2018年01月03日

南アルプストンネル山梨工区本坑、着工に1年半の遅れ(報道記録)

リニア トンネル3月までに着手(NHK甲府のニュース 2018年01月03日 10時58分)

(山梨県)早川町で行われているリニア中央新幹線の南アルプストンネルの建設工事で、計画に遅れが出ているトンネル本線の掘削について、JR東海はことし(2018年)3月までには着手したいとしています。
山梨、静岡、長野の3県にまたがる全長25キロの南アルプストンネルは、東京・名古屋間のリニア中央新幹線の最難関の工事とされ、平成27_2015年12月に早川町で工事が始まりました。
現在はトンネル本線の掘削に先だち、地質を調べるために掘る「先進坑」の掘削が進められていますが、資材置き場の確保などに時間がかかり、当初、おととし(2016年)秋ごろに着手するとしていた本線の掘削はまだ始まっていません。
一方、建設工事を巡る談合事件の捜査が進む中、地元で工事に遅れが出ることが懸念されていますが、JR東海の柘植康英社長は「現在行われている工事については、工期に影響が出ないことを最優先に考えていきたい」としています。
JR東海は、今後、早川町での工事を着実に進め、ことし(2018年)3月までにはトンネル本線の掘削に着手したいとしています。

『工期に影響が出ないことを最優先に・・・』 との発言に注意する必要があります。
南アルプストンネル山梨工区の環境影響評価に基づく事業計画は、発生土汚染の検査も含めて、予定工事期間により発生土の運搬予定やその置き場についても計画されています。その期間が短くなった時にどのような影響が出るか。
私の経験では納期が限られた短期間の仕事では校正ミスで誤植を見落としたり、プログラムのミスで後日トラブルが出たりする場合が多いので、通常より特に注意深くなります。そんな時の車の運転などは心ここにあらず状態もありますから格段に用心深くなるものです。

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2018年01月02日

リニアで変わるやまなしの姿(出版情報)

リニア新幹線、「AIピョン吉」がPR(日本経済新聞 2017/12/28 1:30)

 山梨県はリニア中央新幹線についてもっと知ってもらおうと漫画「リニアで変わるやまなしの姿」でPRを始めた。山梨県出身の漫画家吉沢やすみさんのヒット漫画「ど根性ガエル」に登場するピョン吉が、タブレット内の人工知能(AI)になって、リニアの魅力や開業後の生活を紹介する。
 リニア中央新幹線は2027年に東京・品川―名古屋間で開業を予定している。「ど根性ガエル」の主人公ヒロシとピョン吉が、開業から10年たった37年に山梨県に帰郷したところから始まる。自然豊かな環境で子育てしながら東京の会社に通う移住者や、東京・山梨・名古屋にオフィスを構えて短時間で行き来して仕事をする人たちが描かれている。
 漫画は季刊の県広報誌で6回連載する。18年1月末をめどに県内の小中高校の全生徒らに冊子を配る。県のホームページで公開するほか、電子書籍でも無料配布する予定。

この山梨県政による広報活動については リニアで未来の街づくりキャンペーン準備中(2017年12月27日 ブログ・ICT甲府)を書きましたが、年末仕事多忙のため確認が遅れました。

日本経済新聞記事が紹介している山梨県広報誌とは、「ふれあい」 です。
2018年1月1日付け発行の「ふれあい」Vol.55 で 「山梨の未来を開く リニア開業まで10年切る」 が初回掲載ページです。

この記事はカテゴリーを「地域活性化」に設定し、タグとしては 事業評価 | 地域活性化 | 山梨県 | 出版物 | 報道 を設定しました。今後もこの設定を継続します。

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2017年12月29日

リニア談合〜全論点徹底解説〜(郷原信郎さんの記事)

リニア談合、独禁法での起訴には重大な問題 〜全論点徹底解説〜(郷原信郎が斬る 投稿日: 2017年12月26日)

2017年12月26日に、「不正入札問題、郷原信郎さんの意見(日経コンストラクションの記事)」 をご紹介しましたが、同じ日付けで郷原さんご自身のサイトで記事が公開されています。郷原さんの記事はいつも長文ですので、中見出しだけをリストしておきます。
余りにも早い「独禁法違反」による強制捜査着手
筆者の独禁法刑事罰・談合問題への関わり
「独禁法違反の犯罪成立は問題ない」との認識の誤り
入札談合は、なぜ「独禁法違反の犯罪」となるのか
入札談合の独禁法違反の「犯罪の実行行為」
高度な建設工事における「価格」と「技術」の関係
リニア工事で必要とされる高度な技術
発注前の技術面での協力と「受注調整」
4社の受注額が均等であること
準大手ゼネコンを「排除」したと言えるのか
独禁法違反の刑事罰適用は相当に困難
今後、検察・公取委、JR側はどう対応すべきか
企業コンプライアンスの観点から
「組織が社会の要請に応えること」という意味のコンプライアンスに関する活動をしています。法令・規則・ルールを守ることが自己目的化するという「遵守」の弊害を指摘しています。23年間所属した検察の問題も組織論の重要なテーマです。美濃加茂市長事件の弁護等を通して、権力との戦いも続けています。

