JR東海は(2020年8月)7日、山梨リニア実験線での改良型試験車の走行試験を17日に開始すると発表した。同社は改良型試験車の投入に向けた準備のため、昨年10月から走行試験を休止していた。
先頭車両と中間車両をそれぞれ1両製作した。試験車両としては1997年に実験線で本格的な走行試験を始めてから4代目となる。従来の試験車L0系と組み合わせて走行させる。
改良型試験車は、先頭部の形状を改良し、空気抵抗を約13%下げ、消費電力や車外の騒音を低減させた。また、地上と車両にそれぞれ設置したコイルを利用して発電する電源装置を採用した。発電に使う燃料を積まずに済む分、軽くなった。
◇ 山梨県立リニア見学センター・・・【ご案内】リニア走行試験休止に関するお知らせ 『10月25日に、2019年10月29日より山梨リニア実験線での走行試験を休止するとの発表がございましたので、お知らせいたします。』
◇ 2020.03.25 超電導リニアL0系 スマホ同様に電気を得る「誘導集電」全面対応の改良型試験車が登場 (恵 知仁・鉄道ライタ/乗りものニュース )
◇ 2020.03.25 リニア改良型を初公開、JR東海 先端に丸み、5月末に走行(共同通信 2020/3/25 17:42 )
JR東海は25日、2027年の開業を目指して開発を進めているリニア中央新幹線の改良型試験車の先頭車両を、山口県下松市で報道陣に初めて公開した。消費電力や騒音を抑えるため、従来の試験車L0系に比べ、先端部に丸みを持たせたデザインが特徴だ。
1997年に山梨リニア実験線で本格的な走行試験を始めてから4代目となる。今回の改良型は5月末ごろから、L0系の車両と組み合わせて走行試験を始める。
先頭車両の形状を改良したことで空気抵抗は約13%低減した。デザインは東海道新幹線のイメージを引き継いで、白をベースに、滑らかな空気の流れをイメージした青色の線で彩った。