2017年05月07日

リニア訴訟・第4回口頭弁論は山梨県民の原告から意見陳述

「平成26年10月17日、国土交通大臣がJR東海に対して行なった、全国新幹線鉄道整備法に基づく中央新幹線工事実施計画の認可処分の取消しを求める訴訟」(通称:ストップ・リニア!訴訟)
2016年5月20日に東京地方裁判所に提出された訴状では、「事件名 工事実施計画認可取消請求事件」と記されています。(私の記事では「リニア訴訟」と略して書く場合が多いです)
ちなみに、第1回口頭弁論は 2016年9月23日、第2回 2016年12月9日、第3回 2017年2月24日、そして第4回は2017年4月28日にいずれも東京地裁で行なわれました。
今後は 第5回 2017年6月23日、第6回 2017年9月8日、第7回 2017年11月24日、第8回 2018年1月19日と予定されています。

今回の第4回口頭弁論は山梨県民の原告2名が意見陳述をしました。山梨県リニア実験線の沿線住民からの聴き取り及び現地視察に基づく陳述と、甲府盆地の地上走行から発生する問題を中心にした意見陳述が行なわれましたので、その陳述要旨から簡単にご紹介しておきます。

実験線沿線の状況
トンネル掘削に伴う問題として水枯れの問題
 飲み水に使っていた井戸水は枯れ、水田の用水として利用していた谷川の水も枯れている。御坂町上黒駒地区・大野寺地区、八代町竹居地区・奈良原地区等で水枯れが発生している。
 地表の水が失われることによって水飲み場やヌタ場を失ったイノシシやシカなどの大型獣が人里近くまで降りてくることが以前より頻発し「獣害」が発生している。

高架橋・橋梁整備に伴い日照が遮断される問題
 笛吹市内はほぼ東西にリニアが走っているため晩秋から初春まで場所によっては一日中、日の当たらないケースも発生している。

 果樹(主に桃・ぶどう)に対して多大な被害を与えている。果樹への影響について事前調査はなかったので農家への説明も無かった。被害補償は事後的に市場取引等を参考にしており被害農家にとっては不十分。

 居住者への補償は現に居住している家族員数で30年間補償するもの。地域は農家がほとんどで住居は大きく広いが高齢化などで家族は少ない。暖房の灯油代、電気代、日照に代る乾燥費などを人数で算定されては人間らしい生活は保てない。
【編注・沼田場(ヌタ場、ぬたば)とは、イノシシやシカなどの動物が体表に付いているダニなどの寄生虫や汚れを落とすために泥を浴びる場所のこと・・・だそうです。】
甲府盆地の地上走行から発生する問題
1.騒音被害の状況について
 (編注・この問題は甲府市中道地区が現状では新幹線騒音環境基準が適用されない地域区分になっていることから生じています、今後山梨県が決定する地域計画に関わるので4.の要請になっています。)

2.JR東海の対応
 「国の基準に基づいて公平に補償します」とか「総合的な対策を講じます」とか具体性に乏しい回答のみ。畑地が路線にかかる人の「いつまで作付けが出来るんですか。」という質問には「出来れば来年は止めてほしい」と回答した。

3.環境影響評価について
 環境影響評価法が定める「事後調査」について実施しないことは不適切な対応である。

4.山梨県知事に対する要請書を提出
 2017年4月4日、甲府市上曽根町5つの自治会は総会の決議を経て住民全員の総意を持つて騒音対策を山梨県とJR東海に要望した。

以上は訴訟団から報告された意見陳述要旨から更に要約して抜き出したメモに過ぎません。リニア中央新幹線情報サイトで全て記録する予定ですが、今回は山梨県リニア実験線沿線の状況が、初めて、オオヤケの記録として残されたのでブログでもご紹介しておきました。
法廷で陳述されたようなリニア実験線沿線での被害に対して山梨県政や地域自治体がどのように具体的な対応・対策をなさっているかは私にはわかりません。
以前どこかで書いたことがありますが、リニア実験線は鉄道技研やJR東海にとっては科学技術の実験設備だが、地域行政にとっては社会実験の場でもあるはずなのです。

傍聴された方による記事があります・・・
◇ 2017.04.30 リニア、第4回口頭弁論で裁判長が「そもそも、どういう場所にどういう施設を造るものとして事業認可されたのか? それを明らかにしてほしい」と国に要請。(樫田秀樹さんのブログ)
◇ 2017.05.03 山梨リニア工事でシカやイノシシが人里に移動の異変〜第4回ストップ・リニア!訴訟傍聴報告(「日本熊森協会」の公式ブログ)
尚、訴訟団のホームページなどは リニア中央新幹線 関連リンク集 に記載してあります。