郷原信郎さんのTwitter もありますが、その固定メッセージ欄から上記引用させていただきました。「遵守」という言葉が行政サイトなどでも頻繁に使われるようになって久しいですが、法に則っているからナンデモアリのような状況を郷原さんが『 「遵守」の弊害 』と表現されていることに私は同感しています。

私は「シン・リニア」と名付ける

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タグ:入札不正
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2017年12月26日

不正入札問題、郷原信郎さんの意見(日経コンストラクションの記事)

リニア談合は問題を単純化しすぎ、元東京地検・郷原氏(2017/12/26 日経コンストラクション)
『リニア中央新幹線の建設工事で、大手建設会社4社が談合をしていた疑いが強まっている。公共事業の入札制度や独占禁止法に詳しい郷原信郎弁護士に、話を聞いた。』
――東京地検特捜部と公正取引委員会が、独占禁止法違反の疑いで12月18日に鹿島と清水建設、19日に大林組と大成建設に家宅捜索に入った。今回の事件について、どのように見ているか。

 恐らく、リニア建設工事の規模や難しさを分かっている人であれば、事件に戸惑っているのではないだろうか。特捜部や公取委は、問題を単純化しすぎている。発注方式も工事の難易度も従来と異なるのに、“旧来型の談合”と同列に捉えているようだ。

――旧来型の談合と今回の事件は、どこが異なるのか。

 旧来型とは、価格だけで受注者を決める指名競争入札で行われていた談合だ。企業同士が結託して、持ち回りで決まった会社が一番安い価格で落札する。事前の協議で価格をつり上げたり、公平な競争を制限したりしていた。これは、どこの建設会社が受注しても同じものが造れる、ということが前提だった。 【中略】

 一方、リニア建設工事の発注には競争見積もり方式(編集部注:入札参加者が示した技術提案と見積もり価格を総合的に評価して協議先を選定し、協議が成立した場合に契約する方式)を採用している。施工に高度な技術が必要で、旧来のように価格だけでは受注者を選べないからだ。
 技術的な評価が必要なので、建設会社間の相談だけで受注者を決められるような仕組みではない。発注者と協議・交渉の上で決まるのだ。技術の面で大手建設会社が優位でなので、工事を多く受注するのは自然な流れだろう。
 特捜部や公取委には、この視点が抜け落ちているのではないか。確かにリニア工事の契約については不透明なところが多く、そこに切り込んだ点は評価できるが、建設会社間の談合が主題になる問題とは、ちょっと考えられない。

――とはいえ、建設会社間で各工区の受注者を事前に決めていたメモが見つかったという報道もある。事実であれば、受注調整、つまり談合していたと問題になるのは当然だ。

【中略】
 受注調整というのは、施工に必要な技術開発や人の確保なども含めて、事前に準備をするために4社で調整しないといけなかった、という意味ではないか。例えば都市部のトンネルと山間部のトンネルでは必要な技術が異なるので、前もって準備をしようと。それで残したメモを公取委に見つけられて「受注調整をしたのか」と聞かれれば、「はい」としか言えない。
 本来なら技術や品質を考慮しなければならない発注方式だが、公取委はそこを突き詰めて考えていない。あえて問題を単純化して「受注を調整していたかどうか」だけに絞っている。建設会社やJR東海からしっかりと話を聞いているのか疑問だ。
 もしかすると建設会社の中には、工事に先立って必要な段取りをしていただけなのに、これで独禁法違反になるのか、という意識があるのかもしれない。

続く2ページはそれぞれ次のようなサブタイトルです・・・
 ◇ 発注が民間会社かどうかは関係ない
 ◇ 今後のビッグプロジェクトにも影響

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タグ:入札不正
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2017年12月23日

