2022年04月03日

中央新幹線工事の契約状況 2022年03月31日現在

中央新幹線工事の契約状況
2022年3月発表は前回12月31日発表と同様に (73) 第一中央圏トンネル(坂下東工区)[愛知]までです。3か月間に新規の工事契約は無し。
「リニア中央新幹線の工事情報」 Webサイトに今回も含めて過去記事一覧を掲載しています。
タグ:工事
posted by ict工夫 at 07:00| 工事

2022年02月15日

山梨県市民グループ「県による多額の投資は抑制を」

「みどり・山梨」トップページ から リニア新幹線への先行投資の危惧に関する申入書(PDFファイル)
「2 月 15 日、山梨県のリニア先行投資に関する申し入れ リニア・市民ネット山梨」
 数々の問題を抱え、リニア中央新幹線の開業時期がいよいよ不透明となっています。リニア・市民ネット山梨では、リニア計画は途中で頓挫する可能性が高いという結論に至っています。
 そこで去る 15 日、県庁を訪れ、「開通を断念する可能性が高いことも視野に入れ、リニア事業に県民の税金から多額の予算を投資するのは慎重かつ抑制的に行うべきだ」と申し入れました。
 申し入れ後、川村晃生代表は「開業時期は霧の中、全く見通しが立っていない。山梨県はリニア事業の危険性をどこまで把握できているのか、そのあたりをはっきりしてほしい」とコメントしました。
 この日県に提出した申し入れ書を以下に掲載します。
【編注・項目見出し3件をメモしておきます・・・】
 (1) 南アルプストンネルの掘削は限りなく不可能に近いこと。
 (2) 静岡県の大井川の水量減少問題について、解決がきわめて困難なこと。
 (3) JR東海はリニア建設の上で財務上の困難が生じる可能性が高いこと。
リニア新幹線 市民グループ「県による多額の投資は抑制を」(2022.02.15 16時42分 NHK甲府放送局)
 2027年の開業を目指すものの、開業時期が不透明となっているリニア中央新幹線について、県内の市民グループが15日、県庁を訪れ、開通を前提とした県による多額の予算投資は抑制すべきだとする申し入れ書を提出しました。

 品川−名古屋間を最短40分で結ぶとするリニア中央新幹線をめぐっては、JR東海が2027年の開業を目指していますが、水資源への影響を懸念する静岡県が、静岡県内の工区の着工を認めておらず、開業時期は不透明となっています。
 15日、県内の市民グループ「リニア・市民ネット山梨」のメンバーが県庁を訪れ、リニアの開通を前提として県のさまざまな事業を進めるべきではないなどとする申し入れ書を県の担当者に手渡しました。

 申し入れ書によりますと、静岡県の水資源の問題は解決が極めて困難だとしているほか、「開通を断念する可能性が高いことも視野に入れ、リニア事業に県民の税金から多額の予算を投資するのは慎重かつ抑制的に行うべきだ」などと主張しています。
 市民グループの川村晃生代表は「開業時期は霧の中だが、山梨県はリニア事業の危険性への懸念が全くない印象を受けたのでそのあたりをはっきりしてほしい」と話していました。
山梨県内では、stoplinearのブログ と 「みどり・山梨」のページ、そして Facebook_ストップ・リニア!グループ がリニア問題を扱っておられます。
山梨県内のリニア中央新幹線工事については、南アルプストンネル山梨工区は知られていますが、実験線から南アルプストンネルまでの区間について、 境川変電所建物[山梨](R3.2021-08)、 都留変電所建物[山梨](R3.2021-07)、 笛吹川・濁川橋りょう他[山梨](R3.2021-03) が2021年に契約された事がJR東海から報告されています。これらの工事などに関して山梨県政から県民に何か知らせなどがあったかどうか、私には不明です。
posted by ict工夫 at 22:00| 山梨県

