日 2016年11月18日号記事の紹介(2016/11/28)
リニア、土地トラスト始まる。「百害あって一利なしの計画のために、私の土地は譲れない」 相模原市緑区鳥屋地区(2016/05/01)
リニア、不動産業者の跋扈 相模原市緑区牧野の牧馬(まぎめ)地区、非常口予定地(2015/10/08)
リニア、一口情報。その2。神奈川県相模原市緑区小倉地区。(2015/09/09)
リニア、一口情報。その1。神奈川県相模原市緑区寸沢嵐地区。(2015/09/07)

相模原市は平成22_2010年4月1日に政令指定都市になりました。
2013年9月のリニア中央新幹線環境影響評価準備書では、『中央新幹線(東京都・名古屋市間)法対象条例環境影響評価準備書(川崎市) 法対象条例準備書(川崎市環境影響評価に関する条例第56条による)』のように、相模原市対象の準備書も出るかと思っていたのですが、それはありませんでした。
政令指定都市の権限増大が地域行政のリニア推進政策に役立っているようなら、政令指定都市指定もリニア絡みだったのかなと感じたことを思い出します。

posted by ict工夫 at 22:13| 神奈川県