静岡県知事記者会見 2017年12月18日:リニア中央新幹線について

静岡県知事記者会見 (2017年12月18日)
(記者)
 今日ですね、リニア中央新幹線の工事をめぐって東京地検特捜部が独占禁止法違反の疑いでですね、建設会社大手の鹿島と清水建設を家宅捜索しました。午後にも大成建設、大林組の家宅捜索するとされています。リニア事業で静岡県内が関係する南アルプストンネルの静岡工区ですとか、導水路トンネルの工事は大成建設さんが受注されました。大きなリニア事業がですね、捜査対象になっている、また静岡県も少なからず関わっています。改めてリニア事業に関してですね、捜査対象になっていることを踏まえて、知事の見解があればお願いします。
(知事)
 リニア事業が捜査対象になったというニュースは驚きました。しかし、今年起こったさまざまな大企業の不祥事といいますか、品質の不正であるとか、自殺に追い込むような人事環境であるとか、そうしたものが日本を代表する企業で起こっておりますね。ですから、氷山の一角かなという感じもしております。
 電通、NHK、神戸製鋼、それから日産ですね。そして今回の、それから東レもそうですね。経済団体連合会の会長さんの会社でしょ。こういうことは、どこかに倫理規範の緩みみたいなものがあるんじゃないかというふうに思います。
 リニアに関しましては、今捜査中ですからこういうコメントは差し控えたいと思いますけれども、とにかくリニア工事は、もし断行されると、毎秒2トンの流量が失われる、そういう推定値が出ているわけですね。これは前提のままでやるということであればですね、水が失われるということですから、これは全量を戻すということで協定に入ってくださいということで、今年の3月に申し入れたわけですね。4月末日までということだったのが、今日に至るまでそんな約束もできないということで、今日に至っていると。そして、場合によってはこういう協定結ばなくても、工事はやる可能性があるっていうような、そういうニュアンスの発言も漏れ聞いているわけでありますけれども。これはモラルの問題というのが、今問われているんではないかというふうに思います。
(記者)
 知事が最後に触れたように、水の問題に今絡めておっしゃっています。その辺のモラルの問題と、ダイレクトにつながらないでしょうけども、いわゆるJR東海さんの姿勢を批判されたという意味合いですか。
(知事)
 そうですね。分からないと乱暴なことになりますね。例えばここに花がなければ、知らなければですね、ばーんと手を振ったら花瓶が壊れるじゃありませんか。分かればそういうことしないでしょ。ですから、認識不足だと、罪に、悪事に結びつくことだってあるわけです。ですから水の問題については、私自身もリニアには当初から大賛成で、長野県の代表ということも一時期ありましたから。リニアの持っているポテンシャルをですね、日本の技術のシンボルだとしてエッセーにも書くぐらい応援していたわけですね。そういう立場でリニアの問題に関心を持ったのが最初です。静岡県を通るというようなことは、これは青天のへきれきでした。もともとは通る県については、JR東海さんは極めて丁寧にご説明をされ、了解を得てルートを決められたんですね。ルートというのは、大きくエス字型に最初から描かれていたわけです。東京からぐーと、名古屋に入ってそこからエス字型で三重の方に下りて、そして大阪に出るという。じゃあ名古屋からですね、三重、奈良そして大阪に至るルートってのは、決まってるでしょうか。決まってません。
 そこを、例えば京都市長さん「俺のとこ通せ」なんておっしゃってるでしょ。ですから決まってないんですよ。同じように、ルートについては静岡を通るということは誰も想定してなかったですね。私も想定していませんでした。だから、長野のどこを通るかということについて、長野県の知事さんをはじめ、当時の、相当なご意見があったわけですが、それが南の静岡をかすめるなどということはですね、長野県とJR東海さんというのは徹底的な議論というか、反発も含めてですけれども、なさっておられました。静岡県は全くありません。ようやく水の問題ということについて、これがいかに重要な問題であるかと、大井川の水の問題は、文字通り100年を超す問題なんですね。農業用水であり、また命の水であり、つい最近完成した大井川用水農業水利事業、これはもうこの19年間だけでも、600億円以上使い、7450ヘクタールの地域をかんがいしたわけですね。この人たちにとっては、これでようやく先祖に申し訳が立つというぐらいの大きなものなんですよ。
 こうしたものについてですね、どれぐらい多くのJR関係者の方が認識をされているかというと、それは他の仕事もされているわけですから、お持ちになっていないと思いますね。しかし、ここは70万の人たちが生活し、それで生きているわけです。こうしたことについての認識をお持ちになると、おのずとそこから出てくる行動があるというふうに思ってます。ですから現状分析について、水の問題を核とした現状分析について、JR東海は十分な認識を持たないまま、今規定路線で進めようとしてされているというふうに思いますが、今回、入札問題で不正があったという疑いが出てきてですね、ちょうど反省するという機会を持たれたと思い、よかったとは思っていますね。
 強引に進めないということになるでしょ。それはよかったと思っています。
(幹事社)他ありませんでしょうか。
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posted by ictkofu at 21:34| Comment(0) | TrackBack(0) | リニア中央新幹線