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2017年04月27日

ストップ・リニア!訴訟」の第4回口頭弁論 4月28日

2017年4月28日に「ストップ・リニア!訴訟」の第4回口頭弁論が東京地裁で開催されます。
チラシに書かれているように、今回は山梨リニア実験線沿線におられる原告からの意見陳述があるそうです。
リニア実験線沿線で生じている問題について山梨県や地域自治体議会の会議録以外でオオヤケの記録が残るのは今回が初めてだろうと思います。

実験線の問題解決策については 山梨県リニア交通局 や県庁「まちづくり・環境」カテゴリーの リニア中央新幹線、地域自治体では 上野原市都留市大月市笛吹市 から関連情報を探してみると状況が理解できます。

訴訟の経緯などについては ストップ・リニア!訴訟原告団の公式ホームページ をご参照ください。このチラシのPDFファイルもダウンロードできます。

第4回口頭弁論/報告集会
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2017年02月24日

岐阜県原告の意見陳述、ストップ・リニア!訴訟の第3回口頭弁論、2017年2月24日@東京地裁

この法廷で傍聴された樫田秀樹さんが またもするどい裁判長の指摘。「事業認可以前の手続きが違法であれば、事業認可も違法となるのか?」 をお書きになっています。この件は私も訴訟記録ページで整理してみたいと思います。参院委員会の議決議事録を捏造してまで強引に成立させたとも考えられる安保法制を思い出します。
岐阜県原告からの意見陳述の内容もテキスト化されて掲載されていますのでご参照ください。【以上追記 2017.02.27】

ストップ・リニア!訴訟ホームページに掲載された広報から引用しています。
訴訟に関する記事は、このブログの カテゴリー・訴訟 からご参照ください。Webサイトでは リニア中央新幹線事業に係る訴訟 を設定しています。

第3回口頭弁論/報告集会

ウラン鉱床問題についてはリニア新幹線事業にも原発事業にも関係しない第三者機関(望めるなら海外の機関)による検証が必要かと私は思っています。同時に人形峠の問題も整理しておく必要があるでしょう。調査も検証も情報発信も 5W1H の原則に基づいて「粛々と」行なわれる必要があります。

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2016年12月03日

ストップ・リニア!訴訟の第2回口頭弁論、2016年12月9日@東京地裁

ストップ・リニア!訴訟ホームページに掲載された広報から引用しています。(引用者が編集した部分があります)
訴訟に関する記事は、このブログの カテゴリー・訴訟 からご参照ください。Webサイトでは リニア中央新幹線事業に係る訴訟 を設定しています。

第2回口頭弁論/報告集会
2016年12月9日(金)14時30分から、東京地方裁判所103号法廷で第2回口頭弁論が開かれます。
今回からいよいよ、原告の実質的な意見陳述が行われます。
最初の証人として相模原市・鳥屋の住民の方が、リニア新幹線の鳥屋車両基地の建設工事によってもたらされる生活と環境被害について意見を述べます。この方は土地トラストのため所有地の一部を提供されています。
更に、原告側代理人の和泉貴士弁護士がリニアによって予測される被害について意見を述べる予定です。各10分の予定です。
多くの原告・サポーターが結集し、第1回同様傍聴席を満員にして、原告の意見陳述を支援しましょう。
当日の予定は以下の通りです。
13:15 東京地裁前集合
14:00 傍聴券抽選
14:30 開廷
15:30 閉廷
16:00 第2回口頭弁論報告集会 於・衆議院第二議員会館多目的会議室(※)
18:00 報告集会終了予定
※ 法廷は定員98人なので傍聴できなかった方のため、14:30 から上記場所にて交流会を開きます。

東京地方裁判所の所在地、案内図、交通機関など
東京地方裁判所の傍聴券交付情報
 東京地方裁判所 民事第3部
 平成28年12月9日 午後2時0分 東京地方裁判所2番交付所
 工事実施計画認可取消 平成28年(行ウ)第211号
 <抽選>当日午後2時00分までに指定場所に来られた方を対象に抽選します。開廷時間は午後2時30分です。