2022年01月30日

中央新幹線工事の契約状況 2021年12月31日現在

中央新幹線工事の契約状況
2021年12月発表では (73) 第一中央圏トンネル(坂下東工区)[愛知]の1件が追録されたようです。
【JR東海発表の情報から工事(工区)一覧リストの表示(下記)は事業者発表とは逆順で整理しました。】
【編注・は鉄道・運輸機構による工事契約締結件名】
中央新幹線、第一中央圏トンネル(坂下東工区)[愛知](R3.2021-11)
 この工区は2021年11月にDB(デザインビルド)(設計施工一括)方式で五洋JV契約になったようですが、私には詳しい情報は不明です。
ちなみに DB については国土交通省の記事がありました・DB(設計施工一括発注方式)を導入した経緯と取組−民間企業の技術を活用した業務改善−
2021.11.09 リニア第一中京圏TN坂下東工区を五洋JV(建通新聞)
 【愛知県春日井市】JR東海(名古屋市中村区名駅1ノ1ノ4)は、リニア中央新幹線(品川〜名古屋間)の第一中京圏トンネル「坂下東工区」について、設計・施工者を五洋建設・エクシオグループJVに決めた。
2021年
(73) 第一中央圏トンネル(坂下東工区)[愛知](R3.2021-11)
(72) 境川変電所建物[山梨](R3.2021-08)
(71) 都留変電所建物[山梨](R3.2021-07)
(70) 山梨県内高架橋梁ほか[山梨](R3.2021-07)
(69) 長野県駅(仮称)[長野](R3.2021-06)
(68) 相模川橋梁ほか[神奈川](R3.2021-05)
(67) 日吉トンネル(武並工区)ほか[岐阜](R3.2021-04)
(66) 阿島北高架橋ほか[長野](R3.2021-04)
(65) 風越山トンネル(上郷)[長野](R3.2021-03) 
(64) 笛吹川・濁川橋りょう他[山梨](R3.2021-03) 
(63) 第二木曽川橋りょうほか[岐阜](R3.2021-03)
(62) 第二首都圏トンネル[神奈川](R3.2021-03)
(61) 名古屋駅(東工区)[愛知](R3.2021-01)
【編注】
は鉄道・運輸機構による工事契約締結件名
◇ 原図で T はトンネルの略・・・引用は「トンネル」と明記しました。
◇ 年月は契約締結の年月を示し、着工年月ではありません。西暦を追記し月は二桁表示としました。
◇ JR東海発表情報(PDFファイル)から工事(工区)一覧リストの表示は事業者発表とは逆順で整理しています。

2020年から新型コロナウイルス感染症問題の確認に追われて来ましたので、リニア中央新幹線建設事業について情報確認も考察も放置状態が続いています。
2022年になって COVID-19 第6波が全国に大きな影響を与えていますので1月始めに確認したデータの掲載も1月末になりました。
なお、この工事契約状況はリニア中央新幹線の情報サイトの 工事情報のページ で整理しています。

タグ:工事
posted by ict工夫 at 09:00| 工事

2022年01月21日

リニア新幹線とニッポンの未来 by 池上彰(2022年1月23日)

静岡朝日テレビ・2022年1月23日(日)午後1時55分放送
 池上彰が直撃取材!リニア新幹線とニッポンの未来 (テレビ朝日系列24局全国ネット)
静岡朝日テレビ
以下のような内容紹介です・・・
 池上彰がJR東海・金子社長を直撃取材
 メディア初公開となる神奈川・相模原市、新駅工事現場の全貌とは
 リニア建設に賛成派と反対派がいるのはなぜ?
  愛知県の大村秀章知事を取材。大村知事はリニアがもたらす経済効果を語る
  長野・飯田市では、「1年でも早い開通を」と期待に胸を膨らませる
  静岡県では「水の問題」が解決するまで県内での工事開始を認めていない
 山梨・早川町トンネル工事現場の先端部へ!そこで目にしたものとは

テレビ朝日の番組予告を確認すると、13時55分〜『池上彰が直撃取材!リニア新幹線とニッポンの未来 ジャーナリスト・池上彰がリニア新幹線の「今」と「未来」を徹底解説! ▼異例のインタビュー60分!JR東海の金子慎社長を直撃!そこで飛び出した“衝撃発言”とは…』 15時20分から次の番組です。
テレビ朝日系列の全国版で池上彰さんのリニア中央新幹線に関する番組ですから視聴者も多いと思います。私もなんとか時間を作ってテレビを視聴し、報道内容から考えた事をネットに記録したいと思います。
【補足】 2021年01月19日の記事で書いていました。
 どうなるリニア新幹線、池上彰氏の現地取材を放送(2021年1月24日)
私が書いたのは次のような思いでした・・・
 『コロナ禍は違います。全世界を覆う問題は日本全国何処でも誰でもが当事者になる。国政や各地自治体行政のあり方・施策が国民一人一人の(自分の)命に関わる、NIMBY は通用しませんね。
 静岡朝日テレビが地元静岡県の問題の考察を企画し全国版として放送するに至ったのは、この問題は NIMBY で済ませられる事では無いと全国民に伝えたいのかも知れません。この機会に池上さんの見解を拝聴したいと思っています。
 ◆ NIMBY Not In My Back Yard (それは地域繁栄の為に必要だが)我が家の裏庭だけはゴメンだよ』
今回、2022年1月23日放送で登場した沿線地域の方々は「地域繁栄の為に必要」を話しておられました。その方々は NIMBY を述べる立場には無いのだろうと私は思いました。
しかし、池上さんが話をされたJR東海の金子 慎(かねこ しん)社長は静岡問題を解決に導く過程を明確に示されることはありませんでした。そして、番組の終わり近くに池上さんが明確に示されたのは静岡工区の工事は山梨県側から掘り進むしかない点でした。その結果がどうなるかは含まれていませんでした。
池上さんは今回の番組でもリニア中央新幹線開通の良き効果を示されたのでは無く、国民が考えるべき諸点を明示されたのだと自分は思っています。この記事のカテゴリーは「地域活性化」としました。
posted by ict工夫 at 22:00| 地域活性化

2022年01月11日

リニア訴訟中間判決の差し戻しを求める弁論が中止になりました

2022年1月11日 新型コロナウイルスの感染拡大のため、13日に予定していた弁論期日は中止になりました。議員会館での報告会も中止します。(ストップ・リニア!訴訟原告団事務局長 橋本良仁)がアップロードされました。
 リニア訴訟中間判決については、2020年12月01日 東京地裁の中間判決、訴訟原告7割の訴えを却下 と題した記事で委細を記録してあります。
2021年01月15日   ストップリニア訴訟中間判決について(訴訟団から) はYouTube動画のリンクですが、『2020(令和2)年12月1日に言い渡された中間判決(控訴人の一部に原告適格を認めた判決)及び却下判決(原告適格を否定した原判決)は、本件訴訟の原告781名中249名の原告適格を認めたが、532名の原告適格を否定し訴えを却下した点で誤った判決である。』 という視点で訴訟団長・川村晃生さんと弁護団の関島保雄弁護士のお話です。
【上記引用は 2021.1.28 控訴理由書 の冒頭です。】

中間判決に関する訴訟の第1回口頭弁論は2022年1月13日に予定されていました・・・
新型コロナウイルス(SARS-CoV-2)ならぬ「新型新幹線」としての「リニア中央新幹線」を実用化せんとする国策事業は、新型コロナウイルス感染症(COVID-19)が人々の人生を傷つけると同様な、「リニア感染症」ではないのか、そんな事も考えてしまう今日この頃です・・・
地裁予定

タグ:訴訟
posted by ict工夫 at 23:00| 訴訟