衆議院第二議員会館、衆議院トップページ>国会周辺図を参照してください。
入館証が必要ならストップ・リニア!訴訟団の方から会館入口で配付されると思います。

続きがあります・・・
posted by ictkofu at 13:08| Comment(0) | TrackBack(0) | 訴訟

2016年09月24日

ストップ・リニア!訴訟第1回口頭弁論に関する報道から考える

2016年9月23日に東京地裁で「ストップ・リニア!訴訟」の第1回口頭弁論が行なわれました。
閉廷後の記者会見も16時には終ったはずなので、自分の仕事を続けながらメディアの速報には注意していました。しかし多くのメディアは東京都豊洲新市場の問題に注力しているように感じられました。 実に奇妙なことなのですが、「リニア 訴訟」で検索すると2016年5月20日の提訴に関連した記事は多数ヒットするのですが、今回の第1回口頭弁論を報じた記事はごく少数なのです。
以下、私が確認できたネット情報を記録しておきます。

【テレビニュース】(時系列。ネット記事の確認のみ、放送は視ていません)
初のリニア差し止め訴訟始まる、原告「環境への影響深刻」TBS 9月23日 17:23)
リニア 認可取消訴訟始まるNHK甲府 2016年09月23日 17時54分)
リニア新幹線の認可取り消し求める裁判始まるNHK NEWS WEB 2016年09月23日 18時34分)
リニア訴訟 国側が争う姿勢日テレNews 9/23 19:42 山梨放送)
リニア新幹線許可取り消し訴訟 第1回口頭弁論テレ朝news 2016/09/24 00:10)

【新聞】
リニア訴訟、国が争う姿勢(山梨日日新聞 2016年9月23日)登録読者限定
リニア訴訟:国が争う姿勢 第1回口頭弁論(毎日新聞 2016年09月24日 04時23分)この記事の末尾に(共同)と記載されています。
リニア中止訴訟、国側は争う姿勢 東京地裁(朝日新聞 2016年9月24日 05時00分)登録読者限定
リニア中央新幹線:工事認可取り消し訴訟で国が争う姿勢(毎日新聞 2016年09月24日 23時13分)登録読者限定
リニア 生存権を侵害 認可取り消し訴訟で口頭弁論 東京地裁(しんぶん赤旗 2016年9月24日)

47NEWS(よんななニュース)(共同通信)
時事ドットコム(時事通信)
これらのサイトでは記事が見つかりませんでした。毎日新聞記事の末尾に(共同)と記されているので47NEWSにも同じ記事があるのが通例なのですが・・・
時事通信は記者会見には出なかったのか、それは分かりません。
記事の有無を確認したのは沿線各地の地方紙です。いずれもネット記事は見つからないのです。
神奈川新聞
静岡新聞
信濃毎日新聞
中日新聞
おそらく紙面には在京記者が取材した記事が掲載されたのではないかと思います。リニア情報は高価なのです。登録読者に限定したネット記事も同じ意味でしょう。

南アルプスとリニアを考える市民ネットワーク静岡(Facebook)、第1回裁判を傍聴された記録を残されていますので、以下を引用しておきます・・・
今後の裁判予定
 2016年12月9日、2017年2月24日、2017年4月28日、いずれも金曜日・午後2時30分から東京地方裁判所103号法廷
NHK甲府記事の末尾に書かれていたことですが、
『裁判のあと、原告団長の慶應義塾大学川村晃生名誉教授は、「沿線の住民が実害を受けることが明らかにも関わらず、環境への影響について合理的な説明がされていない。国やJR東海の対応は不誠実で裁判をきっかけに問題点を指摘していきたい」と話していました。』

この裁判をきっかけに国民が問題を理解するようになる事が重要な事だと私は考えています。数々の問題点を理解したうえでリニア新幹線事業は完成させるべきだと判断するもよし、これは道理に合わないから止めるべきだとの声が大きくなるかも知れない。
政権、政府、国土交通省やJR東海は裁判の過程で道理が問われるのを怖れているのではないか。裁判所に対して門前払いを求めることは当然予想されたことです。その意を汲んだNHK本局は全国放送ではこの末尾を外して放送したと私は理解しています。

富山市議会の政務活動費問題では各地自治体議会に激震が走っているでしょうし、東京都の豊洲新市場問題では公務員による事業遂行プロセスのあり方が全国的に問われる状況を生み出しているはずです。
その渦中にリニア新幹線について問題が提起され、裁判が進行して誰にも分かり易い明確な説明が繰り返される状況こそ避けねばならない、それ故に国は争う。
裁判は正義が勝つのではない、勝った方が正義なのだ、それ故に裁判官の人事権こそが最高の武器だ。

リニア訴訟:国が争う姿勢 第1回口頭弁論(毎日新聞 2016年09月24日 04時23分)に裁判長の名前が記載されていました。共同通信配信記事のようです。 中央自動車道笹子トンネル事故、民事訴訟では常に裁判官の名前も報じられていましたので、「ストップ・リニア!訴訟」でも記録しておくべき思います。

 JR東海が建設を進めるリニア中央新幹線について、沿線住民ら738人が国の工事認可取り消しを求めた訴訟の第1回口頭弁論が23日、東京地裁(古田孝夫裁判長)で開かれ、国は請求を退けるよう主張した。
 国は答弁書で、原告の一部は提訴の前提となる国への異議申し立てをしていないと指摘。その他の原告についても請求を棄却するよう求めた。地裁は21日付でJR東海が訴訟に補助参加することを認めており、今後JR側も意見を述べる。
 第1回弁論では、原告団長の川村晃生慶応大名誉教授(69)が「残土処理や騒音など、工事によってさまざまな被害が起きるが、リニアが必要だという合理的説明がなされていない」と意見陳述。原告代理人の関島保雄弁護士は「政府はJRに3兆円を融資すると表明しており、実質的には国家事業だ。環境や安全の問題で国会審議を経ないのは民主主義に反する」と訴えた。(共同)
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2016年09月21日

ストップ・リニア!訴訟第1回口頭弁論・報告集会 9月23日

2016年5月20日に東京地裁に提訴された「ストップ・リニア!訴訟」の第1回口頭弁論が9月23日 14:30〜15:30 の予定で行なわれます。東京地方裁判所103号室(定員98人)です。
閉廷後 15:30〜16:00 に記者会見が行なわれます。
その後、16:00〜17:30 の予定で報告集会が参議院議員会館101号室で開催されます。
報告会だけ参加なさる方には参議院議員会館1階ロビーで14時半から入館証が配付されるとのことです。

第一回口頭弁論/報告集会

委細は リニア・市民ネット ブログ ならびに今次訴訟の要点などは ストップ・リニア!訴訟原告団 &リニア新幹線沿線住民ネットワーク公式サイトで公開されていますのでご参照ください。

中央各紙、沿線地域地方紙、加えてネット・ジャーナリストの方々にはプレスリリースが送信されていると思いますので多数の取材があると予想されます。
とにかく、リニア中央新幹線事業に関するメリット、デメリットの総体を全ての国民が容易に知り得ることが大切だと私は思っています。その為にそれぞれの立場で整理された情報の発信は大切です。

集積された情報から理会(理解会得)するのは個々人の課題ですから、私は事業への賛否を強いるつもりはありません。人々が選択した結果は歴史が決めることです。全ての文書・記録は恒久的に保存され歴史の審判に委ねるべきでしょう。

posted by ictkofu at 11:46| Comment(0) | TrackBack(0) | 訴訟

2016年05月30日

ストップ・リニア!訴訟の公式ニュース第1号が公開された

「ストップ・リニア!訴訟」の公式ニュースの第1号が2016年5月29日付けで公開され、PDFファイル(556 KB)は Google のビューアー機能を利用してアップロードされています。リニア・市民ネット ブログ から入れます。
ニュースのヘッダーには公式サイトのアドレスも記載されていますが、「HPの正式な開設は6月初旬です。」
この公式ホームページは、以前から長野県大鹿村の NO! リニア連絡会 がお使いになっている wix.com を利用されています。

ストップ・リニア!訴訟公式ニュース

Google のビューアー(Google Drive)からPDFファイルをダウンロードしたい時は、
上図のようにツールバーが表示されている状態で、「下向き矢印アイコン」にマウスを乗せて「ダウンロード」が確認できますから、クリックしてメニューからファイル保存の処理を進めれば手元のパソコンに保存できます。

リニア新幹線を推進する行政・組織体からの情報を確認しながら、この事業を批判する人々からの情報も確認していれば、自分で全体像、実相を理解することができます。その判断・評価は個々人の問題です。
新聞紙とテレビで分かったつもりになっている人々がこの国を滅亡に導いていると自分は思っています。1995年インターネット元年から時代は変わったけど、それに遅れをとった地域が今も苦しんでいる。

posted by ictkofu at 19:35| Comment(0) | TrackBack(0) | 訴訟